遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

鴻上尚史『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』

2015-07-20 07:40:07 | 読書感想文

 

クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社

2015/7/18

NHKのBS放送『cool japan』の司会を長く務める鴻上尚史の「クールジャパン論」。

アイスコーヒーやシャワー付便座のような表面的な話題から、日本人が持っている価値観の傾向まで、気がつくと深いところまで話が及んでいる。

このへんの手際がさすがの一言。

西洋人の多くが、オリンピックは「ただのスポーツの大会」と考えているところが時事的におもしろい。

寄せ集めのスポーツ大会より、ワールドカップとかのほうが大事って言われれば、たしかにそのとおりと感じてしまう。

オリンピックではしゃぐのは、日本と中国だけというのもなんだか示唆的。

日本人は家族より世間とのつながりを大事にするという話や、ストレスを忘れようとする日本人と、解決しようとするイタリア人という話も興味深い。

問題に向き合う姿勢では、精神病患者の対応で似たような話があったような気がする。

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yhs『WORLD IS MINE』

2015-07-18 19:52:04 | 演劇を見てきた

2015/7/18

・人様のあっち向いてホイを見るのに2,500円…と思いながらも、yhsだからうまいことおもしろくするだろうと予想しながら観に行く。
・小学一年生男子ハルトが、同じ年の番長系女子カノンに、あっち向いてホイで戦いを挑む話。
・いかにも大仰なバトル表現と小学生っぽい言動のイメージギャップで笑わせる。
・かつて惑星ピスタチオでやっていた飛龍小学校の雰囲気。
・女番長カノンを演じた最上朋香さんは、役名込みで当たり役としか言いようがない。カノンって「大砲」だものね。いかにも。
・比較的若い人中心でやっていたと思うけど、顧みず蹴散らしていく悪し様がいい。まだまだ余裕がありそう。カノン様。
・城島イケルさんが誰よりも体はってて笑った。

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劇団怪獣無法地帯×3ペェ団札幌『10才児』

2015-07-08 16:03:15 | 演劇を見てきた


2015/7/11

・毛色の異なる4作品のオムニバス。
・それぞれの持ち味がこれでもかというくらい発揮されており、お腹いっぱいになる。
・どんなにバカバカしい作品でも、それらをしっかり支える舞台美術に音響、照明がすごい包容力だった。安心感。
・各作品しっかり空間を使い切っているので、どのシーンも「見た目」がいい。
・製木とかちょうかっこいい。
・横引きの幕もいい。
・三宅さんの振り幅。ここ最近の演技の充実ぶり。
・梅津くんの変態演技。これを受け止めて、なおかつエンタメとして綺麗にまとめられるほど余裕のある劇団は、この近辺ではそれほど多くなさそう。
・団体10周年でもそれよりずっと前から演劇やってる人たちばかり。とても10才児の完成度ではない。
・なので年をごまかしてるという結論。
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小田嶋隆『コラム道』

2015-07-08 12:25:48 | 読書感想文

 

小田嶋隆のコラム道

小田嶋 隆
ミシマ社

2015/5/13

・コラム指南の体で、コラムを書くのはいかに難しいかという言い訳が書いてある。
・この言い訳の文章が十分お金の取れるレベルで立派な芸になっている。
・書けない時間は、ものを書く人間にとって、決してムダにはならない。逃避であってさえ。
・「自分で書いた出来の悪い前提に視野を限定されて、手に負えないバカな結論に立ち至っている不幸な書き手。」教訓。
・「私はモチベーションを失ったのではない。モメント(きっかけ)を失ったのだ。」共感。
・ネットを開けばいつでも目に入ってくる凡百の駄文群とは一線を画す言い訳の数々。
・難しいことを易しく、易しいことを面白く、面白いことを真面目に書く。井上ひさしイズム全開のメタ的なコラムだった。
・「原稿を書く人間が、ときに拒筆発作に襲われるのは、推敲による分裂から身を守ろうとする本能ゆえ(こういう嘘は他人に言いふらすならともかく自分で信じてはいけない。)」

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ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

2015-07-03 02:30:07 | 映画を見てきた

2015/7/2

・IMAX字幕版。

・字幕なくても大体の話はわかるシンプルなつくり。シンプルは強い。

・たぶんシラフで見ないほうが良いだろうと思い、事前に金麦を一缶飲んで臨む。

・世の中のほとんどが砂漠化した世界で、支配者から女たちが逃げ出す話。

・ケンシロウのいない『北斗の拳』だと思って見ていれば間違いない。

・ずっと逃走劇。いつまで続くんだろうと思っていたら、最後まで続いた。

・カーチェイスのシーンだけで130分もたせた。ストイック。

・マラソンで、無名のペース配分考えないやつが、空気読まずに序盤から飛ばしまくった挙句、後半落ちることなく、そのまま金メダルを取ってしまったような感じ。

・まったく計算していないように見せかけて、緻密に計算している一番かっこいいやつかもしれない。

・序盤はたけし軍団の罰ゲームみたいになってた。

・血液袋って。乳袋みたいな人たちもいたけど。

・産気づくシーンで笑ってしまった。同じところで笑ってた人が何人かいてホッとした。

・棒の敵、かっこいい。

・ニュークス、かわいい。序盤ですら、なんだか愛嬌があった。

・なぞの銀スプレー。元ネタがなんかあるのかな。

・クレイジーなラピュタだった。(女が逃げ出す。変な乗り物が大量に出てくる。雲の化け物のような中に突っ込む。楽器を持っているやつがいる。人がゴミみたいに死ぬ。ばあさんが武器もってはしゃいでいる。)

・ヘタしたらテーマも似ている。自然は大事。

・あと、人がたくさん死ぬ割にはそんなにグロ描写がない。案外、上品な映画なのかもしれない。

・巷で言われているほどバカ映画ではなかったような気がするけど、マッドな世界観と勢いで、こっちの思考能力が奪われてしまったような感じだった。

・あわててIMAXを見に行ったけど、2Dで落ち着いて見たほうが、細かいところもわかってよかったかも。

・それはそれとして、4Dがかなり気になる。

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