「――俺は『星之宮の陰陽師』じゃない」
今日のライトノベルはスーパーダッシュ文庫から発売されていた「影≒光 シャドウ・ライト」です。
1巻初版は2005年9月に発行されました。
全7巻です。
バトルアクションものです。
陰陽師の家系に生まれた双子の姉弟だけど、姉は才能に溢れ、弟は素質なし。
しかし別の素質を偶然にもイギリスの魔術師に見初められ、イギリスで陰陽師の技とは違う技術を身に付けて戻ってきます。
…いいねぇ。
私、こういう設定好きですよ(・∀・)
しかし、最近のラノベによくあるような「超絶最強になって戻ってきた!」というわけではありません。
(逆に言えば、この作品が最近のものなら超絶最強になって戻ってきたのかもしれない)
海外での修行は1年程度で、あくまで一時帰国。
なので、見返してやろうと思った父親には負けて、しかもヤバい封印も解いてしまいます。
設定を考えたとき、やはりめちゃくちゃ強くなって戻ってこさせるのは簡単だけど、その先は展開が読めてしまいますからね。
なんでも「主人公は最強!」にすればいいってもんじゃないんですよ(-ω-)
ちなみに1巻はあくまで日本が舞台の話なので、主人公・光輝の修行云々や師匠は出てきません。
2巻になると「英国編」のサブタイトルがつき、舞台はイギリスに戻った光輝とその師匠の話になります。
この師匠がまた美人な年上の女性なんですね。
あとはもうおわかりでしょう。
美人だけど重度なブラコンの姉…
実は弟子のことが好きな師匠…
主人公らしくそういう方面には疎い主人公…
何も起こらないはずはなく…
4巻は「激突編」ということで、夏休みを利用して姉がイギリスに乗り込みます。
姉と師匠の初対面となるこの巻もなかなかに楽しいです(・∀・)
ちなみこの作品、5巻→6巻と6巻→7巻までの間がけっこう開いていることでも有名(?)な作品です。
5巻が2007年8月に出ましたが、6巻が出たのは2010年12月でした。3年以上開いていますね。
さらに、7感は短編集ですが、出たのは2013年11月でした。これまた3年近くかかっています。
6巻のあとがきで著者は「次の短編集は売れ行き次第」みたいなことを言っており、2年過ぎた辺りで「ああ、売れ行きがアレでやはり短編集は…」と半ば諦めたときもありましたが、なんとか出ましたね! 良かった良かった…(´ω`)
著者は影名浅海氏。
この作品で第4回スーパーダッシュ小説新人賞で佳作を受賞してデビューされた方です。
…が、この作品が完結して以降は新シリーズなどを出しておらず、もう活動はされていないようです…本作で力尽きてしまったんですかね…
もったいないなぁ…(´・ω・`)
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