・八つ頭Yatsugashira やつがしら
サトイモ科、東南アジア原産。親芋と小芋が密着して粉質、大きさ15cmになり食味がよくサトイモの中で高級品とし扱われる。頭が八つ固まっているように見えることからヤツガシラと名づけられる。
ふくらみ、こぶが多く、小芋が多くつくことより、末広がりで正月の、御節料理、雑煮によく用いる。千葉県、埼玉県で主に栽培、出荷している。サトイモには、親芋を食用にしない子芋、孫芋を食用にする「子芋用品種」、親芋を食用にする「親芋用品種」、親芋・子芋の両方を食用にするのを「親子兼用種」があり八つ頭は親子兼用種で小芋が小芋が分球しないので全体にごつごつした形をしている。サトイモ科の植物は水盤で栽培するグリーンインテリアとしても利用されているが、なかでも芽と葉の数が多い八つ頭がよく、砂利を敷いた容器に入れて、芋の底がひたる程度に水を注ぎ3~4週間前後に葉が出始め、ゆるやかなカーブを描きながら成長して淡緑色の葉が秋口まで楽しめるという。
食用にするヤツガシラは、えぐみが少なく12月より翌年の1月頃のものがよく旬として粘りが少なく、ホクホクとし、煮崩れしにくく煮物、汁物にしている。葉柄も皮をむいてずいきとして食用にし酢の物、炒め物にする。
100g中でエネルギー97kca(里芋58kcal)l、たんぱく質3g(里芋1.5g)、脂質0.7g(里芋0.1g)、食物繊維2.8g(里芋2.3g)と、里芋に比較し栄養的価値が高い。
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