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先日、瀬田貞二さんのお話をまとめた
「幼い子の文学」という新書を読んでおりました。
(これは、瀬田さんが亡くなる3年ほど前に、児童図書館員を前に
「幼い子の文学」について、「おはなし」をなさった、とのこと。
こちらも、是非手にとって、お読みいただけたら、と想いつつ・・・)
私の意識に、ふっと留まったのが、斎藤惇夫さんの書かれたあとがきの中で
瀬田貞二さんについて、触れていた文章です。
瀬田貞二さんが、森鴎外、特に『渋江抽齋』を好んでおられたこと
森鴎外の書いた「然るに奇とすべきは、其人が康衢通逵(こうくつうき)を
ばかり歩いてゐずに、往々径に由って行くことをもしたと云う事である。」という一節が
斎藤惇夫さんが、瀬田先生を想う時にが浮かんでくる・・・
と書いていらっしゃいました。
私にとって、森鴎外は、作品にも馴染みがなく
文学館での鴎外展を、興味深く観た程度ですけれど・・・
ある雑誌をきっかけに、図書館に通って借りてきては
よく読んでいた須賀敦子さんの文章の
須賀さんとお父様とのやり取りのなかで、その森鴎外の「渋江抽齋」について
印象的なお話が語られていました。
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家の本棚にある須賀敦子さんの本のには
そのやり取りの文章は見当たらなくて
先日、ようやく市立図書館にあった
須賀敦子著「遠い朝の本たち」のなかに収められた
「父の鴎外」を見つけました。
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そうなると・・・須賀敦子さんのお父様が言及していらした「渋江抽齋」のお話も
なにやら、気にかかってなりません。
まだ、お若かったとはいえ
須賀敦子さんでも、ちょっと敬遠するような文章って???と想いつつ
私にとっては、大きな壁が立ちはだかるような心地もしますけれど
興味が湧いたら、とりあえず手にしてみよう、とこちらも借りてみました。
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解説によると、森鴎外は「史伝」という分野を、
晩年近くになって切り拓いた、とのこと。
本文を読み飛ばして、巻末にある佐伯彰一氏の
「伝記作家としての鴎外」という文章を読んでみるというのも
ちょっと申し訳ないような気もいたしますけれど・・・
森鴎外の描いた「渋江抽齋」という人物を軸に
その妻、五百やその家族や時代を、
生き生きと映しだす物語になっているとのこと。
ふと・・・想うに
もしも、須賀敦子さんがエッセイというかたちだけでなく
小説をお書きになる時間があったなら・・・
生前に構想を温めていらして、実現しなかったお話だけでなく
お父様・・・お母様の登場する
須賀敦子さんご自身を表すヒロインを描いた
「家族の物語」を、書いていらしたら・・・
ぜひ、読んでみたかったなぁと感じています。
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(おまけ
偶然でしたが、三鷹にある禅林寺の墓所で、
森鴎外のお墓にお参りすることができました。)
はい…そうですね。
実は、知人のご葬儀に行く際に乗ったタクシーの運転手さんが、偶然お墓のことを教えてくださいました。
RT
@aoikaze0513: 自分は行ったことはありませんが、お墓ならそんな感じの方がゆっくり眠っててもらえていいんじゃないかと…。(*'∀')
まぁ~素敵なステンドグラス☆
花子とアンでも、印象的なシーンごありましたね。
RT @oendancho1: 大田文化の森近くのエバーグリーンという喫茶店で見つけました。何でも大正時代のものとか。花子の時代? #花子とアン pic.twitter.com/Aok57zmAwJ
メモ:世田谷文学館
「茨木のり子展」
setabun.or.jp/exhibition/exh…
#気になる人
29日(日)まで…
スキマの時間を
みつけられるかしらん… pic.twitter.com/TM0OfEWDEP
メモ:特別展 「村岡花子 出会いとはじまりの教文館」
@教文館ナルニア国
kyobunkwan.co.jp/narnia/muraoka…
#気になる人
#花子とアン
物語をめぐる
史実とフィクションと…
受け手の中のイメージは…
#気になるお話 pic.twitter.com/qfSlS1Vzqh
メモ:ディズニーの「王様の剣」はアーサー王物語のことですか?何にも知らないで質問さ... detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_de… #知恵袋_
私も子どもの頃、ディズニーの「アーサー王の剣」を、よく観ていた?読んでいましたっけ。
メモ『王様の剣』(原題The Sword in the Stone)1963年ディズニー制作のアニメ映画作品。原作はアーサー王の少年時代を描いたT・H・ホワイトの小説『永遠の王(The Once and Future King)』の第1部「石に刺さった剣」日本1964年7月18日
メモ:三鷹市‐森鴎外の墓
タチオンエリアガイド東京多摩版より
三鷹にお墓がある由縁は、定かではありませんが…
出身地の津和野にも
お墓がありますね…
このところ、森鴎外の「渋江抽斎」について
気にかかっており…
#気になる本 city.tachikawaonline.jp/view.php?area=…
メモ:島根県 津和野町 [施設案内・森鴎外記念館]
town.tsuwano.lg.jp/shisetsu/ougai…
津和野に生まれた
明治の文豪…
現代人の私には
なかなか読みこなせませんけれど…
#気になる人 pic.twitter.com/uVY3tuZzW7