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星の舞台からみてる

2010-06-12 22:47:43 | 本・ゲーム
ハヤカワJA文庫「星の舞台からみてる」読み読み。

以前感想を書いた「声で魅せてよベイビー」の著者、木本雅彦氏の著作です。

一応SFで、舞台は近未来かなぁ。でもほぼ現代に近いです。
顧客の死後に、Web上で死亡告知やサービスの解約処理なんかを代行する企業で働く女性とが、この会社の創業者の死亡を受けてその処理を任されたのだけど、死んだはずのその人から「自分の人生を追ってくれ」という謎のメールが送られてきた。
そこで死んだはずの彼の人生を追ううちに、いろいろな人と会って…みたいな感じ。

内容が内容(システムエンジニアSFらしい)なだけに、「声で魅せてよベイビー」以上に専門的なSE用語が多く出てきて、ところどころ「…( ・ω・)?」な状態にはなりつつも、全体的にはすっきり、読後も結構すっきりな本ですた。
それに専門用語が多い言っても、比喩的に表現してくれる部分もあるので、「ああ、そういう感じなのか」と思える部分もあるし。

うむ、やっぱ今のご時世、インターネットが普及して、スカイプやIRC、Twitter、mixiなどなど、様々な方法で遠くにいる人や知らない人なんかとパソの画面を通してコミュニケーションを取れるし、様々な情報をすぐにゲットして自分の“世界”を広げていくことが簡単になった感じがあるけど、確かに本文中にも書かれてるように、目の前にいる生身の人との直接の、生のコミュニケーションを忘れちゃダメなんだよなぁ。

ボクもTwitterやIRCをよくやってるからついつい忘れがちになっちゃうけど、自分の世界を広げる基本は、やっぱり自分の体なんだよね。
もちろん、ネット上でのコミュニケーションがダメってわけじゃないけど、安易に頼りすぎるな、そればかりにのめり込むな、ってのはあるよね( -ω-)
なんか、読んでいて、そんなことを改めて気づかされたのでした。

たぶん、SE系の人ならもっとツッコミ入れたり頷いたりしながら読めるんじゃないでしょか。
もち、そういうのに携わってない人でもどぞ。
ボクが読めたんだからだいじょぶでしょう(ぉ

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