Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

今日から7月・・・

2008-07-01 17:19:26 | お気に入り
午後になって、また気持のよい青空が広がってきましたね!

気になることなどを、アレコレと片付けながら
皆様にお話したいことが、ついつい浮かんできてしまう…私です。


まずは…楽しくって、気の張らない本のお話などから始めましょうか。

(何かをガマンしても、必要と思われる本を買うことには、目がないもので)

一昨日の日曜日、朝カルでお話を伺った荻上チキさんの
「12歳からのインターネット ウェブとのつきあい方を学ぶ36の質問」と
(一度目に手にとった時には、もう一回考慮して…と棚に戻しましたが
偶然に、そのすぐ隣で見つけた)
「北川達夫×平田オリザ ニッポンには対話がない 学びとコミュニケーションの再生」の2冊を、
一緒に買ってまいりました。

このところ、溜まっていた新聞の記事を切り抜いていたところ(神奈川新聞4月28日付)

横浜市立中全校調査による「ネットいじめ」「学校裏サイト」や「教師が毎朝チェックも」
なんて見出しが載っていました。

ちょうど今度の土曜日に「子どもの携帯電話を巡る実態について」という
地区懇談会も予定されていますので

若い世代の荻上さんからのメッセージに耳を傾けてみようと思いました。(以下引用)

『この本には、パソコンやケイタイの使い方じゃなくて、インターネットの世界の「安全な歩き方」が書いてある。つまりインターネットでイヤな事故にあわず、楽しい時間を過ごすためのコツが詰まっているんだ。手にとった君は大正解。インターネットの世界は、広くて、深い。でもこわがることはない。インターネットの歩き方さえ覚えれば、君はたくさんの有意義な出会いに恵まれるはずだから。…』

『終章 一人旅のはじまり

 チキ「インターネットの世界は基本的にひとりで旅するものだ。ケイタイをいじるとき、パソコンをいじるとき、多くの場合は一人で画面と向き合っているはずだ。でも『みんな』とつながることで、問題を解決したり、成長することができる。「それは、なぜかといえば……」

 シクミ(12歳の男の子)「インターネットは人や情報をつなげてくれる道具。全てのものを情報に変え、目に見える形にし、残していく。だよね?」

チキ「その通り!だから……」

ワカバ(12歳の女の子)「検索や『みんなの知恵』を使いこなしていけば、インターネットの世界もこわくない。そうよね?」

チキ「大正解!…」(中略)

チキ「…インターネットの世界はとにかく広く、まだまだ君たちも、そして僕たちもみたことのない景色がたくさんある。インターネットはまだ生まれて間もない技術だから、未熟なところもたくさんあるし、トラブルだってたくさんある。またそこでのトラブルに社会が対応しきれない部分もたくさんある。」…

チキ「でも、ここで学んだことは、困ったときにはきっと助けになってくれるし、この社会だってそんなトラブルを、なんとか解決しながら前に進んでいくはずだ。だから僕たちもまずは一緒に歩き出そう。」…

(そして…)『Good Luck!!』   (引用ここまで)

私自身が、感じていたことのほとんどを、きちんと言葉にしていらっしゃって

本の中では、もっと具体的に考えられる事例について
子どもたち自身も考えながら学んでいけるような工夫が用意されています。

kirikouには、インターネットのイロイロな特徴などを知った上で
これから、使っていってほしいと思っておりましたので
ちょうど良いテキストになると思います。

モチロン、この本を読むだけで「すべてOK」とはいかないかもしれませんが

何事も「前向きな態度で、課題や問題に取り組むこと」

「自分たちで考えながら、行動していくこと」を学ぶ上でも、良い材料になると思います。

もう一冊は、(6月4日付日経新聞朝刊に)

『森と湖の国 教育の深み フィンランドの「考えさせる」授業に魅せられて』という記事もありました北川達夫氏と

以前、茂木先生との対談をきっかけに「対話のレッスン」のお話をいたしました
平田オリザ氏との

とても興味深い対談が繰り広げられています。

帯より引用いたしますと…
 
 『品格や武士道よりも「対話力」。  

  「違い」を前提として互いの考えを粘り強くすり合わせていく対話の発想を軸に、
   気鋭・奇才の二人が、教育と社会の再生を語り合う。』

さらに、3章の「ともに生きる力」の最後ページの言葉を引用いたしますと

  価値観の共有を前提としない。
  勝ち負けを競わない。
  変わることをよしとする。
  いま、ニッポンに必要なのは、「対話」の発想を、
  家庭、学校、職場、地域のコミュニケーションに取り入れること。
  そして、、互いの違いを受け入れたうえで、
  対立を恐れずに話し合いを尽くし、
  問題に対処していく力を、
  ひとりひとりが育てていくこと。       (引用ここまで)


私自身も、できていないこともたくさんありますので
大いに学ぶところがあると思っておりますし
読むだけですませるのではなく、是非、実践できるようにしていきたいです!!


さて、その地下街の本屋さんに行ったら、チェックするのが…
例のPR誌のコーナーです!!


ワ~ォ!ありました!!

25日発売の新潮社の「波」7月号に、待ちかねておりました

梨木香歩さんと茂木先生の『赤毛のアン』誕生100年記念対談の
「100歳のアンに惹かれます」が掲載されています!!


梨木さんの『個人の内面で起きている個性化のエネルギーはいつでも国づくりに匹敵するようなものかもしれませんね。』という言葉が、妙に気にかかります。

それは、国というカタチや自分自身のありようが、私にはまだしっかりと見えていない…
そんな途上にあるから、かも知れません。

実は…私自身は映画を観たことがあるくらいで、
なぜか?マジメにアンシリーズを読んだことがなかったんです。

お二人のお話を伺って、ちょうどマリラと同じくらいの年齢の視点で
おばさんの私が楽しむ「赤毛のアンシリーズ」というのもワルクないかしら?なんて思っております。

4月11日付の日経新聞に、今回新潮文庫の新装版の補訳をなさった村岡美枝さんの

「赤毛のアン 名訳の贈り物  祖母が愛した「世界」、記念館で読者と語り合う」
という記事がありました。


アンの物語を読むことで、モンゴメリの描いた世界を知ると同時に

その本に出会い、厳しい戦争中にも拘わらず
密かにその翻訳を続けた村岡花子さんの生きる姿を想像するというのも
なんだか、とってもワクワクしますね。

そして、その方の訳された『日本語の情緒』の醸し出す響きを
ゆっくりと存分に味わってみたいデス。


そうえいば…去年の夏休みに鎌倉文学館でもらった「ともだちおみくじ」の言葉が
(新潮社版では、ありませんでしたが)

ちょうど『アンとダイアナ』のセリフでした。

「あなたって、かわっているわね、アン。かわっているとはきいていたけど。

でも、あなたのこと、とってもすきになりそうよ。」(講談社掛川恭子訳とのこと)

(お話は飛びますが…今年の夏は「かいけつゾロリシリーズを取上げるとのこと。その前の「詩人の田村隆一さんの企画展」にも、できれば行きたいと思っています。)

そして…同じく『波』の、雑誌「考える人」編集部のコーナーで
最新号(2008年夏号)の特集のお知らせがありました。

『「小説より奇なり!自伝、評伝、日記を読もう」です。』

さらに、その中で『ウェブ上で公開する「ブログ」は、今や全世界で七千万の人が行っていて、その三分の一以上が日本人によるものだと聞きました。』とのこと。

(伝聞の伝聞で、その実態は如何に?という気もいたしますが)

私自身は、小学校の図書館の伝記シリーズが大好きでしたので

どんな方々が登場するのやら~?ことほど左様に、本というものは

「本当にいろいろあってオモシロくって仕方がないものだなぁ…」

と実感して止まない私でした。


私のお気に入りばかりをお話してしまいましたが

皆様が、「ちょっとこれは読んでみたいなぁ…」という本に巡り会えますように祈りつつ
そろそろ、お話を終えましょう…


5時を過ぎても、お日さまがまだこんなに高くにいるなんて~!!

もうすぐ、ウレシイ夏がやってきそうですネ!!


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2 コメント

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7月ですね! (m♪)
2008-07-02 11:27:05
季節の変わり目にごあいさつを~と思いつつも、
夏のバーゲンも始まり、
早くも秋の気配を感じましたので(笑)
立ち寄ってみました。
クオリアカフェの方も新装開店☆されたのですね!
壁紙だけ眺めて気分転換してきました。

昨年 いつ(壁紙)変わるのかなぁ~
なんて思いながら書きこんでました。
ネット生活を送らざるをえなかったのには、
やはり一歩外へ出れば お金がかかってしまうのです。
通信で趣味程度の講座をとっていましたけど、
まったくその域を超えるものにはならないです~。
風待人さんのブログにも以前紹介があった
放送大学・・毎年考えるのですが、
無料放送を見ながら、やっぱり、もう少し若い先生に
チェンジしたら、お金をお支払いして単位をとるのも
大学院で学ぶび、指導の下で研究生活、というのも
いいかなぁ、なんて思っています。

先日、資格試験を受け、結果待ちの間は、のんびり
しようかと思い、のびのびすごしています。
本を読むと、スイッチ入ってしまって、いろんなことを
考えだしてしまうので。。

不思議なことに、遊んでいる(のんびりしている)とき
のほうが、いいアイデアなど、浮かびますし、
友人とランチやお茶などの予定も入り、
以前お付き合いしていた友人以外に、交友関係も
やや広がりました。

友人との連絡は、メールではなく、携帯電話で話して
続きは、直接あったときに~ という感じです。

インターネットを使う人は、
事情があって、それに頼るしかない、という状況の人が
優先に使っていけばいいかな、って私は考えている人です。

私の場合は、お金を少し、プールしておきたくて、
昨年は、隠とん生活になっていましたので、
今年は、その分を少しつけたして、
さまざま活動していきたいなー
って思っています。

いずれにせよ、ボランティアや社会運動は、私のような貧乏人ではなく
余裕のある方にがんばっていただきたい(笑)と
思いました。
私は、まずは、自分の将来設計が優先なので。。。

風待人さんは、大学などで学ばれて、発達障害について
や、子育て、教育全般にご興味があるようなのですが、
学ばれたことを活かされ
これから、たくさんのご活躍を遠くより
お祈りいたしております。

では~
返信する
『遊んでいる(のんびりしている)とき・・・』の心地よさ、よくわかります。 (風待人)
2008-07-03 10:26:39
m♪さま

時おり、ふと思い出してお訪ねくださる・・・というのが
私も一番嬉しいです。

世の中があまりにも忙しくって「もっと早く・・・」って言われてしまって
その中に身を置いていると、自分を見失いそうになることって
あるのかもしれませんね・・・

皆様それぞれにいろいろあって、時間的な余裕や生活の余裕をつくることが
なかなかムズカシイこともあると思いますが

私の場合は・・・
少しずつでも「自分のペースで何かをすること」を心がけていると
できる範囲で「やってみたいこと」が浮かんできたようです。

m♪さまのおっしゃっている『いいアイデアなど、浮かびますし』ということに通じるのかもしれませんね。

放送大学の無料放送・・・内容は、結構面白いんですけれど
確かに、先生の雰囲気が硬い・・かもしれませんね(笑)

それから、私の思っている「ボランティアのイメージ」は

まずは「自分の世話(精神的にも肉体的にも)に
ある程度困っていない」ことを前提にして
(何でも100点満点という状態は、ないと想っていますので)

自分の自発的な意思による無理のない活動で

自分自身の悦びのためにしていることが
「他の方の何らかのお役に立つことがあったら」良いなぁ・・・

つまり「一石二鳥で一興両得」ということでしょうか?

全てがうまくいく場合だけではないことも、ありますけれど
生きていれば、いろいろあると思って
もう少し続けてみたいと想っています。


m♪さまも、
資格試験の「結果待ち」とのこと、良いお知らせが届きますように~!

のんびり・・・のびのび、お元気でお過ごしください!
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