しがない公務員の大阪通信

大阪在住、在職の公務員が大阪の過去、今、そして未来を考えます。

敬老優待乗車証は残るのか?

2011-03-02 | 大阪都構想を考える2018
このところ、
大阪維新の会のチラシが数日おきに入っています。
 
その中で、
大阪府と大阪市を統合するだの、
大阪府政並みに大阪市政を見直すだの、
議員を減らすだのと言っていますが、
その中でひときわ目立つ文言があります。
 
それは、
「敬老パス制度は継続します」。
 
いま大阪市が行っている敬老優待乗車証制度は、
・大阪市在住(住民票をおいている)の70歳以上が対象
・大阪市営交通(地下鉄・バス・ニュートラム)乗り放題
・ICカードによる管理
・本人による使用の意思が必要
といったものです。
 
一度申請したらずっともらえるものではなく、
年に1回使用する本人が郵便局や区役所に出向いて意思表示をしてもらうことになっています。
 
こんな制度ですが、
本当に継続できるのか?
ということです。
 
以前橋下知事は、
敬老パスを継続するか否かは各区判断といったことを言っていたのにもかかわらず、
マニュフェストに謳うのはおかしな話です。
 
それ以前に、
大阪市営交通が大阪都に移ると、
その時点でこの制度が成り立たなくなります。
 
大阪都全体で行うとなると不可能ではありませんが、
それも(マニュフェストどおり)民営化になるとそれもできなくなります。
 
もちろん各区がバスを運営していれば話は別ですが、
そうではない限りこの制度はなくなります。
 
普通、
民間の鉄道会社が特定の住民に対して無料の乗車券を配布することはありませんし、
行政が負担するにしても定期券相当額を負担しないといけないと思いますので、
制度が成り立たなくなります。
 
つまり、
大阪維新の会のマニュフェストに信憑性を疑ってしまうことになると思いますが皆さんはどう思いますか?

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