バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

6月7日(水)

2006年06月07日 21時44分23秒 | 日々のわんこ

バーニーズの講演がある。皆様に話していることをそのまま話すだけだが、講演の時は、内容をレジメに書く必要がある。バーニーズの特徴、病気、死亡原因、交配、遺伝・・・。書きながらまだまだ皆様に伝えていないことがあるなと思うと同時にあるブリーダーのことを思った。
そのブリーダーは、自分以外のブリーダーのことを『勉強していない』『知識がない』と公言している。自分が1番勉強をし、血統も分かっていると言う。当然その方の回りには、『すばらしい唯一の本物のブリーダー!』とあがめる方が集まり、勉強熱心な飼い主さんたちは、少しでもその方から知識を得ようとする。それは大切な姿勢だと思う。経験豊富なブリーダーから「あいつの取り巻きからいやがらせがあるけどお宅にはない?」と連絡を頂いた。取り巻きの飼い主さんたちが、経験豊富の他のブリーダーを馬鹿にし、自分たちが分かっているように否定するのは止めた方が良い。『シャイな性格は遺伝する。』『小さい親から小さい子しか生まれない。』『血統の近い交配は、絶対してはならない。』『ヨーロッパ系バーニーズがアメリカ系バーニーズより優れている。』これは間違った解釈である。40年以上もブリードしているアメリカで実証されている。例をあげると股関節形成不全の将来は明るいが、対処できない先天性肘関節形成不全は、ヨーロッパ系のバーニーズがアメリカ系バーニーズの2倍近く存在する。ヨーロッパ系のバーニーズ平均寿命が9.6歳に対し、アメリカ系バーニーズは11.8歳。ご自分たちがあがめているブリーダーさんは、知識の上では1番かもしれないが、他のブリーダーが知識がないとは限らない。日本でもJAHDができてバーニーズの研究も始まりつつある。『まじめにやっているブリーダーだから海外のブリーダーから協力を得られる。』と自分たちのブリーダーを威張るよりなるべく多くの日本のブリーダーが、日本のバーニーズの研究に情報を提供し協力するように声を上げていくのが、飼い主さんの役割ではないかーと思う。ひいてはご自分たちによりよいバーニーズが来るようになるのだから・・・。