・笠子 かさご
カサゴ科、北海道以南の岩礁に住み一本釣り、はえ縄(一本の縄に釣り糸をたくさん取りつける)により捕えられる。
口、頭が大きくとげが鋭く又とげが笠に見えることから名前がついたという。うろこが硬く、また骨の硬い硬骨魚でメバルとよく似るがカサゴの頭には発達した棘があり、眼が目と目の間にくぼみがあり飛び出て、メバルは、とげがカサゴほど目立たず目の間のくぼみが無い。
全国的に分布することより地方名が多くアカソイ(岩手)、ガシ・ガシラ(関西)、ガガネ(和歌山)、アラカブ(九州)などがある。その姿の勇ましさから武家に好まれて端午の節句に利用していた。
体色は、生息地によって赤褐色から黒褐色で一般に体長25cmの浅瀬・水深80mより、深いところのものほど赤みが強い海産魚。
主に12月から翌年の4月に胎生で出産の時期で旬としている。定着性があり寿命は、7~8年、長いもので13年以上ともいう。
浅瀬に住む黒褐色をしているほうが美味とし、冬季に釣りにより捕獲することがおおく、肉の締りのよい白身の高級魚で刺身、塩焼き、煮つけ、汁物、鍋物、から揚げ、背開きして干物にする。
欧州でのブイヤベース(スープ煮)にもよく利用している。
100g中でエネルギー85kcal、水分79.1g、たんぱく質19.3g、脂質0.3gを含む。
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