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世界遺産劇場Extra~いにしえの金色物語~ゴスペラーズin平泉

2014-10-05 02:18:03 | Gospellers
2014年8月30日、平泉。

世界遺産劇場EXTRA、今回も素敵なライブでした。
友の強運により、センター前方のお席にて眼福。
何より、広々とした歴史の舞台が会場で旅心も満足。

このポスター、かっこよかったなあ。


開演前に、毛越寺の浄土庭園をぐるりと廻っている間中、
全力のリハーサル音が流れていて。
こんなに?というくらい本気モードなんですね、やっぱり。



2回ライブが楽しめてしまうというくらいな、お得感でした。
曲が事前にわかってしまうけど、「おおう!」という楽しみも増す。

しかしその間、晴れ間が見えていたのが、どんどん暗雲が近づいてきて、
号泣直前みたいな空模様。



レンタカー内に待避して、いかに身軽にライブ会場へ行くかという装備対策。
足元のぬかるみは免れないし、パイプ椅子が並んでいる狭さだろうし
途中で雨も確実に降るだろうし。

しかし主催会社さんのすばらしい配慮、来場者全員に、靴ごと履ける
ビニール足カバーと丈夫そうなレインコートを配布してくれて!
いやー、足カバーはめちゃめちゃ重宝しました。ありがたかったです。


舞台上手から登場した5人、衣装はビルボードと同じグレーのスーツ。
夏イベントでのピンクジャケットに白パンツ姿なのか?と想像していたけど
確かに明日もあるイベントのほうがその衣装向き…
改まった感じが、世界遺産、文化への敬意に思えました。


オープニングは「星屑の街」。
久しぶりに聴いて、全身に音がしみわたりました。
やっぱりこのハーモニーが好きだ。
のびやかで壮大で、夜空を見上げて泣いていた北山さん感。懐古。


続いての「夏風」、これ初めてライブで聴きました。
「永遠に」のカップリングはこの「夏風」と「No One Else Comes Close」で
どれも歌詞に「永遠に」「Eternally」があるつながりだと思って。
このブログのアカウントもそこからつけたんです、実は。
なんというか、ずっと知っている人にはじめましてと会えた気分でした。感慨。


イントロの一音が響いただけで「きたーっ!」となる「終わらない世界2009」。
年長組のかけあいと、その溜める間がたまらないよねーというその間がスペシャルでした。
「なにか求めて~♪」

キャーっという場内歓声に、てっちゃん「・・・足元わるいから~」
黒ぽん「・・・立たなくていいかも~」
場内爆笑。

「無理はしなくていいけど~」「立ちたいなら立ってもいいかも~♪」
無理するなよ、と念押されながらもいえーい、と総立ちです。やー楽しかった。
あ、ちゃんと「ブルーグレイの~」と戻りましたよ。

こういう「同じ場」「今」を共有できる感じがうれしいんだよね。
幸いなことに私たちのいた場所は芝もあって、そんなにゆるい状態ではなく。
空に向かって、存分に手を差し伸べました。満足。


ビルボードでも聴いた「BLUE BIRDLAND」。
全員の声とジャジーなメロディがのびやかに風と空に広がっていくのを感じて、
久しぶりの野外、快適に満喫。

ここでご挨拶MCだったか。

なんと旅芸人ゴスペラーズ、5人中4人が平泉初訪問だったそう。意外。
てっちゃん「俺は…一ノ関の駅によくいるからね」
「リーダーはよく一ノ関にいる、って、ざっくりした情報ですね」とすぱーんと
打ち返したヤスがえらい。

そこからのてっちゃん独壇場、抱腹絶倒。
「中尊寺の坂道がまず印象的じゃない」と客席に向かって語りだす。
「言うても金色堂はガラスの中」(と言ったあとの口開けてほけーっと観ている様子に爆笑)
「なんといっても能楽堂。すごいよねぇ」
「そこからなんだか離れられなくて勝手に上がって踊っちゃおうかと思った」

と、おもむろに摺り足らしきものを始める(笑)
黒ぽんのムーンウォークの逆方向、ってくらい面白さの質は同じ!
しかもかなり長いこと歩いて舞台の端まで!

ひざ曲げているだけだから、腰が浮いちゃってて、もうおじいちゃん!
違うよ!と、最前席だったら駆け寄って指導したい気持ちにかられました(笑)

「能を舞ってらっしゃる方がいたらごめんなさい」とメンバーが口々に、
「リーダーに踊る系の話を振ると、たいがいああなる」とは酒井さんの弁。

そんなてっちゃんを釘づけにした能楽堂はこちら。
翌日行ってきました。



世界遺産の場所でライブがあるなら、と私たちのように旅してきた人も多かったけど
地元、ご当地で初めてゴスペラーズを観る方も多くいらっしゃったようで、
ゴスの呼びかけに後方エリアからさざ波のような拍手が寄せてきました。

そんなはじめましての方への名刺がわりの曲、「ひとり」「永遠に」。
大事に歌い続けていける曲、大事にしている姿勢、いつでも誇りです。

9月に発売されるアルバムから、と紹介された「Sherry」。
こりゃもうムラカミーっ!と指笛鳴らせないけど鳴らしたいほど!
てっちゃんの思いきりのよさを感じる堂々たるファルセット、楽しそうなコーラス4人。
まさに、ザ・ヴォーカルグループ!
最後の裏声ロングハイトーン、終えての低い「Thank you♪」はしびれたわー。
アルバムにここまで込みにしてほしいと思うほど。

ここ最近の自分応援歌になりつつある「Be Shiny」。
酒井さんの空を指す手のふんわりしたやわらかさや
歌声が清々しくまあるくってねぇ…スイートソウル万歳。長身組最強。
「今日の空にぴったりの歌ですね」とはてっちゃん談。
ええ、ほんとに!!忘れない。

スカパーパラリンピックテーマ曲だった「3月の翼」。
「信じた者の背中に道は続いて行くんだろう」というところが好き。
正直最初はぴんとこなかったのだけど、聴いていくうちに
何かに挑むときのエール曲だと実感。軍神マルスのおまじない。

夏の間の橋ツアーでのこと、みんなが知っていてウケた曲、ということで
「ウィスキーが、お好きでしょ」のさわり。
そしてWAVOC関連で共演したばかりのKANさん名曲「愛は勝つ」をアカペラで。
最後にマイクを客席に向けても、みなさんぴたっと見事に歌える。さすが。

そして、3月頃から随所でずっと歌ってきたであろう「ウキウキウォッチング」
リードはほぼ客席に任されていた…!
ゴスがサイドをがっちりサポート、コーラスしてくれるなかリードを歌うのって
なりきり以上ですな。
しかし、夏イベント中ずっとやっていたのかな?客席が慣れていたようです(笑)

そんな姿に「中盤で私たちにふられるよ!」「ネットに流れてたのかも!」と
ゴスもきゃっきゃする状態で、「なんでもできますね」と褒められつつ。
ヤスからは「ひとは英語が出てくると、ごにょごにょしますね」
確かに。

自分たちもデビュー当時にレギュラーだった縁で最後に歌ったという経緯から
「いいとものレギュラーやったやつは絶対売れる、という当時のディレクターの言葉を
とにかく信じていたけど!」「それからヒットするまで5年かかった!」とてっちゃん。
「すぐ売れるとは言ってなかったね」という酒井さんに場内納得。嘘ではない(笑)
でも、あきらめずに力を合わせて歌ってきたからこその笑顔。


「Be Shiny」も捨てがたいけどこの日一番ぐっときたのは
「やさしさに包まれたなら」かもしれない。
なんというか、北山さんの突き抜けるような歌声、確実に進化。

こんなに歴史を感じる場所で、ほんとに一瞬、まばたきくらいの時間ですけど
僕らは今年でデビュー20周年です、とデビュー曲「Promise」。
あらためて聴くと、この曲すごいなあと思う。
それぞれの声だけで創りあげるひとつの世界に真剣に向き合っている感じがする。

その流れから20年歌ってきたからこそ、この先20年も、という
ヒャダインからの熱い愛とエールの結晶「SING!!!!!」
いろいろあっても、歌うのが楽しくて大好きだ!という彼らを見るのは
心の底からうれしいんです、私。

ふと見たらベースの須藤さんが楽譜見ながら演奏していて
「あ、このバンドメンバーがご一緒するのは随分久しぶりなんだ」と気づく。
苗場以来なのかな。


灼熱の後半戦の新たな刺客?「HIT ME」。
いやー、SOULPOWERのときにはあまり気づかなかったというか
え、こんなとこあったっけ?!と思った「だから好き!」
ステージから飛び出さんばかりの威力に、思わずのけぞりました。
このダンスを全体的に几帳面な感じで色気もまじえてこなす酒井さんが大好きだ。

そして「ギリギリSHOUT!!」で思う存分クラップしてはしゃいで、
揺れながら一緒に歌った、本編最後の「約束の季節」。
夏の終わりの、さわやかな余韻。
ゴスは歌いこむから、いつまでも曲が色褪せないね。
PVを思い出しながら聴いたり歌ったりするからなのか、目の前に草原と
暮れゆく空が広がっている気がしちゃう。

開演17時、ご近所がもうほんとすぐそこが住宅街なので
あまり長くはないんだろうな~2時間あるかな~…と思っていた通り。

一旦はけて、アンコールの声に応えて再登場。
最後のご挨拶。

世の中にパワースポットはたくさんあるけど、エネルギーがあると
信じられてこういうところに建っているんです!
そんな場所にいるだけで肌がきれいになってるはず!
とクレッシェンドで力説する黒ぽんに「声が大きい」とメンバーから注意が(笑)
近隣の住宅街へのご迷惑配慮。


お肌キレイ問題から、新陳代謝あがって今日もいい汗ヤスオカさん。
すごくいいこと言っていたな~という思いがあるのですが…
「悠久」という言葉があったように思うので、きっとグループとして
続いていくことについて言及していたのかもしれない…
なんだっただろう…思い出せない、ごめんヤス。

酒井さんは相変わらず飄々と。
本番前に楽屋そばでアマガエルを見つけたそう。(鳴いていたんだったかな)
自分の地元ではめずらしいアマガエル、それがいるってことは、と
「水清きふるさと、平泉」と勝手にキャッチコピーをつくりました!!と場内拍手。
ぜひ広報につかってもらいましょう(笑)

北山さんは
「小さいころから夢中になると一直線で、他が目に入らない子だったのが
そのまま、おがってしまった」
おがる、とは大きくなるという方言なのね。
青森県八戸市出身と補足されて、地元の方が「おお」と反応されていました。

「ボランティアで気仙沼とかに行くときにも、平泉はちょっと目を向けたら
あったわけですよね。ライブついでに?かこつけて?あちこち回る皆さんには
頭が下がります」というお話でした。わかりやすい。

てっちゃんからは、9月から始まるシアトリカルツアーのあとの20周年ツアーのこと。
前半についてが発表されたばかりだけど、全都道府県をまわる長いツアー、
岩手はまだどこの街といえないけれど来ますので楽しみにしていてください、と。

前半だけで30ヶ所超、これはセルゲイ以上の記録更新なのかもね。
しかし本当に働き盛り!全員が健康というプレッシャーに負けずに乗り切れますように!


アンコール曲は、リハーサルでもその熱唱ぶりが届いていた「青い鳥」。
いつ聴いてもいいなあとじーんとして。熱をさらっていってくれました。


上手にいた酒井さんは相変わらずさっくりと姿を消していかれました。
ビルボードでも北山さんを抜かして帰っていったもんね。
舞台背景が池で最後は木々がライトアップされていて美しかった。

歴史で一番好きな時代の場所、来たいと思っていても
なかなかきっかけがなくて来ていなかった場所に、
ゴスがあちこちに歌を届けに行ってくれるおかげで来れました。

ちょっと贅沢な、よい時間をありがとう!
久しぶりに、外で風に吹かれながらいい歌たくさん聴けて楽しかった!

ライブのあと、お宿近くで乾杯難民になりかけながらもたどりついたビール。
美味しーい!!!



翌日の新聞。
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