Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

それぞれの休日

2006-06-25 14:16:45 | Weblog
6月最後の日曜日は、先程から雨音が聴こえてきて、梅雨そのままの空模様になりました。

いろいろ想うことがない訳ではありませんが
まずは、とりとめなく思いつくことなど、お話してみます。

2週続けての4日間のスクーリングは、初めての経験でしたが
体力的にも(頭脳にも)とても、ハードだったようで
疲労感が残る中で、一週間を過ごしたような気がします。

kirikou の様子は、先日もお話したとおり
少しずつ、自分の意思で登校することを意識しながら
おそらく、もう少し時間をかけて、担任の先生やお友だちとの関わりを通じて
新しい教室での環境に慣れていくことで、一学期を乗り越えていけるといいですね。

心配をしだしたらキリがありませんので、母親の強さが問われる場面かもしれません。

さて木曜日は、無事に遅刻もせずに登校して行きましたので
私一人で、先日ご紹介した映画「ホテル・ルワンダ」を観にいきました。
とても一言では語ることのできないお話なので
またいつか、私の中でもう少し整理がつきましたら
皆さまには、お話しようと思っております。


金曜日は、本来は通級がありますが、今年初めての水泳学習が予定されており

kirikouに「通級とプールと、どちらにする?」と、ふたつの選択肢から
選ぶように話をして、彼に考えてもらい

「プールに入りたい。雨なら通級に行く。」と決めました。

その日の朝、kirikouが自分でお電話して
通級の先生に、お休みすることと、お休みの理由をお話しました。

これも、今年の課題のひとつです。

電話でお話したり、耳からの情報の受け取りの苦手なお子さんも多いので
(これぐらいできて当たり前のようにお感じかもしれませんが)
意外に、大切な練習のひとつです。


少しでも自分で考えて、自分で選択し、自分の行動に責任をもてるようにしていくためには
これから先、自分の意思や行動について、自分で選択できるように
日常の些細なことについても、少しずつその機会を増やして
失敗しながらも、何度も何度も練習していくことも大切なのでしょう。

そのことが身につきにくいこと(般化のしにくさ)も特徴なので
大きな失敗にいたらないように、工夫しながら
繰り返してやっていくことが求められているようです。


本人に決めきれないことやわからないことに出会ったときに
人に援助を求めたり、教えてもらったり、困った時にSOSを出せることも
大切なスキルでしょう。

たしかに、水面下での親の誘導や方向付けはありますが
基本的に、我が家の場合はkirikouの意思の確認がポイントです。

逆に、kirikouがやりたいと言い出しても
できないこともたくさんありますし
約束をして、そこはガマンしなくてはいけない場面もあります。

そのときは、「親として、ここは譲れない」というラインを明確にしつつ
時には、激しいやり取りもしながら

kirikou自身も「自分の中で、いかに折り合いをつけていくか」
「がまんすること」や「いらいらする気持ちを、どうやって鎮めるのか」を
自らのやり方でできるように、こちらからも声かけしていくことが必要になります。

これは、私自身も、そういう場面で自分が取り乱したり、感情的になったり
つらくなって、逃げたくなったりするということもありますので

家族のそれぞれに必要とされる、けれどとても難しくて重要な課題です。

(つまり、夫も私も、kirikouと同様に練習中ということだと私は思っています。)


ということで、昨日は私が月に一度の出勤の日でしたが

留守中は、夫がkirikouと過ごし
(といっても二人ともマイペースにしていると予想され)
お昼には、二人でラーメンとおにぎりを作って食べていました。

帰ってから、kirikouの漢字の宿題を夫が見てくれて
(お母さんとではなく、お父さんとやるとkirikouが言って)無事に、終わったので
近くにできた、銭湯という名の温泉のようなところに
車で出かけて、お風呂に入ってノンビリしてきました。

(岩盤浴というらしい、下が暖かくて寝転がる「うたた寝の湯」というのを
初めて体験しましたが、とても気持ちが良かったです~)


今日のkirikouは、スイミングクラブのデイキャンプで江ノ島水族館へ出かけました。

あさ、ひとつさきの駅の集合に間に合うように、8時に家を出発するのは
まだ簡単なことではなく、相変わらず支度などで、バタバタしてしまい
言葉かけも、ついついうるさくなってしまいますが
そんなことも繰り返しつつ、少しずつスムーズにできるようになるための練習中です。

夫も留守で、たまたま夫の母もお友だちと出かけているので
私がお留守番しておじいちゃんが起きてから、一緒にお昼ごはんを食べました。


家に帰ってほっとしてみると
私ひとりで過ごす日曜日は、ほんとうに珍しく何だか不思議な気がします。


家族にも、それぞれの想いとそれぞれの生き方があって

その上で、ひとつ家族として出会ったことの不思議に思い至りました…

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お返事というよりも・・・ (風待人)
2006-06-30 18:41:33
ぴーまん さま



お返事になっているかどうか、よくわかりませんが・・・



ひとは、ひとりでは、どうも「なぜかしら心もとない」

という性質持っているような気がします。



想いや考えを不完全ながらも言葉に表して

誰かほかの人に投げかけることで

何かを明らかにしようとする働きを持っているのでしょうか・・・?



ということで、みなさまが何かをお話いただいたり答えていただけることが



何かの糧になっていると感じています。



その意味でも、本当に感謝しています!!

返信する
ありがとう! (ぴーまん)
2006-06-29 22:48:11
本の紹介、ありがとう!です。

夏の課題にします♪



人は、お互いに、様々な角度からしか見れないように作られているのかな~?と、最近思っています。



また、言葉も同様で・・・

どちらも限界があるのでしょうね。



昔、「この心をそのまま見せてあげれるなら、今すぐに胸を開いてでも、見せてあげたい。」と言われたことがあります。いい意味でしたが^^;



きっと、みんな、苦しいのでしょうね。



昔から素晴らしいといわれている方々が、どう伝わっていくか?見る角度と、言葉の限界が絡むのかな?とも思っちゃいます。



私個人は、どんな宗教でも、または、信じるものが自分でも、または、よくはわからないけど天地万物を作ったナニか?とか、、、



『何でもいいと思う』のです。



それを信じることで、その方が心を強くされ、全てのものを感謝しながら、前に進めたら。



ただ、大きな団体が、その個人の気持ちを利用して、儲けることをしてしまうこと、それだけは「へ?」と、思っちゃいますが。



一人一人が、お互いの感覚を大事にして、お互いに認め合い、お互いに尊重しあえる、そんな関係を羨ましく思います。



なかなか、そんな関係に出会えないこと、が、残念です。もしかしたら、私も、そんな関係を作れないように、そうしているのかも、そのようにウツルのかもしれませんが・・・^^;



でも、そんなことを語り合える、心広い風待人様は、私にとって、心救われるお一人です。



感謝です*ありがとう!



風待人様には、キリが無く話しかけそうなので。。。^^;



お返事無理されないで、いいですよ~♪
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イエスやブッダの語ったことば、のこしたもの・・・ (風待人)
2006-06-29 07:09:23
ぴーまんさま



『全てに感謝して、喜んで、前に進んで生きる・・・』



これは、きっとすべてに通ずるものでしょうね・・・



イエスとキリストをどう捉えるかもよくわかりませんが



イエスやブッダは、やはり何らかの真実に気づかれて

その時に、それを語っていらしたのでしょう。



その言葉は、ある意味では真実でありながら

後世に伝えられる過程で、いろいろに受け止められ変化していったのかもしれませんね。



ひとは、なかなかすべての面から見ることは難しいし

ことばのもつ限界に気づいていくことも大切かもしれません。



こんなお話ができる方にめぐり合えて

私はとてもうれしく感じています!



ぴーまん様には、この本のオモシロさがお感じになれるかもしれないと思い

ご存知かもしれませんが、本を一冊ご紹介します。(チョッと珍しいタイプかも・・・)



ダイアン・M・ケネディ著「ADHDと自閉症の関連がわかる本」です。



発達障害の子どもをもつアメリカのお母さんの書いた本です。



kirikouは、どちらかというといろいろなタイプが混合しているので

とても、興味深く読めました。



後半の部分は、一般的な日本人には理解しにくいだろうと思いますが・・・

ぴーまんさまなら・・・とふと感じました。



私も、気になるとついつい言いたくなってしまうタイプ・・・デス。
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Unknown (ぴーまん)
2006-06-29 06:02:56
お祈り、ありがとう♪

リトル・ランナー。

周囲に何と言われようが、小さな希望を持ちつつ、信じて、前進すること。その、行動が、間違いかもしれない。でも、本当に正しいことなら、その思いはかなえられると思います。

「思いを起こさせ、かつ、行動させるのは神である」という、聖句があります。悪魔を支配するのも、神と言われています^^;人の心に、ス~ッと悪魔を入れ込むの^^;で、人は、戦うか、悪魔に従うか・・・

宗教に関係なく、正しい、と思う道を、信じて進むことって、大切なんじゃないかな?と。

それが、人を強くするんじゃないかな~?と。勝手に思っています。

ご存知かも知れませんが^^;リトル・ランナーの時代のカトリックと、現カトリックは、体制が少々違います。

宗教に嵌りすぎても、大事なことを見失うと思います。記事にもしましたが、人間が、交わりが、大事なんだと、私は思っています♪

過去・今・未来。どれも点で繋がっている。

お互い、全てに感謝して、喜んで、前に進んで生きましょ。

余計なお世話ですが。。。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい。これが、キリストイエスにあって、神があなた方に求めているものです。」という聖句もあります♪結婚指輪のウラに刻まれています^^;

たぶん、私の中では、これが、いつか、に繋がる、なにか、なのだと思います。

長くてごめんなさい。
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ニュースで見ました! (風待人)
2006-06-27 15:43:58
ぴーまん さま



夫の父が鹿児島、母が佐賀、夫も熊本城の近くの病院で生まれたらしく

九州には、なんとなく親しみがあります。



豪雨の被害がひどくならないようにお祈りしています!



さて今日は、私のリラックスデイということで

学割を使って、映画「リトル・ランナー」を観てきました。



宗教としての信仰には、縁がありませんでしたが



ひとのこころのもつ性質のようなものとしての

何かを「信ずること」「祈ること」「願うこと」に

最近、とても興味を持っております。



主人公の少年の人間らしい一面とひたむきなこころのありさまと

美しい自然の映像にふれて

とてもすがすがしい気持ちになって、いっぱい涙を流してきました。



さて、「いつか」という「未来を想像すること」は

どんなふうにしたら、耕すことができるのでしょうか?



過去を振り返ることから、一歩先に前進するための手立てを

これから模索しようと想っています・・・
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Unknown (ぴーまん)
2006-06-27 14:15:14
課題だらけです^^;



雨。こちらは災害が起こるほど、降っていました。今日は、中休みです。また、今晩から振り出すようです。



でも、いつかあがる。



そう信じています。

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ウチだけでは、ないでしょうか? (風待人)
2006-06-26 12:06:25
ぴーまん さま



>課題。

 お互いに、自分なりに、取り組んで行きましょうね!



はい!!あせらずにいきましょうね・・・。



皆さまも、それぞれにいろいろおありなのでしょうか・・・?



そのために、この世に生まれてきている・・・というような

言い方をされることもありますが



それはそれとしても、一生何かしらの課題に向かって

何とかしながら、生きていくような気もします・・・



ところで、ぴーまん様は雨降りはお好きなほうですか?



時には、美しい雨も良いのでしょうが・・・

ときに、気の晴れないこともありますね・・・



梅雨明けの待ちどうしい今日この頃です。



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Unknown (ぴーまん)
2006-06-26 10:47:11
>そのときは、「親として、ここは譲れない」というラインを明確にしつつ時には、激しいやり取りもしながら・・・・・・家族のそれぞれに必要とされる、けれどとても難しくて重要な課題です。

(つまり、夫も私も、kirikouと同様に練習中ということだと私は思っています。)





本当に、そうですよね。。。。しみじみ。

うちも、家族で終わることがない?練習中^^;



課題。

お互いに、自分なりに、取り組んで行きましょうね!

返信する
家族とともに育まれるもの・・・ (風待人)
2006-06-26 07:04:27
arzt7 さま



きっと、ご両親やおじい様おばあ様のあたたかい愛に包まれて

いまのarzt7 さまが、いらっしゃることを想像することができます。



ひとは、家族の中で育まれるものとは思いつつ



その「家族のありよう」は、様々であると同時に

ひとつの価値観では語ることのできない複雑さをもっているように感じています。



何かの原因を探すというスタンスではなく



もっと前向きな、明るい手立てを見つけられないものかしら・・・?

と考えることが、近頃増えました。



これからの世界を生きていらっしゃる方々には

「シンプルで素敵な家族を、創っていただけたら・・・」

とついつい想ってしまいます。



いまは、そのための「産みのくるしみ」の期間なのかもしれません・・・
返信する
日常の非日常 (arzt7)
2006-06-25 19:08:51
風待人さま

こんばんは。



いつも、拝見しています。

風待人さまのkirikouくんへの優しいまなざしが、

文章から伝わってきます。



それにしても、家族とは、不思議なものですね。

今日、突然久しぶりに祖父母が両親とともに

私の家を訪ねてきました。



しばしば会っているのですが、

全員が揃うのは珍しいことですし、

いつもは私から尋ねて行ってしまうので、

普段くることがない私の家で会うのは、

何だか不思議な感じがしました。



同じ家族が違う舞台で会うという不思議さ。

家族の知らない、

別の顔の「私」が生活している場へ、

家族が尋ねてきてくれて、

家族それぞれが、違う人生を背負っているのだなあ、

とあらためて実感することが出来ました。
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