・長老喜・千代呂木・草石蚕Chinese artichoke ちょろぎ
シソ科、中国原産、塊茎(かいけい)が食用となる。江戸時代に中国より伝来したといわれ湿地を好み山野に自生するが栽培は、春に種を蒔(ま)いて11月頃に収穫する。
高さが60cm程になり7~9月に薄紫色の花穂をつける。地下に長さ3cmで収穫する白い塊茎はかたつむり、カイコに似て草石蚕の字も当てられる。収量が少なく手間がかかり味もさほどよいものでもないことから多くは栽培していない。
日本では、殆ど塩漬け、味噌漬けの漬物とし正月のおせち料理黒豆に縁起ものとして利用する。当て字で長老喜と書いて長寿を表すおめでたい食べ物で梅酢に漬けて赤く染める。
中国より欧米に伝わり栽培しクリーム煮、サラダに利用している。
100g中で水分80%、たんぱく質2.5%、炭水化物15%、スタキオース(8% 少糖類、オリゴ糖【四糖類:ガラクトース2分子、グルコース、フラクトース】)を含んで腸内環境を整える。動物実験で認知症(痴呆)、高血圧、脳梗塞の改善が見られたという報告がある。
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