On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

星と大地のナビゲーター in 満天2009

2009-03-22 19:24:31 | Gospellers


2年ぶりに「満天」にて酒井さんのナレーションを堪能できる機会が再び
やってまいりましたー

「ゴスペラーズ 星と大地のハーモニー」

久しぶりにNちゃんに、才能としか思えない天然素材の笑いパワーをもらおうと
たくらんでいたところで、「池袋いかない?プラネタリウムなんだけど」と、
3年ほど前に「苗場いかない?スキーしないけど」と誘ったのと同じ手口で(←?)
連休初日につきあってもらいました。

16時回を観るつもりが、さすが三連休、そして初日。
すでに満席だったため18時の回を観てきました。

ゆっくりとお楽しみサインを見たい&なるべく後方席で観たいと思っていたので
17時過ぎからロビーにて待機。

今回もポスターに流れ星サイン、みーっけ。

  

試写が3/18だったのですね。

ふと見ると、そのポスター下に赤いものが。
苗場以来、消火器を右腕に抱えて赤い顔していた酒井さんの姿が脳裏によぎるのだ。
ついつい目がいくようになってしまって。

  だからって写真にまで納めるなって話です。


この日はどの回も満席だった模様。喜ばしい。確か215席だったかな?

入場して、シートをリクライニングにして身体を預けてドームを見上げて。
ふと思う。ここの席って以前からリクライニングついていたっけ?
前に4回観たときには倒した記憶がない…
これがあるだけで、前方席は少しラクに見えるのでしょうね。

座っただけでとろーんとしそうになる空間だよなぁ、とか、酒井さんはどの辺りで観たのかなー
などと考えたりしているうちに、お楽しみ抽選会が始まった。
すごい、このシステム画期的。
ビンゴのシステムの応用編なのかな。

冒頭は、皆既日食のショートプログラムと、コニカミノルタのCM。
コニカミノルタのCMには、迫力映像と共に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番が
使われていた、うれしい偶然。「Sky High」歌詞に転換して脳内で歌う。


いよいよ始まる、プログラム。
あまりに覚えていないことに愕然としておりますが、ざっくりと概要を。

存分に楽しみたい方は、回れ右で!
ちょこっと薄目でちらちら知っておきたい方にはそのレベルの内容しか
触れていませんのでご安心をー。



     





「Sky High」でオープニングです。
さすが主題歌ということもあるけど、オープニングにぴったり。

「Sky High」という言葉通りに、雲の上をぐーんと飛んでいくような視界から、
雲の間を抜けると、眼下に広がる、朝焼けの雄大な大地。

穏やかながらも笑みのこぼれるような酒井さんの挨拶が流れこんできます。
「こんにちは、ゴスペラーズの酒井雄二です」
ちょっと余裕というか慣れた感じがしたのね。

ポスターにも記載されていますが、酒井さんは「ナレーション」ではなく
「ナビゲーター」と銘打たれています。

その言葉通り、涼やかな声で夜空へ連れていってくれる案内人にまた出会えて
見上げながら嬉しくて嬉しくて。にやけてしまう。

全国ツアーの旅先でも北海道が大好きだ、という酒井さん。
広々とした大地、あたたかな人々、おいしい食べ物…とナレーションが続く中、
前回と同じく「あなたは北海道と聞いて、何を思い浮かべますか?」との問いかけが。

…じゃがいも?
と心の中で呟いた私でした。大好物なんだもの。でも色気なーい。

「Sky High」のアウトロ、5人の声がどこまでも伸びていく中、
美瑛は朝から昼、夕刻へと移ろい、真っ暗な中に無数の星が瞬く夜空に。
この曲の効果、に思わず「おお~」っと唸る感じ。

「まずは、北斗七星を見つけてみましょうか」

そんな酒井さんの声に誘われて、ひしゃくを探します。
あれかな、と思って見上げているしばらくの間ののち「見つかりましたか?」



今回のナレーション、心の会話率がめちゃくちゃ高いの!!
35分のプログラム中、何度か「おいおい」とツッコミも入れられます。

そして前回のプログラム以上に「夜空」率が非常~に高いので
(プラネタリウムなんだから当たり前なんだけど)
睡眠は十分にとってから行くことをオススメします。私は一瞬あぶなかった…


北斗七星は、おおぐま座の一部。
北海道の先住民族、アイヌの人々は「北の沖合から見守る舟」と見立てていたり
「7人の女性」といった見方をしていたとか。

どこかの部分で語られていたアイヌの伝承で、大地(地球?)は神からかりたものであり
その上に住む人間も動物も、互いに敬いながら暮らしてきた…だから、今でも
北海道には自然共存のそれを感じることができるのかもしれない、というのが印象的でした。
コロボックルのお話もそれで出てきたんだったかな。

そう語る酒井さんの声はあたたかい。
ご実家が大地とともに生きてきている説得力というか、穏やかな声のなかにも
信じている力の強さが見え隠れする気がするのです。


美瑛はアイヌ語で「ピイエベツ」=油ぎった川、
北海道のへそ、富良野は「フラーヌイ」=硫黄の臭いのする場所、からきているとか。
自分の持つそれぞれの土地の美しいイメージからは随分かけはなれたものに感じる、
開墾前の昔々を思い浮かべながら。

北斗七星のひしゃくの柄の部分、先端の星(アルカイド、というのね)から
弓なりの曲線を描くと、うしかい座のアルクトゥルスへ…さらに伸ばしておとめ座のスピカへ。
「春の大曲線」を、酒井ナビと矢印の示すとおりに目で追います。

このあたりで「星屑の街」へ。フルコーラスです。

散りばめられた星を眺めながら、全天に響く5人の歌声。
「セルゲイ」のラストシーンを思い出しながら。
そして山梨で、車で走ってきて、すーっと目の前に開けた甲府盆地と夜空に
「この街に迎えられている気がした」と言ったてっちゃんの言葉を思い出しながら。
この曲は欠かせないね、やっぱり。

先ほどのスピカ(おとめが持つ麦の穂の穂先)からおりたところにからす座。
そして、88星座中で一番大きな星座、うみへび座。
「切っても切っても首が生えてきたそうです」と話していた酒井さん、
夜空にマークされる、うみへびのかたどりに、

「でかっ!……ねぇ~

あまりに普段着な感想を述べた後で、いきなり同意を求められた気分。
ちょっと、ぎゃふん。

このうみへびと同様ヘラクレスに退治されたものが並んでいて、しし座。
「ハテナマークをひっくりかえしたような感じですが、わかりますか?」

あった、あった。
確かに「?」の逆、ピリオドのところに光るレグルス。獅子の心臓ですね。
かに座も。

獅子のしっぽ、デネボラと、さきほどのアルクトゥルスとスピカで「春の大三角」。
満天別館のブログで紹介されていた台詞はここで。大三角がさーっと描かれた瞬間、

「かっくいー!これ、ね!」

勢いのある酒井さんを聴いているうちに、なんかもっとこう小難しいことじゃなく
思うまま感じるまま、カンタンな言葉で星空や宇宙を語るっていいね、と思った。
物足りない人もいるかもしれないけど、私には「なんかいいね」くらいがちょうどいい。
そして「ね!」と酒井さんに応えちゃうのさ。ふっ。


こぐま座のしっぽになっている、ポラリス=北極星のお話へ。
星をなぞる絵が描かれて、「こぐまなのに随分しっぽが長いんだなー…」とつい思ったり。
おおぐま座は心配して見上げているんだろうか。


ここではもちろん、というか、ついにきた。

「北極星」


北山さんの初々しい?高音が響きます。
この曲の歌いだしの北山さんは笑っているように聴こえて好きなんです。

しかしながら、この曲もフルコーラス聴いていて、最後のほうでうっかり
瞼が落ちそうになる自分が…

あまりの気持ちよさに眠ってしまっても、それはそれでいいと思うのだけど
やはり最後まで見届けたい…とかなり頑張った。
Nちゃんもこの曲で撃沈しそうになったらしい。

なんだろうね、曲から出るα波?
アカペラ、というのもかなりな耳触りのよさを演出していると思うんですけどね。


もう一度、春の星座が描かれて…だったかな。これ「北極星」より前だったかなー。
最後に自分の星座を、僕はてんびん座なんですが、と前置きして、

「みなさんの中にてんびん座の方は、いらっしゃいますか?」
なんて、問いかけがあったのです。

酒井さんの誕生日、10月5日はてんびん座。
善悪のはかりであるてんびん座、見つけられますか?南東の地平ぎりぎりにあるんですが…と、
また酒井さんによる間合いが。わからない…私はギブアップ。

これです、と映し出されたてんびん座の星の並びは椅子のような形をしていて。

が、さすが酒井さん。

「底のテープを張り忘れたダンボールみたいですよねぇ」

自由だ。。なんて自由なんだ。何を言い出すんだ。

決して天真爛漫といった感じはしない酒井さんなのにね。
そんなとこを衝かれるとは思ってもみないから、上向いていて噴きだしそうになる。
…というか、大丈夫?この中にいる皆さんにはついーっと滑っていたりしないか?

梨園の貴公子、幼少のみぎりからの家内手工業を彷彿としたのでしょうか。


アイヌの人々も、空を見上げて自分たちの発想で伝承してきたのだから、
星座は自由に楽しんでいいと思うんですけどね
、という酒井さんの言葉には頷けます。
個人の楽しみ方は自由です、確かに。

前回も、「ぐるぐるーっと全部つなげてアンモナイト座、とか」って言ってたもんねぇ。


酒井さんが「よく見る星占いのサイトがあって…」と以前ラジオで言っていたときに
女子的楽しみ方を想像して目を剥いた記憶があります。

なんとなく、ですが酒井さんにとっての夜空に見える「星」と、運命の「星回り」みたいなのは
リンクしているのかな。

プラネタリウムに限らず、望遠鏡で星を眺めたりするのも、占いをみるのも。
なんか古代の人っぽいわー。

北山さんが星空を見上げて泣いていた、っていうのはもしかして前世は
かぐや姫だったんじゃないかと思わせるような儚さがあるけど、
何かの意思決定の後押しにしていた、それで政治が動いていた時代の人のような
気配を感じるときがあるのです、酒井さんには。

…たぶんそんなことをふいっと考えていたから、本編の記憶が薄いんだわ…


天の川や、「赤気(せっき)」とよばれる緯度が低いところでも見られるオーロラや、
夜の雪のようにふわふわと漂う、ポプラの綿毛や(これ、すごく幻想的なシーンだった)
美瑛に広がる景色も紹介されますが、ほぼ夜空のままで、春の大三角を中心とした
プログラムになっていたかと。

そして、「星と大地の~」というタイトルと、「Hurray!」のアルバム曲から、ということで
「愛は探し出すのさ」は入っているんじゃないかしらと思っていたのですが、
(空が大地と向き合うように、って詞がマッチするな~と思っていたので)
エンディングに向かう曲として選ばれていたのは「My Gift To You」でした。

Nちゃんが「おお~いい曲~♪なんて曲だろう~なんのアルバムに入ってるのかな~」と
思ったのはこれでした(笑)

ほんとに、星空の雄大さと最後のコーラスの重なり度合いがあいまって、
包まれている感がありました。無数の星に想いこめて。うーん、ドラマチック。

後の、たくさんの後援協賛企業をみるに、北海道発のはずのこのプログラム。
この曲ありきで、お話が進んだような気もしたのでした。
木原さんの壮大なテーマとピアノは、満天の星空によく似合う。大サビは鳥肌でした。

曲にかぶせるように、酒井さんのラストナレーション。
うーん、最後、曲にうとうとしかけて何を言っていたか覚えていないのだ…。

でもいいなぁ、北海道。行きたくなってしまった。
美瑛は一度は訪れたい場所です。

そして、やがて北極星を中心に巡る星空は、夜明けへ。
ああ、番組の終わりだ…とみんなが身動きを始めて明るい青空が映しだされた途端、
流れた曲は「1,2,3 for 5」。 

意外すぎ!意外すぎ!!
思わず「ええ~」と声が出そうになった。ここでも新曲大プッシュなのか?!
「1,2,3 for 5」は追い出しには持ってこいな選曲だった気もするけど~
いきなり現実に戻された感じがなんとも(笑)

アルバム最後まで聴いて、リピートオンでまた最初に戻ってしまったような感じです。


「1,2,3 for 5」が流れ始めて、すぐにエンドロールのテロップ。
「ナビゲーター 酒井雄二(ゴスペラーズ)」に続き、曲のご紹介クレジットも。


1.Sky High
2.星屑の街
3.北極星
4.My Gift To You
5.1,2,3 for 5   ←番組終わってから流れたけど、ちゃんと入っていた


巡る星々のように、次々と5人の声が流れる選曲でした。


番組的には、正直なところ前回と比べてしまうところもあり、前のほうが好きだなと
思う気持ちが、初見の段階では大きかったです。
でもじわりじわりと後からくるか?期中はあと何度か足を運んでみたいと思います。

星がよく見えるところだけじゃなく、あまり見えない空でも、同じように光っている
星の物語を自分勝手に想像して楽しんじゃっていいんだよ、と教えてくれた
酒井さんに今回も感謝。


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コニカミノルタ プラネタリウム 満天
 「ゴスペラーズ 星と大地のハーモニー」
 上映期間   2009年3月20日(金・祝) ~ 6月14日(日)
         ※5月18日(月)~21日(木)は機器メンテナンスのため休館
上映時間    約35分
チケット料金  大人900円 小人500円(4歳~小学生以下)

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2 Comments

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やっぱりがまんできなかった(笑) (foliada)
2009-03-22 23:11:06
自分が行くまでは、と、思ったものの
誘惑に負けて最後まで読んでしまいました(笑)

相変わらずの記憶力と表現力に脱帽です。
結局、3回も読み返しちゃった~。

前回も思ったんですけど、どこが酒井さんの言葉で
どこが台本なんでしょうね。
その辺、すごく興味があります。

いやーん、どうしよう
今からドキドキ~。←なんで?
やっぱり、今週中には行ってこよう
返信する
3?! (miho)
2009-03-24 23:56:56
☆foliadaさん

ほはひひひ。←お大事に
大丈夫ですか~春だからか私もこの2、3日で親知らずがぐいっと伸びた気がするんですよっ

3回も読んでいただいたなんてありがとうございます。
…何度も書き直しているの、バレちゃいますね(笑)

台本、と最後のスタッフロールで御名前が出ている方がいらっしゃったのですが、
おそらく酒井さんの話す言葉に近づけて、語尾なおしたりしているのかなーなんて。
あと、でかっ!とかそういうのは台本にはないかと…(笑)

ブルーに痛い思いをしたごほうびに、ぜひ近く足をお運び下さいませー
今度ご一緒しましょうー
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