
夢の羅列<夕暮れカブ> 20170820
ふと目を覚ますと、私は車の中にいた。
うっかり車で寝てしまったらしい。
辺りを見回すと、ここはどうも駅前のロータリーのようだ。
右斜め前に酒屋のトラックが停まっていて、あれは配達中なのだろう。
荷台のアオリが降りている。
いやーそれにしてもすっかり寝てしまった。
何時間かな。えーと、3時間くらいか。ひどいな、オレ。
7時20分には(どこかに)戻らなければいけないはずなのだが、もう6時40分じゃないか。
まだなんとか薄明るいが、あと数分で真っ暗になってしまうだろう。
もうここを出なければ。
それにしても頭が寝起きでクラクラする。少し待つか。
いや、あの酒屋のトラックが変な場所に停めているから、
この車との車間が狭く、危ないな。
よし、とにかく発進しよう。もう少し広いところまで行ってから考えよう。
すると車はなぜかスーパーカブに変わっていて、
私は寝起きでまだ三半規管がおかしいものだから、フラフラと走り出した。
夕暮れの駅前を出て、私はどこへ行こうというのか。カブで。
おわり。