-196℃の部屋

ブログのお引越しをしました。→技術屋えきちーの実験ノート http://ekitait.com

人に教える難しさ

2009-05-26 00:09:19 | 学校
きょーいくまんでー\(`・ω・´)/

今日は実験はほとんできなかった。
というのも、午後に化学科1年の学生実験のTAとして借り出されたからである。
教える内容としては安息香酸メチルのニトロ化。
濃硝酸と濃硫酸の混酸を安息香酸メチルにぶちこんで結晶のモノをゲットするだけの簡単なもの。

が、しかし、実験は簡単でも、課題がめんどくさかった。
というのも、相手は1年生、今有機の講義で習ってるのは原子軌道論とかその辺りで、まだ本格的に反応機構だとか共鳴構造だとか芳香族だとかそんなことはやってない、あるいは話にちょこっと聞いたぐらいで全然定着してないレベルだったのです。

なのに課題の内容は「安息香酸メチルの場合、ニトロ基はオルト位やパラ位よりも優先してメタ位につくのは何故?」というようなものである。
普通に説明するのであれば、ベンゼン環に付いてるCOOCH3が電子吸引性の置換基であるから、共鳴構造を書くとオルト位とパラ位が+になるのでメタが優先されるだとか、オルト、メタ、パラのそれぞれにニトロ基が付いたときの中間体の安定性を云々で説明するわけだけど……

……まだ理解するの無理でしょ…(´・ω・`)

1年生:「この課題2なんですけど…」
ボク :「あ、はいはい。とりあえず共鳴構造を書くとね…」
1年生:「きょーめいこうぞう?(・ω・ )?」
ボク :「(そこからか…(´・ω・) )」

1年生:「この反応機構ってわからないんですけど」
ボク :「ああ、それね。まず濃硝酸と濃硫酸を混ぜたときだけど…」
1年生:「あ、いえ、そうじゃなくて『反応機構』ってなんですか?」
ボク :「(そこからか…(´・ω・) )」

ボク :「どう、収率出た?」
1年生:「収率の出し方わかりません…」
ボク :「(そこからか…(´・ω・) )」

…しゃーないよな! 入学してようやく2ヶ月が経とうとしてるんだもんな!
こんな課題やれって方が無茶振りだお!

なので収率に関しては計算なので丁寧に教えて、課題に関しては一応説明しつつ最後に「ま、とりあえずまだわかんなくてもいいと思うよ、うん(・ω・ )」と付け加えて先生の元へ送り出しました(ぉ
やぁ、改めて、人に教えるって難しいですね(しみじみ

それにしても相手は平成生まれの18歳がメイン。
若さ溢れるエネルギッシュな雰囲気が老体には応えるぜ(ぇ
…普通に疲れた…

明日はまたカップリング仕込んだり別の反応仕込んだりする予定。
…ぐにょーん(ばたり

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わざわざありがとう (液体窒素)
2009-05-28 00:22:18
おつありなのですよー(ぽてん
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Unknown (Unknown)
2009-05-26 21:54:35
お疲れさん。
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