Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

『谷川俊太郎に聞く~もう一度初めから書きかたを覚える~』講演会

2009-05-14 22:10:04 | 表現すること
夕方の6時を過ぎて
ようやく、お日様が西の家並みに隠れそうです。

今日は気温も高すぎなくて、風も心地の良い一日になりましたね。


時間に余裕がありましたので、道すがらのお庭の花や雑草を見つけては
立ち止まって、携帯写真に収める事が出来ました。


サテ…今日は、朗読の講座の後

読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」2009 のテーマ

「詩と絵本~音楽・朗読」に
基づいた

第1回講演会『谷川俊太郎に聞く~もう一度初めから書きかたを覚える~』が

開かれました。

課題図書になっている谷川俊太郎さんの『二十億光年の孤独』も、
ご本人の朗読で、伺うことができました。

会場のキダーホールは、扇型になった(少し急な)階段教室になっていて
天井の高さと照明の雰囲気も、とても素敵な趣を見せています。

(講座があったので)少し遅れましたが、一番後ろの中央の補助席に座れたので

谷川俊太郎さんと吉田文憲さんの姿が、眼下に良く観えました。

お二人で、谷川さんの詩をめぐって、様々なお話をしながら

「成長」「はる」「かなしみ」「私は私」や
絵本「これはのみのぴこ」などを聞かせていただきました。

「左の脳を空っぽにして、言葉がポコッと浮かんでくるのを待っている…」
というようなお話が印象的でした。

一人っ子でいらして、基本的には「一人でいたい」「人のいない風景が好き」
だと想っているそうですけれど

たくさんの人とお付き合いもあって、回りの人にとても恵まれているとのこと。

「ディタッチメント」「独特の距離感」

「内面に無限の宇宙を取り込めるか?」「言葉自体の持つ豊かさ」などなど

とても、気になる表現がたくさんありました。

質問コーナーも、学生さんをはじめとして色々な感想や質問が出ていました。

私は、「詩については、よく分かりませんけれど
相手に、何かを伝えようということを意識していらっしゃるのですか?」
という意味のことを伺うと

「詩には、メッセージはありません。

何か伝えたいことがあったら、散文で表現すれば良いのですから…」と
お答えになって

私は、内心「え~?詩って、そういうものだったんだ…」と想って

ちょっとビックリ!と同時に、分かったような分からないような…
感覚になりました。

最後に、武満徹さん作曲の(タイトルは不正確ですけれど…)
「昨日の詩人」というジャズ風の歌をご披露くださいました。

とても、愉しそうに、気持ちよさそうに歌っていらっしゃいました。


終了後、朗読の講座でご一緒の方を見つけて、お話をしながら帰りました。

「詩と散文との違いについて…」

講座で習っている朗読は、「物語を聴き手に伝えるようにすることが大切」と
言われているけれど…

詩というのは、また違う表現なのでしょうか?などと質問しあったりして

一人で考えているよりも、いろいろな角度から観ることで
また違ったとらえ方もできるような気がして、面白く感じました。


お夕飯を挟んで書き継いでまいりましたので、すっかり夜も更けてまいりました。



詩人の奏でるリズミカルな言葉の余韻を、思い出しながら…


時には、空遠く…宇宙の星たちの船に揺られているような気分になって


今夜は、ゆら~りゆらりと眠ることにいたしましょう…



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。