Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

母親のこころの支え

2006-05-12 15:13:16 | Weblog
「こころの支え」というのも少し大げさかもしれません。

けれど、お母さんが、にこにこして元気でいられることは
子どもを育てていく上では、ほんとうに大切なことのように思います。

もちろん、母親も人間ですから、いつもいつもにこにこして…というわけに
いかないことも、自分を振り返ってもよ~く分かっているつもりです。


子育てのことや子ども自身のこと、周囲の方との関係などの
いろいろなストレスを抱えている母親が多くなっているような気がしています。

そのうえ、仕事も家事もこなすワーキング・マザーもたくさんいらっしゃいます。

ただ、専業主婦の母親のほうが、育児に対して強いストレスを感じている
という調査もあるようです。

(参考までに、大日向雅美先生の「子育てに出会うとき」はいろいろ考えさせられます。

 先生のお話も5年ほど前に伺ったことがあり、とても柔らかな語り口でいらっしゃいましたが
 現状を憂えるお気持ちが、ひしひしと伝わってきました。)


先日は、地域のコミュニティスペースでの、子育て支援に携わる方向けの
手遊びや、絵本の読み聞かせの勉強会に参加しました。


1歳くらいのお子さんとお母さんが集まって、孤立しがちな子育てを
地域の人たちも参加して、応援していこうという取り組みが
最近、活発になされています。

ウチの子たちの小さい頃は、やはり一ヶ月に一回の「母親教室」があり
その時の、年齢や家の近い母親たちが集まって
子育てサークルを作ったりし始めていました。

毎回2~3人のお当番を決めて、近くのコミュニティスペースを借りて
いろいろな遊びやお出かけの企画をして楽しく遊びました。


たいてい、幼稚園などに入園するまでのこともありますし
そこで親しくなったお友だちとは、子どもは意外に忘れてしまっても
その後も、母親同士のお付き合いが続いたりします。

そんな集まりの中で、子どもたちのふれあいやいろいろな体験もできて
母親も、おしゃべりをしたり、子育てのことをいろいろ話したり聞いたりすることで
ずいぶんと気が楽になることもあります。


ただ、目立ってではなくても、少し子どものことや子育てに
気がかりのある子どもの母親は、
その場所でも、思うように打ち解けることができなかったり
周囲の人との、軋轢などにますますストレスを感じることもあります。

また、世代や生活環境も様々になってきていることもあって

前によく言われた「公園デビュー」のような
良く考えると、「何でそんなことまでするの?」というような
母親同士のお付き合いの仕方も、タイヘンになってきているようです。

育児に関する情報が、たくさんあるばかりに、相反することが伝えられて
かえって、その情報に振り回されてしまったり

マニュアルどうりでない、子育てに不安を抱くことが多いように思います。


ここまで8年足らずですが、子育てしてきて
また先輩のお母さんのお話を伺って、つくづく思うのは

一人ひとりの子どもの個性や育ち方、成長の仕方のどれひとつとっても
本に書いてあること、そのとおりということはないということです。

本に書いてあるのは、たしかに多くの方のことを総じて
述べているのであって、当てはまることもあるけれど
それぞれに持っている特長は、ほんとうに様々です。

診断名にしても、それはより良い手立てを探るためにあるものであって

その診断名が、お子さんのすべてを表すものでは
決してないと、私は思っています。


基本的には、母親と子どもが安心して過ごすことができて
それぞれの育ちを見守れる余裕が、あるといいのではないでしょうか?

そのためにどうすればいいのかを、私もこれから考えていきたいと想っています。


さて、今日は、通級の指導日でしたので、子どもが指導を受けている間

母親たちは、別室で担当の先生と子どものことをお話したり
母親同士で、いろいろな情報交換をしたり
モニターで、子どもたちの様子を、見たりしています。



そこでのお話は、それぞれに具体的、実際的な内容で
かつ、学校での対応や日常生活のいろいろな手立てにも及んでおり

私たち、母親にとっては大変有意義で、勉強になって
さらに、心も癒されたり軽くなって、少しでも「元気で、にこにこできる」


大切な『こころの支え』になっています!!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやいや、 (ぴーまん)
2006-05-12 22:27:49
大げさではないと思います^^

心の支えは、みなそれぞれ。

大事に出来るといいですね♪
返信する
Unknown (ロジェ。)
2006-05-13 00:23:27
こんにちは。

「マニュアル通りにいかないと不安になる親」は確かに多いですよね。

新生児の検診を見ていても体重や行動を他の新生児の情報と比べて、慌てている親が多いことに気づきます。

子供は工場で量産される人形ではないのですから、成長が違ったり個性があったりは当然です。

またそれが魅力的なところでもあります。

私達はその「違い」を愛しているのではないかな、と思います。

もうすぐ母の日です。

8年間もの長い間に母親役を諦めず、走りぬいてきたことを労い、また敬意を表します。

(8年って長いですよぉ~)

ではまた。
返信する
その時そのときを、精一杯です・・・ (風待人)
2006-05-13 01:06:16
ロジェ。 さま



「母性本能」と言うのも怪しいもののようですが

ただ、なんとも説明のできない「いとしさ」の為せるところかもしれません。



考えてみても、何でだか、わかりませんんね・・・



子育ても、結果をどうこう言うのではなくて

たぶんそのプロセスに、意味があるような気がします。



良く、お子さんが大きくなっているお母さんからは

「小さいときが一番いいわよ」と言われます。



実際に育てているときは、なかなかその良さに気づかないもののようですが

少しでも、今の子どもの可愛さを実感できて

楽しいと思える瞬間が、いっときでもあると

他の、ほとんどのタイヘンさにも、耐えられるのかもしれません。

返信する
女の人は、しゃべりますね! (風待人)
2006-05-13 01:13:17
ぴーまん さま



基本的に女の人は、気の合う方とおしゃべりすると

発散できて、カナリ精神的に楽になりますね。



子どもも、何かあったとき

話ができるようになれば、問題を整理したり

それなりに、対処できてくるような気もします。



夫には、精神的な部分では、支えになってほしいとは思いますが



話し相手としては、あまり期待はできないのでしょうか?
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