初の無観客ライブ配信「ライブハウスからハーモニーを」。
坂道を決して立ち止まらずに上り続ける人たちだから、この非常時も
ブログやトーク配信も、様々なコンテンツで楽しませてもらってきたのだけど、
やっぱり、歌う姿をみられるのが一番。
自分の部屋にビールを持ち込み、現地から配信が始まったら
以下、ライブ中にメモしたことを織り交ぜながら…
G25のロゴが映し出され、配信が始まりそこがBillboard東京と気づく。
どこのライブハウスなのかな、とは思っていたけど素敵!
ハイスツールに腰掛ける5人の傍らのテーブルに置かれたフラワーアレンジメントが
それぞれのカラーで、いつもよりお洒落な空間に。
ジャケットにジーンズ、インナーは白系シャツまたはシャツで
カジュアルにまとめた5人。
「NEVER STOP」からのオープニング、5人の声が重なった瞬間、
なんともあたたかい満ち溢れていく気がするよ。
5人がスナップして、ヤスが目を閉じていい歌顔していて、
てっちゃんに二カッと笑われたら、もうね。
もしかしたら途中で中断せざるをえなかった「G25」と同じく
ライブハウスならではのアレンジ、坂ちゃんのリズム&ゴング入り。
勢いを止めることなく「いろは2010」になだれこみ、バンドメンバー勢ぞろいで
画面越しなのに感じる音圧とか、もう最高。
隣の、全身全霊サカイさんをみる北山さんのうれしそうな顔も最高。
メンバー紹介から、「アップテンポから少しゆったりとした曲を」と。
流れてきた「風をつかまえて」のイントロで落涙…
あのセルゲイツアーの夏に一気に戻された気持ち。
涙もろい私、ライブ観たら泣けちゃうだろうなー、なんて思ってはいたけど、
スイッチはどこで入るかわからない。
「永遠に」はイントロから歌い出して、アカペラになるアレンジ。
いつもの定番も、いつもを超えてくる。
歌い続ける彼らの心意気は、いつも通りなんだと思うんだけど、
そこに日々加算されている表現力であったり、のどの強さであったり、
見えない積み重ねがあるから、いつもができる、いつも以上なんだと思う。
そして流れてきた「東京スヰート」。
・・・いつ聴いても、いつも聴きたかったと思わせてくれる曲だよね。
21世紀に入ってからずっと、ゴスマニアにとって大事な曲なんだ。
カメラ越しのカメラ目線の北山さん。
このアングル、G10思い出す。
でも歌うときのしなりは、いつの間にか高音の声量のしなやかさに変わっていて
電気オフ、膝を抱えて、モニターにうつるステージ上の5人を観ながら
もう15年くらいになる、ゴスに出会ってからの時間が走馬灯。
「今」が一番いいねと言えるひとたちだけど、これまでにも本当に素敵なライブは
ライブ配信、ほんとに最前列なんだけど、その場にいたい。
5人それぞれ、音がつきぬけてくる感じ。
すごい、配信なのに、すごい。
画面越しでもあなたに歌いかけていたいから
もう離さないから
やだわ、ますます涙脆くなってきているところに、これは反則。
この3曲、聴きごたえがありすぎて、この時点で聴いているこちらが
かなりの体力を使った感じに。
「風をつかまえて」は中止となった苗場のステージからセットリストに入るはずだったそう。
真冬の苗場で聴く、25度の曲、春を待ちわびる気持ちになっただろうな。
春シリーズのセットリストも聴いてみたかったな。
「おうちからハーモニーを」の秘話あれこれも楽しく、
毎回の準備・リハとあわせて、ミーティング中とかも公開してほしいくらい
仕事に活かせそうな色々が詰まっている気がする。
その中の一節ハーモニーから2曲、として
「Moon glows(on you)」あらためて聴くと本当に心地いい曲だよねえ。
カットアウトにおお!と思っていたら「Love me!Love me!」あまーい!
走り気味?と思っていたら実は…というのが最後のご挨拶で、北山さんから
「一音下で音取りしちゃった…止めてやろうかと思ったけど」と。
「なにー!」とサカイさんが速攻つっこんでいた。
コールアンドレスポンスは都道府県別!
もう配信になくてはならない、ホワイトボード大活躍。
そして都道府県番号好きだな…(笑)
ホワイトボードにこそっと顔を出しているかんしゃくもちくん!
酒井さーんに「うにゃうにゃうーにゃ」されていた近畿あたりの皆さんいいなあ~
そしてまさかの北山さんがダンス☆マン的なへーいへいへいへいへいへいへいからの
魂のフレーズ交信(笑)何を試されてるのか四国九州の皆さん…
そして灼熱ではないものの後半戦へ。
今回は、ソーシャルディスタンスにも気を配って、座ったままなのでしょう。
キープできれば、歌にも集中できるという選択だったのかもしれない。
そして「愛の歌」!!
画面越しでも!なりきりゴスペラーズ!
てっちゃんが嬉しそうな顔で言うから、こちらもついつい破顔。
誕生日9〜12月はサカイさんパートでね。気持ちもこめて「ラララ~きか~せて~♪」
みなさんだけでって、様子のおかしな(笑)映像が流れていたけど、
でも届けー!!とばかりに、こちらは歌っておりましたよ。
両手も振っちゃう、リモートハーモニー!
さっきの魂の交信もあながち間違いではないというか、
きっと彼らには、いつかのステージで聴いた、あのときの歓声や
客席だけで勝手にハモッていくあの感じが、きっと脳裏によぎってくれていて
聴こえていたんじゃないかな。
心に届いていたなら何より。
「恋のディスタンス」ってメモにあったんだけどなんだったっけ…
ご一緒に手拍子など!と始まった「It's All Right-君がいるだけで」も
嬉しそうに歌う5人の姿を観られただけで幸せだわと思ったり、
また、各地の街に行けることを信じて、というメッセージからの「まっすぐな橋」には
同じようにまた我が街に来てくれること、そして共に旅ができることを祈り、信じたい。
熱く、誠実な気持ちを聴かせてもらったよ。
もうこの曲も「永遠に」「ひとり」と同じくライブの定番「約束の季節」。
この曲も何度も何度も歌われて、すごくこなれてきた気がする。
そして、ここだけの話、タカラヅカで「すみれの花咲く頃」で歌う皆さんが揺れるのと
同じような気持ちになっております。
清々しく爽やかな曲中、北山さんのリード中にサカイさんが首をふって
曲に乗るのもめずらしく思えたり、「きっと きっと」を熱く歌いあげるてっちゃんの
首筋と口元に心の中で大拍手を送ったり。
野外ライブでも、ライブハウスでも、大ホールでも、ビッグバンドでも、
彼らの歌を届ける気持ちがまっすぐな歌詞にのって、どんな場所でも、どんなときでも
最高の場所で聴けたな、と響くのかもしれない。
「今日は今頃なら、大打ち上げ。一生忘れない日だよな」
てっちゃんの言葉にこちらも大きく頷く。
25周年の記念ツアーを、途中で断念せざるを得なかったことは本当に無念で
なかなかない決断だったと思う。
一方でこうして、その場には行かないけど、ライブの今を共有できるということも
ありがたいことで。
25周年、おめでとう、ありがとう、と千秋楽だったはずの彼らをねぎらう気持ちと
新しい門出を切った彼らを祝う気持ちと、両方。
リハの鬼に鍛えられたグループ、無観客だとしても、
本番のつもりのリハ、リハどおりの本番ができるだろうから、何の違和感もなくて。
さすがだー、ゴスペラーズ。
ご挨拶では、バンドメンバーを改めて紹介。
今日は参加していなくても宇佐美さんもステージに呼んでくれるの素敵よ。
ツアースタッフも来てくれているけど、本来の半分以下の人数だったそう。
本当に、人を集めて何かをやることの難しさを思う。
メンバーからのご挨拶も、それぞれ「らしく」て。
北山さんが「約束の季節」で下手から4人をみていて幸せだった…と言えば、
酒井さんはいきなり「フラワーアレンジメントが、自分のグリーンのカラーで…
草っぽい。ねこじゃらしでそよいでやろうかと思いました」と、
何の照れ隠しなの!!という。
黒ぽんは「お客さんの顔がみえてくるような気がした。やっぱライブ好きだわー」と率直に。
ヤス「長い25周年ツアーの代わりというよりは、初日のような気がしている」と。
わかる、思いがけず同じことを思っていました。
締めくくりのてっちゃん、
「配信にあたっては3つの会社にお世話になりました。そして、どことは場所は言わないけど
貸してくれてありがとう」と。
やっぱりね、こういうスタッフ、バックオフィスにも感謝を忘れない誠実さに
いつでもぐっとくるんです。ついていきたい。
「これからも、ゴスペラーズ坂によろしければお付き合いください」という言葉から
最後に「星屑の街」。
Billboardのステージは、大きな窓ガラスを背にしている。
普段は黒いカーテンでおおわれているのが開くかな、と思っていたカーテンが開いた!
お昼頃まで雨だったのに、夕方にはやんで東京ミッドタウンの夜景がきれいに広がる。
やっぱりもってるな。
星屑の街をドラマチックに演出してくれる。
夜景にピントから、本人たちにズームされていくのも素敵。
大丈夫。きっと歌い続けられる。
配信の終了後、ほっと安堵。
あああーーいいものを観させてもらいました!
ライブ配信後は、これもまた私たちの新しい生活様式なのか、
Zoomでオンライン打ち上げ。
配信の共有したりなんかしてね。
観ているみんなのツボを観るのが楽しかった(笑)
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