昨日は、気にかかっておりました「赤毛のアン展」を観てから
二泊三日で東京に来ている実家の両親と、しばしの時を過ごしました。
『モンゴメリと花子の赤毛のアン展 ~カナダと日本をつないだ運命の一冊~』は、
関東では
昨日から、6月2日までは、日本橋三越新館7階ギャラリーにて開催中です。
( 日加修好85周年記念『モンゴメリと花子の赤毛のアン展』として
2014年3月~2015年2月頃まで、全国百貨店催事場及びギャラリーを巡回予定とのこと。)
L・M・モンゴメリと村岡花子さんの生涯とその作品にまつわる様々な資料を観ることで
おふたりの生きていらした時代の記録やそれぞれの記憶を辿ることができました。
直筆原稿や書簡やスクラップブックやモンゴメリさんが撮った写真など
おふたりの手による様々な品物を目にすると、そのお人柄が何とはなしにうかがえて
観ていたであろう世界や志していらした想いなども、知ることができました。
おふたりとも、その時代その時代にあって、自分の想うことを言葉にしたり
カタチにしていくこと、そのための努力を続ける意志の強さをお持ちだったのでしょうね。
新館5階の本屋さんにも、関連コーナーがありました。
昨日は、展覧会を観たあと、実家の両親と待ち合わせて
お昼ごはんをいただいてから、タクシーで移動して
父が学生時代を過ごし、会社勤めをしていた神田やお茶の水界隈を尋ねました。
甘党の父が、昔よく食べにきたという「竹むら」という甘味どころは、
ビルの谷間に建っている昔ながらの日本家屋で、昭和初期の創業とのこと。
中に入ると、なんとも落ち着いた雰囲気で、
最初にいただいた桜茶の香りに包まれていると
時間の流れが、ここだけゆっくりしているように感じられました。
あんみつや粟ぜんざいと揚げまんじゅうをいただくと、
そういえば・・・私も昔、連れてきてもらったことがあったはずと
かすかな記憶がよみがえってきて、それだけで懐かしさが湧いてきます。
父も母も、もう60年も50年も前の事から始まって
昔の話をあれこれと、思いつくままに話してくれました。
それから、両親の泊まるホテルまで一緒に行って、
何ということのないおしゃべりをしながら、ひと時を過ごしました。
いまは、まだ・・・なんとかかんとか、二人で暮らしている両親と
機会を見つけて、一緒に過ごすことができる幸せに感謝しつつ
ひとり駅のホームに立つと、様々な想いが、あとからあとから
胸に浮かんでは消え、浮かんでは消えておりました。