今日取り上げるライトノベルは富士見ミステリー文庫から発売された「ハード・デイズ・ナイツ」シリーズです。
1巻初版は2000年11月に発行され、全11巻です。
昨日取り上げた「時空のクロス・ロード」に続いて、こちらも20年前の作品となっています。
いやそれよりも!
富士見ミステリー文庫ですよ!
「今の若い子は知らないかもしれないがのぅ、昔は富士見書房にこんなレーベルもあったのじゃよ…(ヽ´ω`)」
そう、こんなレーベルがあったんです。
2000年11月から2009年3月まで存在した、富士見ファンタジア文庫から派生したレーベルなんです。
このトップ画像の「レクイエムは君の――」みたいなカバーデザイン装丁はまさに初期の頃の装丁ですね。
白と黒基調のシンプルさでミステリーな雰囲気を出しています。
これだけで懐かしいと思う人もいるのではないでしょうか!
ただ、このデザインの装丁は約3年後に大幅リニューアルされてしまい、ミステリーな雰囲気はだいぶなくなってしまいます。
「L・O・V・E!」などいうわけのわからん方向へ走り出してしまったのです。
「L・O・V・E! とか恋愛要素は富士見ファンタジアで補えていただろ!? 何故ミステリー文庫というアイデンティティを自ら捨てにいったのだ!?」
と当時、このレーベルを気に入っていた私はショックを受けました。
そして、他にもこの迷走っぷりに違和感を覚えた読者が多かったのかはわかりませんが、一部の作品は富士見ファンタジアの方へ移管されたりして、2009年にレーベルが廃刊となったのでした。
初期のミステリーのイメージを捨てずにいればもう少し存続できたのでは…? と素人ながらに思わなくもないのですが、もしかしたら初期からそこまで評判は…だったのかもわかりませんね(´・ω・`)
この「ハード・デイズ・ナイツ」シリーズも8巻までは初期のカバー装丁ですが、9巻目の「ラプソディーは絆の――」からは新しい装丁に変わっています。
どうでしょう? 新しい装丁はイラストが裏表紙も含めて全面にデザインされるようになり、裏表紙にあったあらすじは折り返しの部分に書かれるようになりました。
今風になったと言えばそうなんですが、私個人としてはミステリー感の強かった初期の方が好きでしたね…(´・ω・`)
さておき、この作品のストーリーですが、ソーズ&ソーサリーという少年4人組の人気アイドルのボーカリスト・大地一心とその付き人の女郎花茜、一心の兄・巽玲が中心となり、様々な猟奇殺人事件を解決していく話となっています。
特に1巻では、被害者が生きながらに犯人によって解体され殺され、その様を動画にされるというスナッフムービーがテーマとして取り上げられ、初っぱなから刺激が強い内容になっています。
しかしメンバーのキャラのバランスの良さや一心と茜のテンポのいいやり取りでサクサクと読んでいけますね!
著者は南房秀久氏。
富士見ファンタジア文庫で「トリシア先生」シリーズや「月蝕紀列伝」シリーズを出しており、角川スニーカーでも作品を出しています。
ただ現在はもうライトノベルレーベルでは本を出していないみたいですね…
富士見ミステリーの作品は今後もちょいちょい手持ち分は取り上げていきたいと思いますo(`・ω・´)o
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