今朝は、曇り空のスタートです。
「ラジオ体操」から帰ってくる子どもたちの声を聴きながら
昨年、子ども会の役員でアレコレと動いていたことなど、思い返しておりました。
我が家のkirikouクンは、目は覚めておりましたが
どうにも身体が動かなかったようで、残念ながら「今朝は、パス」でした。
それにしても、少しくらい暑くても良いので…
ソロソロ、水色の空が恋しくて仕方のない私です。
さて…
少しでもハッキリと、記憶を巻き戻せるうちに
先日(「鳥の歌・・・」の記事の中で)ご紹介した)
「科学ひろば」のお話を、私なりにですけれど書いておこうと思います。
(ご参考までに、科学ひろばのブログと
世話人をなさっている方のブログは、コチラです。)
(できるだけ、そのお話だけにフォーカスをあてて、横道に逸れないように…気をつけて。)
(20分ほど遅れて、会場の)「NOAH'SCAFE」の扉の窓から、中をおそるおそる覗くと
テーブルを囲んで丸くなって、皆さんが座っていらっしゃいました。
受付を済ませて、飲み物のアイスオレをお願いしてから席に着きました。
ちょうど、各自の自己紹介の最中だったらしく
ぐるっと見わたすと、お若い方や私よりも年齢の高い方など
講師の林真理先生を入れて16名くらいで
いわゆる理系・文系に拘わらず、皆様それぞれのバックグラウンドも
サイエンスカフェへの興味・関心も、様々にお持ちの様子です。
心理学を専攻をなさったエディターの方
九州から(サザンのコンサートにいらして、そのついでに)参加なさったという
分子生物学を専攻して、今は塾?予備校?で生物の講師をなさっている先生など
様々な視点をお持ちの方が集まっている点が、サイエンスカフェならではで
また、皆さんと顔を合わせてお話しをするには、ちょうど良い人数と
心地良い雰囲気のスペースに感じました。
私も、最後に「生物や科学が大好きで、薬学を学びましたが
30年ほど前に習った時のことと、今の最先端の科学との間を
繋げることができたら良いなぁと思っています。…」というようなことをお話しました。
林先生から、提示されたテーマは
「生きているって何だろう?~生命科学の時代にあえて素朴に問い直してみる~」
(因みに林先生のご専門は、Webサイトによりますと
「科学論」(主に哲学・思想系の人に対して)、科学技術社会論/STS(主に科学史の人に対して)、科学史(主に理系の人に対して)、生命倫理(やっかいなとき)、というような具合です。とのこと。
これを読んだだけでも、誠実で…なかなか面白そうな方ですね!)
まずは、BC4世紀頃の「アリストテレス」の「霊魂論」
(最近は『心について』というように訳されるそうですが)のお話から入りました。
そして「生きているとはどういうことか?」についての、2つの知り方として
①主観的な方法と②客観的な方法を挙げながら
生きているもの(生命、いのち)について、主観的な方法によって、私たちが知っていることのいくつかとして
「固有性」「偶然性」「有限性」「関係性」の4つのキーワードを提示なさっていらっしゃいます。(レジメより)
様々な例を挙げながら、ゆっくりとお話を進めてくださって
この辺りで「クローン」についてのお話が出て…
人それぞれ「生きていること」や「生命」についての捉え方が違っているのでは…
などという方向にお話が進んでいき…それから、出生前診断の話題が出ました。
(知る人ぞ知る…ということかもしれませんし、
ここでは、あえて具体的なことは申し上げませんけれど)
「私自身、高齢出産でしたので検査をするかどうか…その時は、少しだけ考えましたけど
検査をして、その結果によって「産むかどうかを考えるということは、したくないなぁ」と思ったので
検査はしませんでした。
ただ、そういう情報を知った上で『どういう選択をするのか?』という判断をする自由は
個人に任されて欲しいように思いますし。
その情報の扱い方は、ほんとうにムズカシかもしれませんね…」と申し上げました。
「情報リテラシー」「一般の人たちに情報を判断できるような教育の必要性」や
「何かについて考えて、判断する習慣(?)が大切」
「知ることがすべて良いのかどうか」などなど、様々なご意見が出ていました。
それから…いろいろな方向にお話が進みつつ
参加していらした方のブログ『若だんなの新宿通信』の感想にもありましたように
「まとまりが無いところが、大変良かったですね。」に、私も納得デス!!
科学にまつわる様々なテーマについて、参加している方それぞれのお考えが違うことを
前提としてお互いに認めたうえで、忌憚なく率直に、お話しをすること…
そこから何らかの方向性が見えてくることもあるのでは?
という意味で、とても素晴らしい活動だと思いました。
おそらく、専門家の方々にとっても
「フツウの暮らしをしている人たち」の存在なくしては、
研究活動が成り立たない・・・という側面もあると思いますし。
(モチロン、純粋な意味での科学的な(言葉の定義が曖昧とは思いますが)
興味・関心に基づく研究も、あって然りだとは思いますけれど…。
この辺りは、私には図り知れない領域かも知れません。)
それから、生物の先生をなさっている方に、
「今の子どもたちが科学に興味を持つようなきっかけを作るのって
どうしたらいいのでしょう?」というようなご質問しましたところ
「与えられた教科書どおりではなく、私なりの教え方で
考え方の筋道を踏んで理解できるように、子どもたち自身にも深く考えたりするように」
していらっしゃるとのこと。
生物や科学がほんとうにお好きだという素敵な先生との出会いは、
子どもたちにとって、一番のきっかけになることでしょうね!!
お時間になって、(残れる方は、もう少しお話を続けたそうですが)
最後に(私のお隣に座っていらした)岩村道子先生から
「サイエンスカフェin高輪」のご紹介をしていただいて、解散しました。
(おじいちゃんの3回忌があるので、残念ながら私は伺えませんけれど
「マングローブの植林」のお話は、とっても興味深いです!!
詳しくは、「サイエンスカフェ日記」をご覧ください!)
帰り道、岩村先生とご一緒して
有機化学からバイオ方面のご研究をなさっていらしたこと
今は、小学校の理科の授業のサポートもなさっておいでとのお話を伺いました。
機会がありましたら、ぜひまたカフェでお話させていただきたいなぁと思いました。
初めての「サイエンスカフェ」への参加でしたけれど
とっても、楽しく有意義な時間を過ごすことができました!!
海外でも、盛んにカフェが開かれているそうですが
ぜひ、日本各地でも様々な分野の様々なテーマについての
皆様の活発なお話し合いが、もっともっと広がっていきますように~!!
科学の興味・関心の向かう先に、明るい未来が広がっていますように~!!
そして…
皆様も、お心さわやかなお健やかな佳き一日をお過ごしくださいネ!!
「ラジオ体操」から帰ってくる子どもたちの声を聴きながら
昨年、子ども会の役員でアレコレと動いていたことなど、思い返しておりました。
我が家のkirikouクンは、目は覚めておりましたが
どうにも身体が動かなかったようで、残念ながら「今朝は、パス」でした。
それにしても、少しくらい暑くても良いので…
ソロソロ、水色の空が恋しくて仕方のない私です。
さて…
少しでもハッキリと、記憶を巻き戻せるうちに
先日(「鳥の歌・・・」の記事の中で)ご紹介した)
「科学ひろば」のお話を、私なりにですけれど書いておこうと思います。
(ご参考までに、科学ひろばのブログと
世話人をなさっている方のブログは、コチラです。)
(できるだけ、そのお話だけにフォーカスをあてて、横道に逸れないように…気をつけて。)
(20分ほど遅れて、会場の)「NOAH'SCAFE」の扉の窓から、中をおそるおそる覗くと
テーブルを囲んで丸くなって、皆さんが座っていらっしゃいました。
受付を済ませて、飲み物のアイスオレをお願いしてから席に着きました。
ちょうど、各自の自己紹介の最中だったらしく
ぐるっと見わたすと、お若い方や私よりも年齢の高い方など
講師の林真理先生を入れて16名くらいで
いわゆる理系・文系に拘わらず、皆様それぞれのバックグラウンドも
サイエンスカフェへの興味・関心も、様々にお持ちの様子です。
心理学を専攻をなさったエディターの方
九州から(サザンのコンサートにいらして、そのついでに)参加なさったという
分子生物学を専攻して、今は塾?予備校?で生物の講師をなさっている先生など
様々な視点をお持ちの方が集まっている点が、サイエンスカフェならではで
また、皆さんと顔を合わせてお話しをするには、ちょうど良い人数と
心地良い雰囲気のスペースに感じました。
私も、最後に「生物や科学が大好きで、薬学を学びましたが
30年ほど前に習った時のことと、今の最先端の科学との間を
繋げることができたら良いなぁと思っています。…」というようなことをお話しました。
林先生から、提示されたテーマは
「生きているって何だろう?~生命科学の時代にあえて素朴に問い直してみる~」
(因みに林先生のご専門は、Webサイトによりますと
「科学論」(主に哲学・思想系の人に対して)、科学技術社会論/STS(主に科学史の人に対して)、科学史(主に理系の人に対して)、生命倫理(やっかいなとき)、というような具合です。とのこと。
これを読んだだけでも、誠実で…なかなか面白そうな方ですね!)
まずは、BC4世紀頃の「アリストテレス」の「霊魂論」
(最近は『心について』というように訳されるそうですが)のお話から入りました。
そして「生きているとはどういうことか?」についての、2つの知り方として
①主観的な方法と②客観的な方法を挙げながら
生きているもの(生命、いのち)について、主観的な方法によって、私たちが知っていることのいくつかとして
「固有性」「偶然性」「有限性」「関係性」の4つのキーワードを提示なさっていらっしゃいます。(レジメより)
様々な例を挙げながら、ゆっくりとお話を進めてくださって
この辺りで「クローン」についてのお話が出て…
人それぞれ「生きていること」や「生命」についての捉え方が違っているのでは…
などという方向にお話が進んでいき…それから、出生前診断の話題が出ました。
(知る人ぞ知る…ということかもしれませんし、
ここでは、あえて具体的なことは申し上げませんけれど)
「私自身、高齢出産でしたので検査をするかどうか…その時は、少しだけ考えましたけど
検査をして、その結果によって「産むかどうかを考えるということは、したくないなぁ」と思ったので
検査はしませんでした。
ただ、そういう情報を知った上で『どういう選択をするのか?』という判断をする自由は
個人に任されて欲しいように思いますし。
その情報の扱い方は、ほんとうにムズカシかもしれませんね…」と申し上げました。
「情報リテラシー」「一般の人たちに情報を判断できるような教育の必要性」や
「何かについて考えて、判断する習慣(?)が大切」
「知ることがすべて良いのかどうか」などなど、様々なご意見が出ていました。
それから…いろいろな方向にお話が進みつつ
参加していらした方のブログ『若だんなの新宿通信』の感想にもありましたように
「まとまりが無いところが、大変良かったですね。」に、私も納得デス!!
科学にまつわる様々なテーマについて、参加している方それぞれのお考えが違うことを
前提としてお互いに認めたうえで、忌憚なく率直に、お話しをすること…
そこから何らかの方向性が見えてくることもあるのでは?
という意味で、とても素晴らしい活動だと思いました。
おそらく、専門家の方々にとっても
「フツウの暮らしをしている人たち」の存在なくしては、
研究活動が成り立たない・・・という側面もあると思いますし。
(モチロン、純粋な意味での科学的な(言葉の定義が曖昧とは思いますが)
興味・関心に基づく研究も、あって然りだとは思いますけれど…。
この辺りは、私には図り知れない領域かも知れません。)
それから、生物の先生をなさっている方に、
「今の子どもたちが科学に興味を持つようなきっかけを作るのって
どうしたらいいのでしょう?」というようなご質問しましたところ
「与えられた教科書どおりではなく、私なりの教え方で
考え方の筋道を踏んで理解できるように、子どもたち自身にも深く考えたりするように」
していらっしゃるとのこと。
生物や科学がほんとうにお好きだという素敵な先生との出会いは、
子どもたちにとって、一番のきっかけになることでしょうね!!
お時間になって、(残れる方は、もう少しお話を続けたそうですが)
最後に(私のお隣に座っていらした)岩村道子先生から
「サイエンスカフェin高輪」のご紹介をしていただいて、解散しました。
(おじいちゃんの3回忌があるので、残念ながら私は伺えませんけれど
「マングローブの植林」のお話は、とっても興味深いです!!
詳しくは、「サイエンスカフェ日記」をご覧ください!)
帰り道、岩村先生とご一緒して
有機化学からバイオ方面のご研究をなさっていらしたこと
今は、小学校の理科の授業のサポートもなさっておいでとのお話を伺いました。
機会がありましたら、ぜひまたカフェでお話させていただきたいなぁと思いました。
初めての「サイエンスカフェ」への参加でしたけれど
とっても、楽しく有意義な時間を過ごすことができました!!
海外でも、盛んにカフェが開かれているそうですが
ぜひ、日本各地でも様々な分野の様々なテーマについての
皆様の活発なお話し合いが、もっともっと広がっていきますように~!!
科学の興味・関心の向かう先に、明るい未来が広がっていますように~!!
そして…
皆様も、お心さわやかなお健やかな佳き一日をお過ごしくださいネ!!