野草が好きです (^-^)

散歩や通勤途中に草花の写真をパチリ。

マルバチシャノキ

2020-04-17 09:21:00 | 日記
 

▲マルバチシャノキ 花と幹 2020年3月27日 石垣市登野城

▲マルバチシャノキ 高さ7mくらい 2020年3月27日 石垣市登野城
 
 マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木)、方言名ケージ、シムチカ、学名 Ehretia dicksonii。
 和名は、葉が丸みをおびており、若葉が食用になり、萵苣(レタス)に似た味がすることから。
 ムラサキ科、チシャノキ属の落葉小高木。
 
《庭木図鑑 植木ペディア》より
【関東以西の本州、四国、九州及び沖縄に自生する。/葉は直径8~20センチほどの楕円形で、チシャノキよりも丸くて大きい。先端は急に尖り、縁にはギザギザが目立つ。表にも裏にも毛が多く、触れれば相当ザラつく。/5~7月ころ、芳香のある小さな白い花を枝先にびっしりと咲かせる。花の後にできる実は直径1~1.5センチほどで、9月頃に黄色く熟す。/黄色い実の中には種が二つあり、それを包む果肉はバナナの風味があって食用となる。/樹皮は画像のようにコルク質となり、長方形に裂けるのが特徴。】
 
 この樹に気が付いたのは、3月27日、天川御嶽(アーマーオン)の角を曲がろうとした時だ。シュンとする清涼な香りがするので近づくと、白い小花が集まった花序が、樹全体の枝先についている。
 いつものようにネットの植物図鑑やブログで探しても分からず、写真から検索する「Google Lens」をテレビでたまたま紹介していたので、使ってみた。Google 検索アプリの記入スペースの右にある四角いマークをクリックすると、カメラの状態になり、その場で写真を撮って検索するか、右上の画像マークをクリックして既に撮った写真から検索することもできる。
 上の画像で検索すると、ランタナガマズミやゴマギとともにマルバチシャノキが出てきた! それぞれの写真や記事の内容から、マルバチシャノキと判明。何日も分からないで過ごしていたので、「Google Lens ありがとう」だった。
 

ヒルザキツキミソウ/電信屋跡/シロハラクイナ

2020-04-16 10:00:00 | 日記
 

▲ヒルザキツキミソウ 2020年4月10日 石垣市崎枝

▲電信屋跡 2020年4月10日 石垣市崎枝
 

▲シロハラクイナ 2020年4月10日 石垣市崎枝
 
 ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)、学名 Oenothera speciosa。
 アカバナ科マツヨイグサ属の多年生植物。
 
 御神崎を回る道路から海岸へ逸れて、でこぼこ道を少し進むと、ヒルザキツキミソウやアワユキセンダングサの咲く草地に、電信屋跡がぽつんと立っている。砲撃の弾痕が、戦争を忘れるなと無言で語っているようだ。
 
《石垣島ツアーズ》より
電信屋は正式には『海底電線陸揚室』と呼ばれ、1897年に陸軍によって軍事目的で作られた台湾(日清戦争終結後、清から台湾を割譲)と日本とを海底電線でつなぐもので、第二次世界大戦の戦後まで、約半世紀にわたり重要な役割を果たしてきたものです。太平洋戦争中連合軍の砲撃を受け、現在もその当時の様子を語るように、壁や天井に無数の弾痕が残っています。
 
 近くの草むらで、シロハラクイナに出合った。
 石垣島ではよく見かける鳥で、写真のとおり愛嬌があってかわいいのだけれど、のんきな慌てん坊だ。道路脇から急に飛び出し、車にびっくりして引き返す。危ない、もう何度もヒヤッとさせられている。交通事故に遭ったシロハラクイナも時々見た。石垣島を車で走る時は、特に脇が草むらになっている道路では、ゆっくり走らないといけない。
 子育て期には雛を3~4羽ひきつれて餌を探したりするらしい。雛は柔らかい黒い毛をしている。
 
 

ヒカゲヘゴ/キシノウエトカゲ

2020-04-11 15:33:00 | 日記
 

▲ヒカゲヘゴの新芽 2020年3月23日 バンナ公園

▲ヒカゲヘゴ 2020年3月23日 バンナ公園
 
 

▲キシノウエトカゲ 2020年3月23日 バンナ公園
 

▲背高く伸びるヒカゲヘゴ 2018年6月24日 野底マーペー
 
 ヒカゲヘゴ、別名モリヘゴ、アヤヘゴ、学名 Cyathea lepifera Tryon。
 ヘゴ科ヘゴ属の常緑木性のシダで、奄美大島以南の南西諸島、台湾、東南アジアの山地や谷間に自生する。
 高さが10m前後、葉は2m以上。幹は楕円形模様が並んで蛇のような柄になる。これは成長に伴って古い葉柄が枯れて落ちた痕跡。
 
 ヒカゲヘゴは、石垣島に来てから初めて知り、特に好きになった植物だ。新芽の様子には、亜熱帯の雰囲気があふれていると思う。
 
 バンナ公園では、キシノウエトカゲにも出会った。45cmほどもある大きさと、その顔つきに、一瞬ひるんだ。これも、宮古列島と八重山列島にしかいないトカゲらしく、亜熱帯の雰囲気バリバリだった。
 
 
 

イリオモテアザミ

2020-04-10 20:00:00 | 日記

▲イリオモテアザミ 2020年4月10日 石垣市崎枝

▲御神崎灯台 2020年4月10日 石垣市崎枝

▲御神崎 2020年4月10日 石垣市崎枝
 
 イリオモテアザミ(西表薊)、方言名ハマグンボー、学名 Cirsium irimtiense。
 キク科アザミ属。宮古島、石垣島、西表島、波照間島、尖閣諸島などに自生する日本固有種で、海岸沿いの草原や砂浜、岩礁地に生える。
 茎は15cm~100cm、葉は長楕円形で深裂し先端は尖る。鋸歯に鋭い刺があり、触ると痛い。花は3cmくらいで石垣島では一年中咲いている。
 
 御神崎灯台の周りの草地にロゼッタ状の無数の新芽が広がっていて、サンダル履きではチクチクして歩けない。
 食べられるイリオモテアザミについて《リフトアップ石垣島エコツアー》さんの2014年4月9日の記事が楽しいので、以下にコピーさせていただく。
 
【地域によってはお店で売ってるくらいメジャーな食用の植物で、イリオモテアザミも葉や根が食べられます。ヤマゴボウと言う商品名でアザミの根が売られてる事がありますが、それとは別にヤマゴボウと言う名前の植物がありますが、そっちは毒があるので食べないように。 ただ薬にはなるようです。 イリオモテアザミは海岸に生えるのでさしずめ海ゴボウかな?(笑) 石垣では他にお茶にしたりするそうですが、この葉のトゲをどうやって処理するのかと言うと、簡単な方法だとハサミで切っちゃうのが1番速いと教わりました。】
 
 
 

モズク

2020-03-26 19:41:00 | 日記
 




 

▲2020年3月26日(木) 名蔵湾でモズク採り
 
 モズク(藻付、水雲、海雲)、別名はイトモズク、沖縄ではヌスイとも。
 ナガマツモ目の海藻。
 
【Wikipedia】より 
 モズクはモズク科やナガマツモ科に属する海藻の総称とも使われており、多くの種の和名に「モズク」と付いている。
 おもに熱帯から温帯の浅い海に分布する。日本沿岸では冬から春にかけて、光が届く潮下帯の岩礁に生えるが、夏には他の海藻類と同様に枯れてしまう。ホンダワラなど他の褐藻類に付着することから「藻付く」という名がついたといわれる。
 日本国内で食用として流通するのは厳密にはナガマツモ科に属する オキナワモズク Cladosiphon okamuranus とイシモズク Sphaerotrichia divaricata が9割以上を占め、モズクは少ない。なお、オキナワモズクなどは藻ではなく石に直接付着する。
 
【おきふる】より
 日本で消費されているもずく95%以上が沖縄産もずくで、約9割が養殖ものです。

 今日、石垣島はくもり時々晴れ、最高気温28度。
 先日Tさんが「この日は大潮だから、もずく採りに行こう、楽しいよ。」と誘ってくれたので、Tさん夫妻、近所の小学生、夫と私の5人で名蔵湾の浜に出かけた。
 採集用のネット(洗濯用ネットでもよい)とバケツを用意して、服装は半ズボンとビーチシューズと帽子。
 
 浜に着くと、もうたくさんの人が浅瀬に出ている。私たちも、ネットを1枚ずつ持って、膝ぐらいの浅い海にバシャバシャと出ていく。
 もずくは、上から見ると海水面が揺れて太陽を反射するので見にくいが、慣れてくるとその褐色の色合いで見分けられる。そして手を伸ばして触ると、ヌルっとした特徴ある感触で「これはもずくだ」と確信できる。根元のほうへ指でたどり、捥ぐ。力はいらない。
 小学生Tちゃんと私たち夫婦は、Tさん夫妻におそわりながら初めてもずく採りをしたのだが、合計5キロくらい採れた。大漁だった。
 
 今日は、旧暦3月3日にあたり、沖縄の「浜下り(サニズ)」の日だ。
 家族や友人で連れ立って浜に下り、のんびりと潮干狩り・もずく採り・引潮に取り残された魚取りなどを楽しむ日。
 
【やいまタイム】より
 旧暦の3月3日に、女性は海に行き海水に手足を浸して身を清め、健康を祈願する。この日は干潮にあわせて浜へ降りて潮干狩りを楽しむ。海で身を清めるのは「蛇婿入り」の民話がいわれという説もある。竹富島:サニチヨイ、小浜島:サニッ、黒島:サニジ。
 
【たのしま】より
 沖縄には旧暦の3月3日に「サニズ(浜下り)」と呼ばれる女性の行事があります。女性たちがご馳走を持って海岸へ下り、手足を海水に浸して身を清め、健康を祈願するという行事です。この日は干潮に合わせて浜へ降り、潮干狩りを楽しみます。
 昔は女性の厄除けの行事ともあってサニズは男子禁制で、女性は浜へ行く前に家の神様や仏壇にお供え物をして拝みを捧げていましたが、今では男性も一緒に浜へ行き家族で潮干狩りに参加する光景が多くみられています。
 
 家に帰って、もずくに引っかかっている小さな巻貝や他の海藻を除きながら、水道水で洗う。そのままでは水くさくなるので水切りして、海水と同じくらいの塩水に再度浸す。しばらく置いて水を切って、ビニール袋に小分けして冷凍庫へ。これで長く保存できるし、東京の娘たちに冷凍便で送ることもできる。
 もずく酢はもちろん、天ぷらもみそ汁も美味しい。