SILENT NOIZE絶唱、其ノ九千九百九拾九

「シミなんかあってもなくても美人は美人ブスはブスって発言した時の反応でそいつが自分を如何思ってるか判りそうなもんだよな？って声は昔からあったとオレのオヤジがよく言ってたってことは周りの人間から伝え聴いたことがあるよと言っていた友人には一度だけ逢ったことがあるよ。」【或る友人の何とか言...】

SILENT NOIZE絶唱、其ノ九千九百九拾九

ＫＥＴＳＵ－Ａ－ＧＯ，
Ａ ＧＯ！ＧＯ！

SILENT NOIZE絶唱、其ノ九千九百九拾九

■ おもらし清兵衛
■ ｔｏｉｌｅｔｓ　ｂｅａｔ
■ 畸人速報
■ 若尾会議
■ 噂からの解放...

腐った世の中は身を生じない

冷たい熱帯魚；雑感【ネタバレアリ】

スーパーマーケットで冷凍食品を乱雑に駕籠に突っ込み、家に帰ってそれら乱暴に封を切り、食事が済み次第食器を力任せに食器洗浄器に突っ込む冒頭ＳＣＥＮＥのっけからいきなりもってかれて、だからやなんだよなァ？観始めたら止まらない、それに、他のどーゆー監督の映画観ても、絶対にそーゆーこと思わないのだけれども、園子温の映画だけは、観てると、もしも、撮るとしたら、こーゆー撮り方をしたいなと思わせ撮りたくなる、現代の（作家性の強烈な）映画作家だし…、とか、思いつつ、でんでんは、全編、ヘタウマ気味の不気味極まりない演技で気持ち悪いし、そのでんでんの嫁も、画面の端から登場するやいなやファーストカットからいきなり異様な雰囲気、存在感及び佇まいで、凄まじい、リミッター振り切ったブチギレ演技でこの女優さんも気持ち悪いし、 主演の吹越満は、こんちこれまた芝居、上手すぎて気持ち悪い、じょうず過ぎてゲロとか吐きそう。

具体的に思い出せないけど、いたよーな気がするわ、こーゆーおっさん、ってな感じのでんでんが吹越の娘の万引き放免で貸しを作り、更にその娘を預かり弱みを握り、眼の前で別の人間を恐喝して精神的に制圧してマインドコントロール下に置くと云う見事なコンビネーション。それを違和感なく描く周到さ。ふとしたきっかけで簡単に地獄に引きずり込まれるパターンを饒舌に表現していて、大変、感心致しました。また、“静”と“動”って感じで、うまい具合にプラネタリウムに関するエピソードも捻じ込んで来て小気味良かったんですが、ちょっぴり拍子抜けだったのは、冒頭のＳＣＥＮＥからして、吹越満の嫁が、もっと、なんつぅか、エキセントリックなドギツ系で、旦那を振り廻し混乱させるクラッシャー系の役なのか？と、思いきや、ハローウェ～イ～、ハローウェ～イ～、あなたは来な～い～、私の～、思いを～、ＪＯＫＥをしないで～♪と言わんばかりに大人しく家で待ってる、旦那の精神の拠り所的存在でキャラが死んでたような気がしたこと（とこ）です。あと、従業員の格好クソドエロかったんですが、それだけで、その女どもをでんでんが全員手篭めにして、大乱交パーティのＳＣＥＮＥとかも想定していたんですが、ありませんでした。

それにしても白眉なのは、でんでんの嫁役の女優さんです。なんか凄い、凄まじい演技の女優さんがいるもんだなァ？ともって、最後まで見て、キャストを見たら、なんと、わたくし、過去に逢ったことのある女優さんでした！作品の原作本とポスターにサインまでもらったのですが、全然、気づきませんでした。印象が違い過ぎ、顔の印象、全然、違う、髪形も違うし、何と言っても、実際の本人はのほほんとした、おっちょこちょいって感じで、大人しそうな感じ、怖くもない、服もなんかちょいダサかったし、街を歩いてても眼を引くような美人でもない、普通のおねえさんって感じで、ただ、その時もそうだった（舞台挨拶に行った）んですが、スクリーン上ではオーラが凄いのに本人は普通っぽい、て、まぁ、それが映画の醍醐味であり、監督の力量なのでしょう。そして、あと、でんでんが、最期、「…社本くん、一寸、痛い…。」っつぅとこが爆笑必至です。
それでは！

【ＬＯＶＥＬＩＫＥＤＥＡＴＨ＠予稿】

SILENT NOIZE絶唱、其ノ九千九百九拾九

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