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めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

GBB in 高崎音楽祭2017-1

2017-10-08 23:55:19 | Gospellers
ゴスペラーズビッグバンドコンサートin高崎音楽祭
2017年10月8日(日)の公演に行ってきました。

群馬音楽センター、こちらの階段のフォルムが雰囲気あって素敵です。


2016年2月の苗場公演でのGBB=ゴスペラーズビッグバンドとの初共演は
北山さん不在で寂しさはあったもののあふれる音の豪華絢爛さに満たされ、
同年9月に高崎音楽祭で再演&北山さんも満を持して歓喜の競演。

5人揃ってのビッグバンド、高崎音楽祭も2回目です。
ビッグバンドの華やかさにこちらの目もキラキラしてしまうけど、
何より贅沢なビッグバンドスタイルに喜んでいるのは自分たちです、とてっちゃんが
ご挨拶で言っていたとおり、ゴスが自分たちの曲が鮮やかに彩られていくのを
楽しんでいるのがよくよく伝わってきました。

感情を楽器にのせて表現できる力ってすごいなーとつくづく思ったし、
もちろん歌もだけれど、揺さぶられるよね。
GBBに触れると、金管楽器やりたくなります。
あとものにできなかったマリンバをやり直したくなったり。

GBB定番になりつつあるあの曲やこの曲、今年は何を演ってくれるかな…と思いつつ
一番に聴きたい、と思いついたのはやはり「残照」。

苗場で聴いたとき、ヴォーカルと楽器のぶつかりあいに腰が砕けそうになったのでした。
そのあとにきた「街角」で心の扉全開で涙の洪水になったんだよなあ…
こちらは音が優しくてひたひた沁みた思い出。


そんな思い出走馬灯ながら、わくわく登場を待つ、overture。
下手からの登場順、いつも通り酒井さんからかな、と思っていたら北山さん。

GBBとの競演時のお衣裳定番になった焦げ茶のスリーピースに蝶ネクタイ。

拍手と歓声のなか、北山さん先頭に並んだそのナナメ隊列は!ハミングは!
見ただけでわかるマニア度90%占めの客席のどよめきの中、「SING!!!!!」からのオープニング。

あーなんだか久しぶりです。
音楽センター、古くレトロな建物だけど、2階席での音響もよくて。
全員のクラップで会場揺れそうな盛りあがり。

その熱からの「Fly me to the disco ball」へ。
笹路さんのアレンジ、「follow me 踊りおどる頃に~」のところスタッカートで
5人のコーラスを際立たせるところがよかったなあ。休符好き。
それでいて、サックスソロ吹き上げ、ピアノの装飾音多めもかっこよすぎる。
音が盛りだくさんで泣きそうなくらいHAPPYで、凄い。
この曲の持つキラキラパワーに、さらに上乗せちゃうって、凄い。


2days満員御礼の喝采のなか、自己紹介。
この日のMC進行はてっちゃんがメイン。

村・高校生の頃だるま市で買っただるまを今も大事にしていてまだ片目を入れていない
安・釜めし食べました。(←この言い方がかわいかった)
酒・自分もだるまよりは食べ物のほう
黒・どこでもカレーを食べます
北・好きな食べ物はこんにゃくです

一部群馬関係なし…ですが、パーソナリティをよく表していて良い。

今年の高崎音楽祭、このゴスの2daysがフィナーレだったそうで。
「トリという立場を与えられると急に威張っちゃう」というてっちゃんに他4人が
なんだそれとわいわいつっこみを入れる。

黒ぽんが「村上は横暴じゃない、昔から威張ってただけ」と
ぼそりと微笑みながら言ったのがツボにはまり苦しかったわー。


前口上の妖艶さもたたえつつの「いろは2010」。
年号入っているとこれも苗場で初めて聴いてから7年も経つんだ…!と思う。
「終わらない世界2009」とかね。
この曲は本当にみなさんの超絶技巧をたっぷり魅せて聴かせてくれる。
「言ってみな、吹いてみな、GBB!」からの各パート音にぞくぞくする!

オーケストラのような繊細な音もビッグバンドの魅力、と代表曲へ。

「ミモザ」「約束の季節」

のびやかな楽器の音と、それに呼応する5人の声。
どちらも揺れる感じとトロンボーンの音が心地よくて。
曲のイメージ、MVからきているものだけど、ミモザは黄色とやわらかな光のベージュ、
約束の季節は草原と青い空が広がっていく感じが気持ちよかったなあ。

そして意外だったのが「あたらしい世界」。
これもなんて久しぶりに聴く曲だろう。
初期を彷彿とするハーモニーも、徐々に盛り上がるハモリのほうを口づさむくらい好き。
ギターの音色もやわらかくてあったかい。

多彩なジャンル、世界中の音楽が一堂に会するこの音楽祭にふさわしい曲を、と
「True Colors」。最初のサックスの心の音の厚みにぐぐっとひきこまれる。
淡々と、でもメロディアスに。
英語詞の急にくるツボというか、サカイさんの「Don't be afraid」の「ふれ」音に
ふわっとなりつつ。内面を見つめつつ味わいました。

間髪入れずの「After the Love has gone」。
おお!ビルボードでは聴けなかった出だし!フルコーラスに泣く。
やっぱりデヴィッド・フォスター印というか、流麗なメロディーにGBBの楽器が
それぞれに情感たっぷり。ひたひたと潤されていく名曲。

ここで一旦、GBBのみなさんは退出、MC。
群馬ご当地ネタで盛り上がったのはここだったか。
ほぼ大多数が県外からいらっしゃっていることがわかったものの
先日のケンミンショーで伊勢崎ではもんじゃにいちごシロップをかけるって何!と
てっちゃんが客席相手に荒らくれたもので、サカイさんが
「お客さんも意外なんだよ、サングラスかけた男がケンミンショー観てるって」

早稲田のとんかつに板チョコはさんで揚げている学生ソウルフードの話も
飛び出しつつ、うん、ほんと飛ばしてた(笑)

シンガポールで食べたサバの塩焼きがうまかったとか。
ニューヨークで飛行機乗り遅れ事件の夜に食べたあじのたたきが美味しかったとか。
ほっとする食べ物がおいしい、みたいな流れ(byサカイさん)のてっちゃんに
「昔はそんなじゃなかったのにな」とぼそり黒ぽん。

「激辛を食えるやつがえらいんじゃ」「おまえの餃子だと思うなよ」とか恫喝してたと
口々に爆笑するメンバーの中にあって「みんなよく入ったよね、このグループに」

やー、面白かった。
こんなにわいわいやっていて、歌うと一気に聴かせるってほんとずるくないですか。

WAVOCのアカペラコンサート、SOULPOWER、シンガポール・香港での公演と
夏のたくさんのイベントでこんな曲を歌ってきたというエッセンスをお届け、ということで
「あの鐘を鳴らすのはあなた」。

いつかの世界遺産劇場、高野山で鐘がちょうど鳴るタイミングで歌い終えるという
にくい演出を思い出しつつ。(私は現地では観ていないんですけどね、TVOAで)

そしてとても懐かしい、ノスタルジーを感じる「未来」。
私が2005年から聴き始めた当時、さかのぼって聴いて北山さんワールドと
位置づけていた、ぽつんとしたせつなさみたいな。
それが20年近くたった声で、また目の前に現れても色褪せていなくて。
息をひそめて聴きいりました。

「ひとり」を歌い終えたあと「・・・恫喝してたって言われたもんなー」と
てっちゃん。「聞こえないようにーっ!」と絶叫してた(笑)
反芻しながら歌っていたんかい。

笹路さんを呼び込んで、高崎トーク。
‥になるかと思いきや、意外に笹路さん幼少の頃だけであまりなじみがないご様子。

笹路さんのピアノだけでの「Liquid Sky」。
・・・贅沢〜。
まさか聴けると思っていなかったから、うれしくてほろり。
こちらは歌声だけでGBBに負けない迫力、底力。バラードだけど力強い。
ハーモニーがむき出しになる感じがあって、それにまた揺さぶられるんです。
心細い時期に、寄り添ってもらった曲ということもあって、
いつ聴いてもじんわりしてしまうんだけど。

「ニューアルバムからお届けしました、Liquid room」「…!」
歌い終わりのてっちゃんの一言で涙がひっこんだ。会場揺れた。
skyからroomに随分ちっちゃくなっちゃったよ!
メンバー総ツッコミの中、「絶対恵比寿でライブやってやる」とここに公約ひとつ。

ふたたびGBBのみなさんを呼び入れて、おひとりずつご紹介。

「Silent Blue」のイントロ・アウトロアレンジ、めちゃくちゃかっこよかった。
ソロは庵原さんだったでしょうか、サックスの流麗かつ緊迫感、ドラマチックで好きです。

何度めかの「金管楽器つよい」と思っていたところに「残照」。
きた!
ああもうこれが聴きたかった!
二番サビに至るころには心のダム決壊。
周年やラブソングセレクションやここぞというところで歌われるから
曲が育っているよね。
収録されているのは「FRENZY」だからもう15年くらい前の曲でも
今の声量と力量で歌い上げてくれるから、どんどんいい曲になっている。
GBBとの競演、活きる曲は多々あれど、この曲は1、2を争うと思う。

続いて「傘をあげる」。
「Singin' in the rain」をアレンジにはさみながら明るくポップにジャジーに。
ユタカさんすごい!と思った拍子変わりもさらりと歌いこなし、
傘をさしての手振りも健在。

かつてのツアーでは客席をパラソルチョコを配り練り歩いていたなんてエピソードも。
「大変だったんですよ」と言い捨ててたユタカさん、さすが(笑)

そして、いよいよ灼熱の後半戦へ。

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