バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

去っていく命

2010年05月07日 22時42分15秒 | 日々のわんこ

モンローちゃんが、4月17日に赤ちゃんをこの世に授けてくれました。
8頭のかわいい命。
エルフが4月21日に2頭のかわいい命を授けてくれました。

モンローちゃんが子育て拒否し、
モンローちゃんの子の4頭は、なぜか最初からお乳が吸えず、
17日からシテンバットウの日々が始まりました。

吸えない子達は、哺乳瓶でも吸えないので、胃にカテーテルを挿入し、3時間ごとの授乳。
お腹が空くと か細い声で、「 ミィミィ 」 と泣きます。

モンローお母さんに張り付けても吸えない。
モンローお母さんは、授乳がいやで子供たちを足蹴りする。
それでもマッサージしながらモンローお母さんを横にして、授乳を続けてきました。
お母さん ⇒ 哺乳瓶 ⇒ カテーテル の繰り返し・・・

睡眠時間2時間・・・ せっかく授かった命・・・ 意味のないはずがない と人も命を掛けていました。

それでも手の隙間から落ちるように
モンローちゃんの三女が、この世を去りました。
続けて長男・・・

モンローちゃんは、生んでからずっと子供たちを拒否しました。
1週間後、子供たちにもモンローちゃん自身にも良くないという結論で、お家に帰りました。

そして、突然、エルフの長男 アイトールが母乳を吐いて、2日後、肺炎にかかり神様の元に帰りました。

モンローちゃんの吸えない子達で残った長女と次女。
「 ミィミィ 」 と泣いたら哺乳瓶でどうにか飲まそうと毎回挑戦しますが、飲めません。
カテーテルの授乳をはじめて、2週間とちょっと・・・
次女が、虹の橋の袂へ行ってしまいました。

そして、今日、腹式呼吸だけで生きていた長女が、生後20日でこの世を去りました。

どの子も苦しそうな声が、今も聞こえます。

こんなに小さい子に
こんな苦しい思いをさせないで・・・
そればかり祈っていました。

その反面、このまま離乳まで生きていて欲しいと願っていました。

ひとり、ひとり、本当に健気に精一杯、頑張ってくれました。

何だったのだろう。
お母さんにも誰にもおくってもらえない命・・・

1回の出産で、こんなに命の炎を消してしまったことがありません。
何かが間違っていたのかもしれません。

一晩中さすっても保温器を入れても氷のように冷たくなる体・・・

何だったのだろう。
悲しいことです・・・。

長女が去ってすぐ、大きな虹が、180度のきれいな円弧を描いて空にかかりました。
モンローちゃんの子達とアイトールが、プレゼントしてくれたように思いました。
ありがとう・・・。

真夜中でも治療をしてくださり、授乳を手伝ってくださったハミング動物病院さんの鈴木先生と奥様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

何回も食事を作ってくださった君ママさま、ファビ家の皆様、
たくさんの豪華なお料理をくださった向日葵ご家族様、
毎日のようにお弁当や豪華料理をくださった香凛・來一ご家族様、
おいしいお菓子をくださった皆様
たくさんの励ましのお言葉をくださった皆様
子供たちを与えてくださったモンローご家族の皆様、
ありがとうございました。

もうすぐBMDCAのスペシャリティーに参加するためアメリカへ参ります。

その前に逝っちゃうなんて・・・モンロー長女ちゃんは、気を使ってくれたのかもしれません。

ごめんね、小さいな命たち・・・
神様の下で、虹の橋の袂で、できなかった歩くこと、走ること、ケンカ、遊びをたくさんしてね。

力がなくってごめんね。そして、世話をさせてくれてありがとう。