商売繁盛だの家内安全だの、この世の利益をかなえてくれる神様がいるらしい。
宗教が商売繁盛をかなえちゃいけないんじゃないか。
というのも、誰かの商売が繁盛すれば、他の誰かが損をすることになるからだ。
商売っていうものは、何かを生み出すわけではない。
100円のものを120円で売って20円儲ける。その20円は他の誰かが出す金だ。つまり誰かが20円儲かるってことは、どこかで誰かが必ず20円損しているということになる。
仮に日本中の人間がその神様にお参りしたら、いったいどうなるんだろう。商売繁盛の話は必ずどこかで破綻する。
全員に儲けさせることは、どう考えたってできないからだ。
儲けるというのは、誰かが誰かの甘い汁を吸うことで、商売繁盛とはつまり、富を偏在させて、金持ちと貧乏人を作るってことだ。
全員が金持ちなんて国は、どこを探したってない。
【北野武 新しい道徳】
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ビジネス
どれもこれもビジネス
それに関しては、なんとも思わないけれど 心にグッと入った言葉を挙げてみれば
儲かる人がいれば 損をする人がいるということ。
結局はそういうことだ。。。
だから 「我れ、誰よりも稼ぐ」となる。
この本は、、というか 武さんのものごとの見方は うなづける話ばかり。
この本、、、いいなぁ。