Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

“ありんこの会”

2006-03-14 15:57:04 | Weblog
来年度、通級指導教室に子どもが通っている親の会“ありんこの会”の
役員をすることにしました。
今日その引継ぎをかねた定例会に出席しました。

通級指導教室についてご存じない方が、ほとんどだと思います。

(なじみのないことなので分かりにくいと思いますが
 少しでも、子供たちのことを知って理解していただきたいので
 私なりに理解しているところを、お話してみます…)


通級指導教室は、コミュニケーションや、対人関係、社会性、
行動面などに、さまざまな困難や苦手な部分を持っていて
その基本に、おそらく発達上のアンバランスが認められる子どもたちが
普段は普通級に在籍し、週に一回程度、通級指導教室に通って
対人関係の育成、社会的スキルの向上、心理的不適応の改善
コミュニケーション能力の向上、生活リズムや生活習慣の形成などを目的に
少人数のグループ指導を行うものです。

大きな流れとしては、平成15年3月に取りまとめられた
「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」に基づいて

平成16年1月「小・中学校におけるLD(学習障害),
ADHD(注意欠陥/多動性障害),高機能自閉症の児童生徒への
教育支援体制のためのガイドライン(試案)」
が公表されました。


「特別支援教育とは、従来の特殊教育の対象だけでなく
LD、ADHD、高機能自閉症を含めて障害のある児童生徒の
自立や社会参加に向けて、その一人一人の教育的ニーズを把握し、
その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するために、
適切な教育や指導を通じて必要な支援を行うものである。」
と定義されています。

“インクルージョン教育”の重要性を提唱している
星槎大学の山口 薫学長によれば、“障害”という捉え方は
『障害モデルから社会モデルへの転換』という国際的な流れに
反するという向きもありますが

まずは、学級において何らかの困難を持っている子どもたちへの対応が
前向きになされていく第一歩としては、大いに期待されています。

やっと、大きな理想のプランが示された段階で
各自治体ごとに、さまざまな検討が行われ
実現に向けた取り組みが、ようやく始まったところです。

まだ、子どもの困り感に気づいていなかったり
専門的対応のできる教師の育成も同時進行のようですが

とにかく、実際の対応をしながら、目標を見極め
課題に取り組んでいくしかない、という段階にあると思います。

このような、軽度発達障害といわれる範疇の子どもだけでなく
他にも、さまざまに支援を必要としている子どもたちが
実はまだかなり存在していて、
このような視点に立った指導を目指していくことは
定型発達といわれる子どもたちにも
より良い教育環境をもたらすものと考えられています。

一保護者として、お話できる範囲を超えているとは思いますが

未来を担う子どもたちにとって、何を目指していくのかが問われ
また、教育現場は大きな課題を抱えて、
できれば早急に、その解決を求められているように思えます。


将来を見通して、目標とする未来予想図を、できるだけ具体的にイメージしながら

いま私にできること、いま私がやらなければいけないこと…を

いつも意識して、できることをひとつずつやっていこうと思っています。


そんな時、同じように子どもたちを見守りながら育てていて
いろいろな形で、がんばっているお母さんたちのつながりは
本当に心強くて、ありがたいです。


・・・これも、私がブログを始めた理由のひとつです。

ささやかでも、少しずつでも、やっていこうと想っていますので
ぜひ皆さまの、お力をお貸しくださいませ!

よろしくお願いいたします!!


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7 コメント

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Unknown (ぷちゅ)
2006-03-14 20:56:34
息子はまだ小さいのでTOMOははさんのお力どころか、むしろ色々教えていただきたい方なのですが、ハンディの程度差こそあれ(まだどういうタイプか確定していないのですが、軽くはないと思われます)、ここでも一人同じように思っている親がいます…と思わずコメントしちゃいました(^_^;)

通級のお話など興味あります。色々ブログを通して知りたいデス。
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各地でネットワークが広がっていますよ!! (風待人)
2006-03-14 21:28:22
私など、まだほんの駆け出しです。



各地に、本当に頼りになる先輩のお母さんお父さんが、たくさん、いらっしゃいますよ!



明石洋子さん、鈴木正子さん、ハルヤンネさん、カイパパさん・・・



ブログでお知り合いになった方も、たくさんいらっしゃいます。



ご本もたくさん出ていますので、少しずつご紹介するつもりです!



診断の如何にふりまわされずに、いま目の前のお子さんをそのまま受け止めて

まずは、母親、親子、そして周りの人たちとの基本的信頼関係を心がけていくことを

私は、佐々木正美先生から教えていただきました。



とはいえ、そんなにすぐにできるものではなくて、時間もかかるし

私も、毎日上手くいかないことだらけです・・・



でも、子どもも、親の私たちもそれぞれのペースで

すこしずつでも発達しながら、成長していければいいと思っています。
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初めまして (カナリア)
2006-03-14 22:44:04
ソーシャルインクルージョンという言葉を大学の先生から聴いたことがあります。

初めまして。私は統合失調症を抱え、大学を中退し、今福祉施設に通っている若者です。

インクルージョンとは、ノーマライゼイションの原理を進歩させ、障害者と健常者と区別することなく、扱うことだと言っていました。

偏見や差別で見る人が減り、素直に向かい合って接しられる社会を築く第一歩になって欲しいです。

福祉のことを齧ったつもりで居ましたが、知らないことが多すぎです。

茂木健一郎先生のサイトで、此処のブログを知りました。

プロフェッショナルを見て感動しております。

ちょくちょくお伺いしますので宜しくお願いします。
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自分らしさに自信を持って・・・ (風待人)
2006-03-15 00:03:27
カナリヤ さま   こんばんは! 



日記やブログで思うことを書くことは、不思議に自分を客観視できたり

気づかないうちに過去を振り返り、整理することで

前に一歩踏み出せたりしますね・・・



実は、私も、若いとき大学を2年間休学していたんですよ。



いろいろなことがありますが、

その時の自分の思いを、少しずつでもできるだけ大切にしてみたら

きっと、他人とは違って、そのままで良いと思える自分に気づいて

自分らしさに自信を持てるような気がします。



そういう私自身も、今もそんなプロセスをたどっているところなんだと思います。



またぜひお越しくださいね!
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ありがとうございます (ぴーまん)
2006-03-20 12:19:40
最近「通級」というものを目にしていたのですが、

解らないでいました。

やっと解りました~~~^^!

近所にも無いか???

探してみま~す。
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子どもたちの末席 (華やぐ時間)
2006-05-09 19:01:17
こんにちは   ご無沙汰しています

ちいさい子たちは かわいいです  

ところどころの言動に ムカッとしてしまう同レベルのわたしですが・・  笑



学生の頃の部活(?)は ” 自閉症の子どもと遊ぶ会 ”に 在籍して過ごしました

いまも身近に 小学一年生のかわいいBOYの知り合いがいて  ハイ  とってもかわいいのです  v(^。^)
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子どものいる暮らし・・・ (風待人)
2006-05-09 19:23:22
華やぐ時間 さま



そうですね・・・自分の子どもに限らず



彼らのかわいさおもしろさを、いろいろな方にも知ってほしいと思います・・・



大変さも、もちろんですが・・・
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