Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

風薫る五月・・・

2008-05-08 10:03:55 | 表現すること
いつのまにやら、銀杏の葉っぱも大きく伸びて
五月の風に吹かれて、ほんとうに気持良さそうに揺れています。

アラッ、その横の夏みかんの木に白い花が咲いています。


新緑が、ほんとうに眼にうれしい季節ですね~!!

私の、一番と言っていいくらい大好きな季節になりました。


ひとつのイベントが終わって、チョッピリ気が抜けそうなけだるさを感じつつ思うには
日々のことは移り変わりながら、確実に流れている…のかもしれませんね。


出来ることならば、しばしのスキマの時間だけでも
ゆったりと、こころを軽やかに開放してあげたい…という気持が湧いてきます。


そんなことを、想っている訳は…

バックに流れている映画「西の魔女が死んだ」のオフィシャルサイトのBGMのせいかもしれません。


以前から、いつの日か皆様にもお話したいと想いつつ
書けないままに、あたため続けている作家梨木香歩さんのお書きになった
「西の魔女が死んだ」のあのイメージが、浮かんできます。

きっと素敵な映像表現になっていることを期待して
今から観るのをとっても楽しみにしています。

今朝の茂木先生の日記によると「赤毛のアン」の翻訳をなさった村岡花子さんの

「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫にて、Anne of Green Gables出版100周年
を記念して、
作家の梨木香歩さんと対談」なさったとのこと。

きっと素敵なお話が交わされたことでしょうね~!!


以前、私が伺った梨木さんの朗読会のお話を、どこまでしていたか…
おぼろげにしか思い出せずにおりますが

ご自分の作品をお読みになる声もその表情も、ほんとうにしっとりと落ち着いた雰囲気で

その時の黒いお召し物がシンプルでいながら、ほんとうによくお似合いでした。

私自身が普段は、なぜか黒い洋服を着ることができない…タチなので

「こんなに素敵に黒を着こなせる方に、お目にかかったのは
もしかしたら始めてかも…」ということが、特に強く印象に残っています。


そう…もしかしたら、見当ハズレかもしれませんが

「尼僧物語」のオードリー・ヘップバーンのイメージが、どこからかふっとよぎります。

さて…

魔女の箒に乗ったように、お話がどかに飛んでいきそうですけれど…

ご本のほうも、是非お読みいただけますように~!!


エッセイも独特の視点と語り口とが、私には心地よく心に沁みていきますが

さりげない人と人との出会いに心を配り、自然をしずかに見つめながら

その人の抱えている歴史…
時代を超えて受け継がれているものや生きものたちの声に耳を傾ける。

そして私たち自身も、否応なく直面している時代の変化や流れの中に生きていることを
真摯に語ろうとなさっているように感じています。

かといって、何も手をこまねいているわけではない…
つよい意志の存在も垣間見えて、私とは少し立ち位置が違うようにも感じますが

どこかしら重なる方向性を志向していることが
私が梨木さんに惹かれる理由かもしれません。


そんなことを想いつつ…

歴史を見つめる別の視点を探して、朝から辿った軌跡をひっそりと残しておきますね…


*ブログ「須磨寺ものがたり」さんの「ガンジーが残したチェック方法」⇒

*大江健三郎著『沖縄ノート』と曽野綾子著『ある神話の風景』について⇒⇒

松岡正剛の千夜千冊にてハンナ・アーレント『人間の条件』(関連して『過去と未来』)

*同じく 鈴木正幸編『王と公』山口昌男著『「敗者」の精神史』
*同じく 司馬遼太郎著『この国のかたち』

*同じくヴァルター・ベンヤミン著『パサージュ論』


またまた、どこやら異国の街角にたどり着いてしまいましたが

松岡正剛さんの語り口の好きなところは、
その4次元ポケットのように何でも出てくるフトコロの深さと
それでいて、あくまでご自分の読み取りや見取りであることをおっしゃりつつ
人にそれを押し付けない、感じさせない…粋な計らいとでも申せましょうか。

(私には、マダマダ出来ないけれど…いつか会得してみたい技デスね~!)


知らない世界、知らない時代を彷徨いつつ

それとて、気づいてみれば何のことはない

何処より来たりて、何処へ向かうのかも知れないエトランゼの夢の中…

そんなセリフが、ふと浮かんでまいりました。


そろそろ時間がまいりましたので、今日のお話はこのくらいにいたします。

皆様も、心かろやかな一日をお過ごしくださいね~!!


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