-196℃の部屋

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解放

2007-01-25 18:13:00 | 学校
「始め」
その合図と共に、教室内の生徒は最後の期末試験を開始した。
かりかりかり、と解答用紙の上をシャープペンの芯先が走る音だけが淡々と響く。
が、最初こそ勢いのあったその音は、15分もするとほとんど聞こえなくなる。
試験時間は90分。内容は有機化学。試験範囲の広さと、様々な有機物の反応の難解さが売りの試験である。
自分が解けるような問題を一通り解き終えて、ふと時計を見る。するとすでに30分が経過していた。
ここからは答案を提出して、自由に退出してかまわない。
そして先生がその旨を伝えるや否や、早くも何人かの生徒が席を立ち、答案を提出し教室を後にする。すべてを解き終えた余裕か、それともほとんどが解けずに終わった諦観か。
正直、こんなのは解けるはずがない。
俺は何もできず、ぼんやりと空白の回答欄を眺めている。
しかし右手に握ったペンは机上に置かない。もしかしたら解ける問題がまだあるかもしれない。
しかし、そんな抵抗もむなしく終わってしまう。
試験終了の鐘が鳴った。張り詰めていた場の雰囲気が一瞬にして弛緩する。
「ああ~終わったな…」「絶対落としたわ、これ」「俺も」「っしゃ、来年頑張ろうぜッ!」「おうよ!」「だな」
そこかしこから聞こえてくる会話。
なんと前向きなのか。もはや俺は言葉すら出ない………


というわけで、今日の最後の試験を簡単に小説のワンシーンのように書いてみた。
(しかし伝わらないとだろうと予想)
まぁとにかく…ひどい内容だったw
ともあれこれから春休み。さぁ、2ヶ月でどこまで腐れるのだろうか。春休み明けが恐ろしい。

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