On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

社会復帰前に

2007-08-30 23:42:28 | 2006-2007Sergey



最後の現実逃避。
…と言っても、1日だけでまたすぐお休みなんだけど。

スーパーライブ“セルゲイ”を観ています。


#オープニング

セルゲイさんのコメントが字幕スーパーで流れた、あの武道館初日の
興奮がよみがえります。

まさか伯爵だったなんて。まさか伯爵のお宅の門だったなんて。
何かくすりとシニカルに笑っていた理由はそれだったなんて。
(「伯爵」って設定はモバで読んで知ったんだっけ)

いやー、種明かし親切設計。すべてはアリーナで明かされるなんて憎いね。
何語かすらはっきりしないまま、あの雰囲気だけでなんとなく言わんとしている
ところは分かるような気分だけで楽しんじゃっていた自分でしたが。
あの謎解き演出には感動。

私たちもずっと2006年から跳躍を見守ってきたんだもの。
セルゲイさんにも見守られていたんだね。

…ところで、ゴスは伯爵に秘密を伝授、してもらえたんだよね?
教えてもらうまでもなく、って感じなのかな。
次を、また期待しちゃうよー


1.Let it go

「駆け登る坂道の向こうで~♪」
黒ぽんが歌いながら傾斜へと歩き出すその背中に向かって
酒井さんがすーっと手をかざすのね。

坂道に始まって、坂道でクライマックスなんだ、セルゲイって。
改めてそんなこと思いました。

頑張りたいときの自分に捧げたい曲だなぁ。
CD聴いていても、ついあのステップを刻みたくなるんだ。


2.Love has the power

「and the storm will pass away…」に重なる
「CAUSE LOVE HAS THE POWER!」

全編英語詞聴いていると「やっぱり日本語強いわ~」と確かに思うんだけど
この曲はなんだかそんなこと吹っ飛ばしてくれる瞬間がある。
シンプルでストレートな歌詞っていうのもあるけど、歌う人の心意気だね。

このガッツポーズのあと、5人が小刻みステップしてリズムに合わせて
クルクル回るの、かなり好きです。酒井さんの肩の入り方といい。

歌いあげながら、おそるおそる(のように見える)腕を上げる黒ぽんと
「Love has the power」でひとり先行してくるっと振り向く黒ぽんを
見つめる自分になぜか緊張が走るところも含めて。

おいおい、北山さん勢いつきすぎ。
間を合わせるためにおそらく振り返ったヤスが、何か気配というか気圧を
感じて心配して振り向いちゃったみたいに見えるのが笑えます。

「JAPAN!キコエルカ?」の前後、てっちゃんが「カーク!」「YES」
「YES」と言ったあとのにまっとした笑いが好きだよ。


3.Street Corner Symphony

この曲が全編、映像化されたのは嬉しい。
ほんとにライブ会場で聴いて鳥肌何回たてたことやら。

詩をかみしめて聴けば聴くほど、いい曲だな…
この曲を作るところからゴスは再始動したんだっけ。

原点を大事にしよう、なんてことを言葉にしなくても、この曲があるだけで、
自分まで、なんだか懐かしさとひたむきさを思い起こせる。

そうだ、頑張ってたじゃん。
一所懸命だったり、さぼったり。でも時間が経って、てらいもなく思えるんだなー。
「今」はもがいていてもね。

このライブ映像、5人のリハ中の姿から切り替わるのが何とも憎い。
最後にてっちゃんが「ありがと」って短くマイクオフで呟くのもね。


4.Prisoner of love

もうー!てーつーやー!!!
・・・と、ライブで、何度心の中で呼び捨てたことか。

こういう恋をしよう、と本当に思わせてくれちゃうね。

「それがどんなに儚くても」
ここで門がすーっと左右に分かれていくのが、曲の盛り上がりと共に
感情もさーっと解き放たれていく感じがして、好き。

ベンチに座る北山さんの切なげな眼差しは絶品です。
酒井さんの眉間の苦味が、無償の愛の苦しさを物語ってくれます。なーんて。

この曲だけはてっちゃんの追随を許さないというか、誰も歌詞を
唇にのせていないような気がするんだよなぁ。
てっちゃんの歌う世界に、4人が客観的に入り込んでいる感じがする。


5.The Ruler

出たーっ!
サカイユージオンステージ!!

豹変後の、この曲。やはりインパクト大。
酒井さんだけに当たるブルーのライトが浮世離れた人みたいで素敵すぎ。
4人は操られているよう。
それがまたトート閣下降臨な感じ。(何度も思う私見)

4人の登場シーン、年長組の肩ささっグッのスタンバイも好きですが
北山さんがねぇ…。
口元に触れる指先が何とも艶っぽい。なんなんだ。

そりゃ「隠したjewelにkiss」ですーっとキスを投げられた日には
人々もなぎ倒されていくってもんです。

武道館アリーナ最前列ブロックで、その指先と目線の軌跡一直線にいた私は
その北山さんの仕草に「ひえ~っ何すんだーっ!」と、のけぞりつつも、
確かに軌跡上の前の人々もダーッとドミノ倒しの如く崩れ落ちていたのを見ました。

私のナナメ後ろは男性だったので止まったようでしたが、その先は
きっとドミノが続いていたはず。(振り向いて確認した人)

「裸のまま皿に乗って」あたりでシャツをはだけるあたりも、
「指銜えて見てな」の指先も、かなりです。

…セルゲイ武道館ライブの自分まとめを書いていないものだから
つい長くなるな。

拡声器振り上げて台詞を歌いあげる酒井さんの姿を追うカメラワークが
すごくいいー!!
ステージサイド、ちょっと高めからの姿なんて絶対拝めないところ、
躍動感が伝わってくる!
酒井さんのシャウト聴いていると「そうだ、この人はボンジョビなんだ」と
しみじみ思う。(原体験がね)

…Talkin'中のパントマイム的4人のうち、誰かさんだけが
「だるまさんがころんだ」風に見えるアングルも、好きだ。

ヤスとベースの須藤さんがハイタッチする姿も、ライブ中は正面からだから
須藤さんの顔しか見えないけど、映像はちゃんとヤスも追ってくれる。
ああ、ヴィクトリーウォーク。

映像で何度もじっくり5人それぞれの動きを追いかけちゃうとツボだらけ。

黒ぽんへのから、エアーターンテーブル、逆回転ビート刻んで
すっと列に入って、左(ステージ上手)に顔を伏せるのかっこよかったなー。

で、この流れからの「Slow Luv」はやっぱり良かったなぁ…。


6.ひとり

てっちゃんのこの熱唱が映像に残ったのは記念碑みたいな感じで嬉しい。
そうか、6月7日のてっちゃんなんだ。

セルゲイに参加したどの日も、この曲は胸にずんと響きました。


7.ミモザ

スタンドマイクのバレリーナ風・ミモザが咲いた振り付け、
映像で見るとそんなに変に感じないような…気がする。

やっぱりこのコーラスワーク、心地いい。

結婚式披露宴の乾杯の唱和の瞬間に「ガラスの靴で~」と流したくなってきた。
そしたらみんな、グラス持って揺れてね。(5W2Hは限りなく不明な話よ)


8.Lean on me

この曲のパワーって、とてつもない。
映像で見ているだけでも、何かすごいエナジェティック。

この曲の意味を感じて、感じながら、とてっちゃんが言っていたけど
ゴスの歌からもひしひしとそれが伝わってくるんだ。

武道館初日のサプライズ。
アルバムに入っているけど、ツアー中に歌っていない歌があるよね…と
ヤスが北山さんに振った瞬間、聴けるときが来た!と鳥肌がたったのを
覚えてます。嬉しくて、隣にいたつゆちゃんにつかみかかったくらい(笑)

北山さんが号泣していたのにも気づかないくらい、自分が号泣してました。

ブレンダと北山さんが「tears」 「call」 「fall」を一緒に、やわらかく
手振りしているんだよね。
そして酒井さんも「here's my shoulder」と、ぽんぽんと。
5人の目も仕草も優しくて、歌声は力強くて。

どんなに辛いことがあっても、目をそむけたくなるようなことが起こっても
いつでも自分の肩があるよ、すがっていいよ、と言える強さがあるだろうか。
そう、give&takeで言い合える友達をずっと持ち続けられるだろうか。

どこでどうつながっていく縁かわからないから、今目の前にあることを
大事にするってことなのかな、やっぱり。

TVの前で、ヤスパートでなりきりながら、いつもこの曲を聴くたび
思うことを、思いながら。

「Prayin' that someday~」の北山さんの声にはつかまれたなぁ。  
遠くに映るヤスの笑顔も、嬉しくてね。

5人がね~、どこをとっても本当に歌の世界を生きている気がした。
リードも、コーラスも、そして会場と一緒に歌うときも、会場の声を聴くときも。
ゴスがライブで映えるわけがわかるなぁ。

ブレンダの会場中の空気を刺激する、あのパワフルなソロ。
彼女の感極まった目は、忘れられないな~きっと。

北山さんとのハグに、じーんとしてしまった。


9.SAYONARA

赤いライトもクールなインタールードからホーンセクション再登場!
音がたくさんで贅沢ー!

うわお~ダーリンが陶酔してる~
ボビーが駆け上がる姿はいつ見ても惚れ惚れするなぁ…

このライブの模様を通して観て、それぞれ5人の歌う表情にしびれたのは
実はこの曲でした。


10.終わらない世界

小芝居、ないんだ…。
「SAYONARA」の最後、黒ぽんがベンチに座ったところまで映っているのに残念。

「くろさわ~、さよならってさびしいな」「そうかな?」
脳内再現。あああ、また観たかった。

年長組オープニング、ハイトーン&ロングトーンの応酬対決。
てっちゃんの溜めに、思わず笑みがこぼれた黒ぽん。
そんなあなたが素敵だ。

このキラキラ、ドキドキ、この曲がアカペラで始まったときも、
バンドの音が入った瞬間も、「もうやられた!」とばかりに涙がだーっと。

G10ライブDVDのオープニングをドキドキしながら観たときも、
昨年の集いで、初めてライブでこの曲を聴けたときもすごく嬉しかったけど
今回がベストだ、きっと。

このセルゲイの、このツアーの終わりが見えてきてさびしいと思っている、
まさにこの瞬間にもってこられるとは…!なんてことするんだーっ!!


11.一筋の軌跡

みんながすぐに歌える歌ってすごいなー、とこのお祭りソングを讃えたい。
ライブ後半の、もうひとうねりに欠かせない!

武道館2日めに、スモークがばーんと噴き上げられた瞬間、酒井さんが
その中にがっと頭をつっこんで顔をぴしゃぴしゃしていたの。
窒素で冷やしてたんだね、きっと(笑)
よっしゃー!と声出しして、びしっと「ひとつになるのさ」
あの姿は男前だった。

こんなにも「歌うのが楽しい」って顔されちゃうと、こっちまで自然に楽しくなる。
「二番!」という酒井さんの気合にも一瞬怯みつつ、ライブじゃついていけちゃう。

この曲、こんなにも熱くなるのに、…チャリティコンサートで聴いたときは
どうしていいかわからなくなっちゃったんだよねぇ。
曲が映える場というかTPOがあるってことなんでしょうか。

玉川さんのステップも、須藤さんのラインダンスも、バリケンさんのジャンピングも
一緒にステージにいることが楽しくって仕方ない一体感。
会場全体の指差し、ああ、みんなのこの手振り…映像で観てるだけで涙が出そうだ。

自分が参加したライブの時の夢中だった時間を思い出しちゃうね。

みんなのLALALA…を、てっちゃんが「もう少し聴いていたい」って。
じーんとしちゃったよ。


12.ハリケーン

歓声に応えながら走りこんでくる黒ぽんが大好きだ。
でも、次の瞬間には、不思議物体に目を奪われる。
こ、これか・・・!(爆笑)
たわしだ、ほんとに…(抱腹絶倒)

得意気なぺさんに拍手喝采。
スタンドマイクをがっと倒して歌うキメの瞬間も、ぼわわんと揺れるたわしに釘付け。

これも武道館からのサプライズ。
アンコールでスタンドマイク?!と、くるぞ、くるぞとそわそわしたっけ。

北山さんのどしゃぶりと真心が残ったのは貴重だねぇ。
あらためて聴いてみると、本当に佐藤善雄さんの声は素晴らしく低い。
「yeah」というだけで黄色い悲鳴が起きるのもわかる。

ヤスの甘ーいリードもだけど、一番愛おしいのは「あの娘さがすの~さ」の黒ぽん。
手ではなく足元に大注目。


13.陽のあたる坂道

スクリーンに映し出される、夕焼けの長い長い坂道。
確か武道館初日は、坂から銀河鉄道のように空の風景になっちゃったんだっけ。

ゆっくりとスクロールアップしていくけれど、途切れることのない勾配。
視界は開けているけれど、終わりは見えない。

歌のあたたかさに包まれつつ、会場で泣けて泣けてしかたなかったことを
思い出すなぁ…。

バンドメンバーをアカペラで見送るのも、気持ちがこもっていて好きなシーンです。


14.星屑の街

千秋楽、それぞれの最後のコメント、聞きたかったな。
あれ、ヤスが自分の名前噛んじゃったんだっけ。

…重ね重ね、「ニューシネマパラダイス」みたいにカットしたフィルムだけを
つなぎ合わせて観られる機会があったらいいのにね。

ああ。みんないい顔して歌っているなぁ…
お祭りモードの締めに、この曲を聴くとホントに切なくて。
クールダウンしていく感じなんだけれど、それがまたじわーっと余韻を
広げてくれるんだ。

ああ、明日からまた頑張ろうって。


てっちゃんが音を切った瞬間の、それぞれの表情に、胸がぐっと熱くなる。


#エンディング

64本走馬灯…ってわけにはいかないと思うけれど、
改めて息をはきだした酒井さん、
微笑んだ北山さん、
目を閉じたまま、マイクを下ろさない、笑顔のヤス
会場遠くを見つめた黒ぽん。

たくさんの街へ、聴きに来れるところまで、歌を届けてくれて。
本当にお疲れ様でした、そしてありがとう。


5人で手をつないで、マイクオフの「ありがとうーっ!!!!!」
この日まで封印していたんだよね、この発声。
てっちゃんのその手の振り上げっぷりに、何かもう…ねぇ。
酒井さんの無言のガッツポーズにも。
ヤスのいつまでも残る声にも。

感極まりました。

そして、門を閉めた北山さんと黒ぽん。

上手に向かう黒ぽんの手を、北山さんが思いをこめてポンと。
応える黒ぽん、ぐっと握られる手と手。見合さない視線。

その一瞬に、再び、感極まりました。



惜しみない拍手を!


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