Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

家族の話・・・

2009-11-11 11:04:42 | 子育て
家族に、面と向かってお礼を言ったりすることって、あまりないかもしれません。

まだ、電話だったり手紙だったりの方が、何やら、気恥かしさも和らぐのでしょうか…


とは言え、それが良く言えば「日本人的な奥ゆかしさ」でもあり

逆に「ハッキリと言葉にしない風潮」や「あいまいな表現」で誤解を招く…

ことにもつながるのでしょうか?


外国の方とのお付き合いの経験のほとんどない私ですから

実際の比較のしようもありませんけれど…


少なくとも「日本といえども、これからの世界」で生きていく方々は

「自分の意見や気持ちを、できるだけしっかりと表現できるようになって欲しいですね!」


ふと思い出して、kirikouの机を見に行くと

今日は国語の授業がないらしく、「国語 下 希望」と書かれた教科書が置いてありました。

実は、先日の学級閉鎖のお休み中に
kirikouが宮沢賢治作「やまなし」の音読をやりかけたんですけれど…

どうも、内容をイメージしにくかったらしく、途中で投げ出したので

私が代りによんでみました。

(まじめな朗読調で読むと嫌がるので、さらっと流しましたけれど…)


確かに…『表現を味わい、豊かに想像しよう』という課題ですけれど

(kirikouの特性を考慮に入れても)

幻灯を知らない世代の子どもたちに、その叙情性を想像させる点で

難しそうだなぁ…今のお子さんはどんな感想をお持ちなのかしら?と興味を覚えました。

続いて資料として畑山博作「イーハトーブの夢」という宮沢賢治についてのお話が
載っています。

小さい頃は一人遊びが好きで「石こ賢さん」と呼ばれていたとのこと。

創作活動に打ち込みますが、生前に発表されることもなく
さらに農業の実践に取り組みながら

毎日毎日、各地を「農業の改善のために飛び回って」37歳で亡くなりました。


子どもたちに宮沢賢治のつよくてやさしい意思が伝わりますように!!!


サテ…久しぶりに「国語」の教科書をめくってみましたら

「筆者の考えを受け止め、自分の考えを伝えよう」

「自分の考えを発信しよう」

「聞く人の心に届くように発表しよう」

そして、『学習したことを生かして』

「 六年間、本当にたくさんの国語の力を身につけてきました。また、自然・社会・文化について、色々な角度から学び、考えてきました。そんなあなたたちに「海の命」「今、君に伝えたいこと」「生きる」をおくります。身につけてきたことを生かして、自分で課題を設定し、取り組んでください。」とのこと。



立松和平作伊勢英子絵の「海の命」

小澤征爾 「今、君たちに伝えたいこと」

谷川俊太郎 「生きる」              が紹介さされています。



私自身が、小学生だった頃のことを

今になっては、ハッキリとは想いだせませんけれど…


今、私に確実に言えることは「12歳くらいまでに感じたり考えたっり想ったりしたこと」は

きっと、身体や脳の中に確実に深く深く沁み入るように蓄積されているのでしょう。


それが、どんなカタチであれ、愉しいこともツラカッタこともイヤだったことも


きっときっと、時間の中で熟成されて、その人の中で光り輝く宝物になるに
違いありません。



単なる成績や評価という見方のためでなく


「子どもたちがこれから生きていく上での、大切な想いや考えや人との関わりについて」


自分なりの言葉で表現できるように、育っていってくださいね。



そのための、「最初の出会い」が、やっぱり「家族」というものなんですね…




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