・ムコ多糖類 Mukopolysaccharide むこたとうるい
ムコとはねばねばしたというギリシャ語で本来粘性が高いという意味で使われているが、タンパク質と結合してアミノ酸を成分とするアミノ糖を含む動物粘質分泌物、多糖類の総称として用いられることが多い。
キチン以外粘りの多い多糖類でありヒアルロン酸、ヘパリンHeparin(抗血液凝固物質)、ムコイチン硫酸Mucoitin sulfuric acid (だ液、胃液に存在)、コンドロイチン硫酸Chondroitin sulfuric acid(軟骨を形成する糖タンパクの糖の成分)、ムチン(動植物に含む)などがある。動物性のムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリンなど)に生理的に重要なものが多い。
ムコ多糖は基本的にはアミノ糖+ウロン酸(グルクロン酸)から成り立っている。コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、デルマタン酸などにはグルクロン酸が含まれている。またアミノ糖は通常、硫酸が付加されており、ムコ多糖は静電的に負電荷を帯びているので、大量の水を吸着することによりゲル状の独特の粘液性の性状を示す。
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