女が階段を上る時 [DVD]東宝このアイテムの詳細を見る |
2010/6/9
例によってそんなに話に起伏はないけど、高峰秀子と仲代達矢、映像の味わいで2時間見ることができた。特に若い仲代達矢がかっこいい。あと、前に見た「浮雲」より高峰秀子が美しいと思う。
同じ監督の映画を5作品も見ると、だんだん馴染みの役者さんもできてくる。花形とは言えないけど、加東大介の小物っぷりがすばらしい。また出てくるんだろうけど、次はどんな小物ぶりを見せてくれるのか楽しみだ。
舞台は銀座の「バア」。高峰秀子は雇われママ…という言い方でいいのかな。
彼女の生活の中で、少し特別な日常が描かれている。そんなに大した事件はおきないし、あってもありがちな感じ。なんで映画として成立しているのかよくわからない。
それでも日常におけるストレスが丁寧に描かれていて、50年以上前の日常(1960年公開)だからそれだけで見ごたえがある。
古くなることでますます価値のあがりそうな不思議な作品だと思う。