On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

The Rulerにみる…

2006-12-13 00:42:23 | Gospellers


まもなくセルゲイ開幕!明日から府中ですね。
21日の参加まで、ネタバレは我慢してみようかなと思ったのですが
そんな無理もせずに、入ってきた情報はアタマの片隅において、水平OK
挑んでみようかと思います。
ゴスのライブは百聞は一見に如かず、だもんね。
きっと、先入観なんてぶっとばしてくれるほど鷲づかみにしてくれることでしょう。

てっちゃんの「せくしーオーラ光線がすごい」、というリハでのウワサを目にし、
早くも心臓高鳴り状態…。まじですか~大丈夫かな、私の心臓。

どの曲でそんな光線が一番出るのかっ!と、妄想中。

私としては「SAYONARA」だったりするかな、なんて。
いやー、でも「狂詩曲」かもしれない。
「The Ruler」はできれば酒井さんにそのオーラをふんだんに感じたいし。
やや、でもここは5人ともそれぞれに妖しい雰囲気を漂わせて頂きたい。


なんて逸る気持ちを抑えつつ。


アルバムヘビロテしはじめて早3週間ですが、浮気もせずひたすら
聴き続けていることに改めて、驚き。
しかも飛ばしてしまう曲がない。

全曲感想は発売当初に記事にしましたが、聴きこめば聴きこむほど
まさに「1000回聴くに足る名盤」だと思う。

どうしても、それぞれの曲についてまた感じるところを書きたくなってきた。
(でも時間がなかなかとれなくて)


そんな中、今日電車の中で聴きながらぼんやり思ったことをメモ。

「The Ruler」

文楽だったり、セッションだったり、酒井さんの中でインスパイアされたものが
カタチになった「やってみたいこと」。
ラップのようなリーディングのような、融合作品。
このかっこよさを演出している詞ももちろん注目なんだけれど、
体現している全体の構成が心奪われて仕方ない曲。

…そこにやっぱりよく練られた伝統芸能の技法が感じられるから、かな。
となると、私の中でリンクしやすいのは、どうしても能。

とにかく最初のイントロや、全編通してスパイスになっている音が
「鼓」(小鼓よりは大鼓かな)をイメージしている音に聴こえること。

歌っているような、歌ってないような<talkin'>も、例えば能の謡でいうところの
「拍子にノル」「拍子にノラズ」に近いと思ったこと。

きっちりとしたリズムにノッてなくても、これ以上外せないという空気はあって
その中のリズムに乗っかった状態。いわば「語り」だよね、この部分。
ツー、トントンというリズムはなくても、独特の節回しや休符ルールがあって。
形式だからこそ大事になる外しポイントの「うねり」を感じます。

酒井さんをはじめとするリード陣、黒ぽん・てっちゃんがぶつけてくる熱さだったり
クールさだったり、そこから生まれる本気の凄みだったりが、山場だけれど
その後ろでほどよく全力では歌ってはいない感じの、北山さんとヤス、てっちゃんの
いわば「地謡」が全体の妖しげな雰囲気をさらに彩っているのがなんともかっこいい。
サビが「キリ」なら、この平歌は聴かせどころになる「クセ」の印象だけど、
「土蜘」みたいに、派手にかぶいた感じでわくわくしてしまう。
(こんな色っぽい地謡のときに、いったい酒井さんはどんな動きをしているのか?!)

そうそう、形式的にそぎ落としきっているけれど、能も根本は「情念」が描かれることが多い。
そこから生まれる究極の芸能だと思います。
だからこそ、この「The Ruler」の心理的な攻防というか挑発的に言い当てちゃってる詞の世界は、
サラっとドロっとピタっとはまってくる気がする。


あれ、メモ書きのつもりが結構書いてしまったよ。

大それたものではないけれど、自分が学生時代に触れていたものとゴスがリンクする
なんてちょっと嬉しくって、ムリヤリつなげて考えてみてしまった。
・・・でもはちゃめちゃだなぁ、やっぱり。


「skillに見合わぬcash&pride&joy」にはちょっと胸に手を当ててしまった私ですが、
何にしても、この酒井さんのプライドを全身で感じられる曲を早くライブで聴きたいのです!!



そういえば続・空耳アワー。

「オレにとっちゃ盗ってちょうだい状態で」というところが…どうしても耳で変換されてしまって。

「ちょっとちょうだい」のプロ・黒ぽんを思い浮かべてしまう…(@ぽんカレー対談)


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4 Comments

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せくしーオーラ光線 (pigu)
2006-12-13 23:42:26
・・・は、全部でしょ!?全部
むふ


狂詩曲のは集いで浴びたから、私もSAYONARA希望かな。
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はじめまして (cotton)
2006-12-14 15:29:16
少し前から、ブログへお邪魔してましたが、今日は思い切ってコメントします。

"The Ruler"の「地謡」!
ギリシャ悲劇のコロスのようだなぁとぼんやり思ってましたが、なるほど、あれは地謡ですね。

私も学生時代に能楽サークルにいました。
「土蜘蛛」(←私は観世でした)も素謡でやりましたよ。クセなら「清経」が好きです・・・。

ライブ、楽しみですね。
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そうだった(笑) (miho)
2006-12-14 23:26:05
piguちゃん

失礼~そうでしたわ、むふ
SAYONARAは相当本領発揮してくれるよねぇ。
狂詩曲はおそらくヤスが後ろのほうかなんか光線出しそう(笑)
いやーいやーもうなんだか観る前からこんなに
興奮してて大丈夫かってな具合です。
思う存分オーラの泉に浸かったり浴びたりしませう
もう来週まで待ちきれないよー
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はじめまして! (miho)
2006-12-14 23:40:14
cottonさん

以前からお越し頂いていたなんてありがとうございます。
そしてコメント、残して頂いてありがとうございます

まさかまさかゴスつながりで能経験者の方にめぐりあえるなんて!
私は宝生でしたが同じ学内に観世部もあったので親近感あります。
しかも「土蜘蛛」(観世は蜘蛛、なんですね)はそうです、素謡!!
私がサークルの入って初めて謡ったの、コレなんです。
「The Ruler」聴いて思ったのが「あー、酒井さん後シテっぽい」
という非常にマニアックなことで
なんだかしゃーっと白糸投げてそうじゃありませんか?(笑)

コロス、実際にどんな感じか観たことがないのですが
台詞と合唱の掛け合いみたいな感じなのでしょうか。

またぜひ遊びにいらしていただけたら嬉しいです

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