遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「知の種」展

2024-09-16 20:19:51 | レポート

2024/9/15

斎藤雅彰さんの絵画、別府肇さんの抽象画、金内俊静さんの詩文。

赤平出身の三人の作家さんのギャラリー展。無料。

斎藤さんと別府さんは会場にいらしていたので、直接お話を伺うことができた。

もちろん斎藤雅彰さんは俳優として知っていたけど、描かれた絵を見て驚く。

ほんのり野性味を残したような猫の絵がかわいい。

同じ写真からでも感じの違う絵ができるという話が印象的だった。

別府さんの抽象画は、色が褪せてくることも効果として利用するくらい、時間をかけて作られた作品とのこと。

生活と芸術を両立させる日々芸術を実践されている。

それぞれの絵画に金内さんによる詩文が添えられているのは三人展ならでは。各作品に深みを加えていた。

結果、部屋に飾りたいポストカードを二枚買った。

(9/15 ビストロカフェ+ギャラリー オマージュ

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「AOAO SAPPORO」

2023-11-10 19:00:28 | レポート

2023/11/10

・2023年7月にできたばかりの都市型水族館。

・よなよなパスという夜間限定のチケットを購入しているので、実はもう4回入っている。

・キタイワトビペンギンと、ペンギン最小の種であるフェアリーペンギンがいる。

・小樽や登別にいなかった種類なので、ペンギン好きのなかで差別化はできていると思う。

・夜に餌やりタイムなどはないので、基本ただ見ているだけ。あと、照明はかなり抑えめ。

・キタイワトビペンギンは、ぽってりとしたフォルムがかわいいものの、飾り羽が立派でタラコ唇(嘴)と、わりといかつい顔をしている。

・フェアリー(コガタ)ペンギンは臆病で初日は姿を見ることができなかった。4日目にしてはじめて餌を食べているところを目撃した。前傾気味の歩き方がかわいい。

・それぞれ個体識別用のバンドがあるんだけど、暗いし正直よくわからない。特に黒のバンドはあるのかないのかほとんどわからないので別の色にしたほうがいいような気がする。

・この子らはずっと屋内で過ごすんだろうか。本来の環境とはだいぶん違いそうなので、健康とかストレスとかちょっと心配になったりもする。

・猫なんかは室内飼いで問題ないと聞くけど、似たようなものなのかもしれないが。

・11月11日はチンアナゴだけではなく、ヘコアユの日でもあるらしい。どちらも展示されている。

・最初はこんな街中の商業ビルで水族館なんて維持できるのかしらと、あんまりイメージがわかなかった。

・単純な量や種類では登別や小樽に遠く及ばないが、展示数を絞り、空間を広く使って、落ち着いた空間を作っている。

・5日にはヴァイオリンのミニコンサートがあったり、バーカウンターがあったり、何もせずに休めるところも多い。

・コワーキングスペースまであるので、ブログの記事くらいなら十分に書けたりもする。

・都会の喧騒というほど、札幌は騒がしい街ではないけど、それでもリラックスしたいときにはよさそう。

・よなよなパスの90日間で、どこまでペンギンたちを見分けられるようになるのか楽しみだが、正直あまり自信はない。

 

※キタイワトビペンギン。立ち位置で分かりやすい子もいる。換羽期。たまにポーズきめてくれることもある。

※フェアリーペンギン。ひきこもりがち。

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北大総合博物館 北大ヒグマ研究グループ「金曜ナイトミュージアム あなたの知らないヒグマのヒミツ」

2023-10-21 00:11:17 | レポート

2023/10/20

北大ヒグマ研究会による、フィールドワークをもとにしたヒグマの紹介。

登別のクマ牧場に行ったばかりだったので、知識をより深めるべく参加。

基本参加無料で、併設するカフェでワンドリンク注文が条件。ハスカップジュースを飲みながら聴講。

北大ヒグマ研究会は50年もの歴史があり、学部生だけでも20人くらいいるとのこと。

会場にも青い会員シャツを着たメンバーがたくさんいる。見るからに一大勢力。

ヒグマの秘密をいくつか聞いて、質問コーナー。

最近、ヒグマが札幌の街中に降りてきているのは、なんとなく開発による環境悪化が原因だと思っていたけど、もっと単純に個体数の増加が大きいではないかという話。

この手の発表会には珍しく質問コーナーに入ってから面白かった。

フィールドワークの際に、クマ研に伝わる掛け声でクマに出会わないようにしているという話も楽しい。

ひぐま通信なる会報もあって、部員の一言紹介もよかった。細胞に飼われている系の院生とか。

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「連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!inサッポロファクトリー」

2022-12-17 00:12:59 | レポート

2022/12/14

格闘マンガ「刃牙」シリーズ30周年記念の展覧会。

所要時間は1時間弱。原画を丁寧に見る人だともっとかかるのかも。

原画の他にも色々仕掛けがあって楽しい。

刃牙ハウスのジオラマの近くに、刃牙への悪口が書くための壁も一緒に設置されている。

とりあえず、シコルスキーになったつもりで「Давай」と書いてきた。

彼もこれで少しは気が晴れるのではないか。

等身大フィギュアは、マンガよりもデフォルメが強め。

ジャック・ハンマーは2m43㎝以上ありそうだし、徳川光成ですら人間離れしている見た目。

30年やっているだけあってコアなファンも多いし、ファンアートの目の付け所が細かい。

パックマンも笑ったけど、目の付け所という点では「下水溝のワニ」がかなり好き。

物販での「SAGA」推しも他人事ながら心配になる。

それでも、透視図の絵は、まつげの影響なのかじっくり見るとかわいらしく見えてくる。

飾るところもないのにもう少しでグッズを買いそうになった。危なかった。

※今月はいろいろバタバタしているので、よっぽどのことがない限り短めで統一します。

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北海道立近代美術館「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」

2021-09-06 19:56:43 | レポート

2021/8/28

「へそまがり」をキーワードに、芸術的価値のわかりにくい作品を集めた展覧会。

禅画のほとんどが墨絵で、たしかにはっきり巧いと言いにくいけど、輪郭線もわりとはっきりしているし、デフォルメがきいていると思えば、今のマンガを読む感じと大差がない。

逆に江戸時代の作品なのにその感覚の近さで見られるのが不思議。

白隠慧鶴の「楊柳観音図」は浦沢直樹先生っぽい感じ。

ただ、「竹虎図」の虎がどう見ても猫でかわいい。

音声解説で、「当日の絵描きは虎を見たことがない」と指摘されていて、なるほどと思う。考えれば当たり前なんだけど。

他にはフライヤーにも採用されている徳川家光の「兎図」がかわいい。

徳川将軍の書いた絵がいまだに残っているという事実のほうについては、感覚的に理解できない。すごい。

兎図の絵葉書ほしかったけど、イエロー地の別物感が強くて見合わせてしまった。

※気に入った絵葉書。布袋さん何やってんだ。

 徳川家光《木兎図》(部分) 曽我二直庵《猿図》(部分)春叢紹珠《皿回し布袋図》(部分)

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「北菓楼30周年記念 貝殻旅行ー三岸好太郎・節子展ー」

2021-08-21 00:15:22 | レポート

2021/8/20

招待券をいただき、久しぶりの三岸好太郎美術館。美術館自体も相当久しぶり。

作品ごとに解説がついていて見やすい。

初期の好太郎の作品に「ヘタウマ」とコメントがついていてちょっとびっくりする。

確かに同時期の作品を比べると、素人目にも節子のほうがうまく見える。

節子が好太郎の描いた自分の絵を見て「私より好太郎の母に似ている」という感じの感想だったのも面白い。

「夭折した天才」は芸術家の浅いイメージだけど、実際には長く生きて最後まで強い作品を作り続けるタイプの天才もたくさんいる。

三岸節子はそんな芸術家だとわかる。

色合い鮮やかな『花・果実』、宣材にも使われた『自画像』、晩年にして最も迫力のある『さいたさいたさくらがさいた』の絵葉書を買った。

作品サイズを含めた実物の記憶で保管する感じになるけど、それでもかっこいい。

ほんとは『作品Ⅰ』がほしかったけど、販売していなくて残念。

 

三岸節子《花・果実》(部分)、三岸節子《自画像》(部分)、三岸節子《さいたさいたさくらがさいた》(部分)

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「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展 痛 もうどくてん2」

2021-04-16 19:55:32 | レポート

2021/4/16

看板を見て嬉しくなって当日券を購入する。

ポルカドットスティングレイという、黒地に白の水玉模様という、おしゃれなエイに出迎えられる。

きれいで平べったいものがぬるぬる動いている。かわいい。

パラポネラは初めて見たけど、蟻は大きいだけでこわい。

前回見たときに、「猛毒と言われても、目に見えるものじゃないから全体的に地味」と感じたのを思い出す。

派手な警戒色や牙、針があればいいんだけど、「食べたら毒」のパターンだと、見た目は地味な爬虫類だったりするので、なかなか楽しむハードルが高い。

運営側もそのへんは意識していると思われ、捕食時の小さな映像が添えられていたり、「スカンクのにおい(を再現したもの)をかいでみよう」という体験スペースもあった。

スカンクは気にはなるけど、どうしても試す気になれず。万一、マスクに匂いついても嫌だし。

後から思い返してちょっとだけ後悔はしている。

※基本写真撮影OKなのもうれしい。

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LOFT PROJECT「せやろがいおじさん&プチ鹿島“これでもか”トーク!」

2020-07-02 21:49:00 | レポート

せやろがいおじさん&プチ鹿島“これでもか”トーク!


2020/7/1

時事ネタを扱う2人の芸人が、ネタを披露するのではなく、お互いの活動の愚痴や悩み、普段の心掛けを語り合う配信。

普段は飄々とした語り口のプチ鹿島さんも、有料配信のホーム感覚か、同じジャンルの仲間への親近感か、結構、手の内を晒して率直に語ってくれる。

ライバルはsnsのスピード感、検察リーク情報を扱う事への逡巡、森まさこ議員の起死回生の一手案、一言で「姑息」と言える案件をどう面白く表現するか。

プチ鹿島さんの、「根は野次馬」と言いつつ、プロレス、ゴシップ雑誌から大手新聞社まで網羅する視野の広さと、普段は見えにくいネタ作りの丁寧さがよくわかる。

せやろがいおじさんは、どちらかと言うと先輩へのお悩み相談感が強かったけど、正しさを求められすぎる窮屈さ、切実さが伝わってきてしみじみする。

ただおじさんが語らうだけの配信で3時間があっという間だった。

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『在日朝鮮学生美術展・北海道展』

2020-02-17 19:22:02 | レポート

2020/4/15

在日朝鮮学校生6~18歳から募ったおよそ1万作品の中から選ばれた600作品を展示。

数が多くて迫力ある。仕事終わりで40分位見たけど、全然時間足りない。

なにぶん門外漢なので、他と比べてどうかはよくわからない。

それでも、特に中級学校(中学生と同じ年代)の作品は陰があるものが多く、技術も付いてきているので、好みの作品が多かった。暗くてきれいな感じ。

初級学校(小学生と同じ年代)まで行くと、前衛的過ぎてよくわからない。

たまに奇跡の一枚みたいなきれいな絵があってビックリする。小二の「うさぎ」好き。

コラージュだったり、ドリッピング風だったり、水墨画だったり、手法が多彩。

年齢的にちょっと上だけど、手塚賞準入選の「カラクリカラ」の生原稿もある。

高級学校(高校生と同じ年代)になると、安定感がある。

以前SNS上でも見た、「ヘイトスピーチを貼ったパネルで作者を囲う作品」の写真があった。ちょっと背筋が伸びた。

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オレマカ『By土井バーナ』

2019-10-20 22:55:52 | レポート

2019/10/18

・トリオ芸人オレマカの二回目の単独公演。

・1回目が素直に面白かったので見に行く。

・今回はテレビのバラエティ番組のノリを持ち込んで、どんどん演者(というか、ほぼ添ちゃん)に負荷をかける。

・スアゲ漫才。制約を力に変えつつ、きれいにまとめる。今回で一番好きかも。ツカミとしても完璧。

・ただ、なんか既視感あるなと思ったら、教文短編フェスのマイペースだった。流行ってるのか。

・なぜか全編ロシア語でやらされる漫才。事前映像で内容の説明はあるけど、聞いても意味がわからないし、やってるほうもあまりわからずにやってたと思う。

・それでも個々で好きな語感とそうでもない語感があるのが伝わってきて面白い。

・ヒゲのことをバナナって言ってて、なんだろうと思って調べたら「борода」(バラッダ)だった。

・こういう実験も単独公演の楽しさだし、実験を実験で終わらせないパッケージの仕方がさすがウェイビジョン体制。

・ktaくんのドレス姿。案外肌がきれいで華奢。気合入れて女装したら映えそう。

・自分の命と引き換えに、夫に人殺しの罪を押し付けようとする妻はかなり怖い。愛というより憎だと思う。

・添ちゃんがボケ出すと、大喜利の回答でおなじみの心の闇が漏れ出してきて収集がつかない。

・経験少ないところでこのボリュームは相当大変だったと思う。ペース配分に苦労してたように見えた。

・作品数も負荷のかけ方も、ちょっとだけ今のオレマカのキャパをオーバーしているようなバランス。

・そのへんの調整はウェイビジョンの悪い大人たちが良い仕事をしている。

・マラソンの札幌開催とか、いじってほしい時事ネタもあったけどこういう作りこんだ構成だと難しいかも。

・常に新ネタという方針なら時事ネタか日常スケッチのほうが作りやすそうだけど、どうなんだろ。

・最後の漫才は肩の力が抜けて和んだ。

・騙しと見せかけ裏の裏という構成もスマート。

・今は売れるにしても色んな形態があるから、今後彼らがどうなっていくのか楽しみ。

・将来的には1時間以上の長尺漫才も見てみたい。

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