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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

外国人技能人材の受け入れは多民族国化への道

2019-03-15 00:30:15 | 時事
2018/7/8(日) 午前 11:12「日本のものづくりを支える熟練工が高齢化しているから、外国人の技能人材を受けれるべき」という意見は、その長期的な延長線上に「日本の多民族国家化」があることまでを想定しての意見なのだろうか。


以前にも書いたが、統計上在留外国人の数はこの10年間で(平成19年末と28年末との比)約1.45倍、永住者の外国人の数(同比)約1.3倍というように急速に増加してる。


平成29年6月末現在で在留外国人の数は247万1458人、永住者72万7111人、特別永住者33万8950人だそうだ。国籍別でみると中国人29.2%、韓国人19.0%、フィリピン人10.2%、ベトナム人8.4%、ブラジル人7.6%など。

引用:http://www.moj.go.jp/content/001240071.pdf


仮に、ある高齢の熟練工がいてその人物があと5年働くのがせいぜいという状況であるならば、外国人技能人材は言語的ハンディもあるわけで、熟練工がその技術を外国人技能人材に伝承するのは日本人の若者に伝承するよりも効率が悪いことは明らかであろう。


熟練工の残された貴重な年月を「後継者」になれるかどうか確実性の低い外国人の若者を敢えて雇用しながら教育するよりも、政府が日本の意欲ある若者と熟練工とのマッチングを行い、返済不要の奨学金制度なども作って、待遇面を保証しながらその日本の若者が熟練工の「後継者」となるべく育成することの方が、ずっと確実性が高く、リスクも少ないと思う。(それなのに、このような制度を提唱している人々というのは、日本人の若者にではなく外国人に熟練工の貴重な技を教えろと言っているようなもので、就職先のない韓国の若者の失業対策ですかと疑いたくなる話である )


熟練工の技術とは、1,2年で簡単に継承できるものではないから、「熟練の技」であり貴重なわけで、細かい意思疎通のニュアンスが伝わりにくい外国人材が「数年、あるいは十数年、異国の不慣れな環境の中で真面目に技術の習得にのみ励んでくれる」ことを期待するのは、最大公約数的な人間の特性というものを理解しておらず非常に安易な発想である。


若い外国人には日本は遊ぶ場所も、他に手っ取り早く稼げる方法などいくらでもあるのに、わき目もふらずひたすら厳しい修練の必要な熟練技能の習得を果たすなど雲をつかむような話ではないだろうか。


仮に、その外国人技能人材が 熟練工の技術を継承できたとしても、将来そのまま日本に定住してもらうのであれば、その外国人がいずれ自分の親兄弟などを生活基盤を確保した日本に呼ぶということまで想定しなければならず、例えば、79年から2015年まで「一人っ子政策」を行ってきた中国の若者ならば、一人につき親や高齢の祖父母を合わせプラス6人の中国人(しかも就業人口には数えられない )を受け入れることまで想定しなければならないのである。


逆にその人材が技術を習得した後に日本を去って帰国したらどうなるであろう。日本の中小企業の熟練工が支えている技術は、逆に言えば代えの利かない、中国や韓国が喉から手が出るほど欲しかっている技術ばかりなのだ。


後継者不足を「日本のものづくりの危機」「まったなしである」などと煽りながら、中長期的なリスクには目をつぶって外国人技能人材の受け入れに舵を切ろうとするのは余りにも拙速である。


「人材」というのは「適材適所」の資質を見極めることこそが最も難しく、「熟練工」が貴重なのは誰にでも務まらないからで、つまりそれなりの「資質」が必要な職業であるはず。その中身としては「試行錯誤の反復に耐えられる我慢強さ」「正直さ」「仕事へのマニアックなこだわり」「手先の器用さ」「直観力」「データーをとる几帳面さ」など。これらは全て日本人に多くみられる日本人の国民性ともいえる資質ばかりではありませんか。だからこそ日本は「ものづくり大国」となってきたのだ。( 日本人全てがこうだとはいいませんが )ドイツで熟練職人が「マイスター」と尊敬されるのは「マイスター」はこれらの資質を兼ね備えた貴重な人材であるからこそなのである。


リーマンショック後に、日本で雇用していた日系外国人を帰国費用まで出して帰国させたことを思い出すべきであろう。「技能人材制度」なるものは、いったん雇った外国人を「使えない」と思ったからと言って容易に帰国させることなどできない制度ではないか。その上外国人の日本への定住を促進することは諸刃の刃である。


それから日本の中小企業の経営者が「技能人材の受け入れ」という隠れ蓑を悪用して、日本人よりも安い賃金で外国人を受け入れ、そのような劣悪な雇用条件で彼らを雇用するならば、それが将来どのような外交問題として尾をひくかということを、百年前の朝鮮人で懲りたはず。これは普通の平均的な日本人なら誰もが思っていることではないだろうか。


日本のものづくりを大切に支えるのは本来、日本の心を持った日本人の若者である。日本を支える働き手を選ぶことは「日本の未来の姿」を選択することにもなるのだということをしっかり認識して議論を尽くし、もっと良い方法を知恵を絞って考えていくべきではないだろうか。


実は自民党内の若手の国会議員(「安倍チルドレン」と呼ばれている人々)の中には「この人もしかして帰化人なのでは」としか思えない考え方の人々がいて、「日本を(日本人だけのものとして)囲い込む必要はない」などと「日本の開放」を願っているとしか思えない、まるでかつての民主党のような発言をしている人物が中にはおられ、先日そのような人物の一人と話しをする機会があり、私はとても危機感を感じた次第である。



参考:当ブログ「このままだといずれ日本は中国人の国になります」
   https://blogs.yahoo.co.jp/ymhkobayasis/35599998.html




コメント

お説尤もです。皆さんにも是非に拝読を願い憂いて欲しい。
2018/7/8(日) 午後 0:14 jinsen99


> jinsen99さん
日本の若者は真面目で、ものづくりが好きそうな若者がけっこう多そうですし、熟練工の後継者不足なのはマッチングの問題ではないかと思います。
2018/7/8(日) 午後 11:15 kamakuraboy

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