高崎からJR上越線で水上へ、さらに乗り継いで土合駅着。日本一のもぐら駅というだけあって、駅の外に出るにはまず遠近法のお手本のような462段の階段を登らなければなりません。
登った先にはこのような看板が。そうです、今回雪遊びに選んだ場所は谷川岳。谷川岳というと、遭難者数でギネスに載っているとか、かつてロープで宙づりになったまま亡くなった遭難者の死体回収に自衛隊の狙撃部隊が出動したとか、なんだか怖いイメージがあるのですが、一ノ倉沢をロープで登ろうとか思わずに、ロープウェイを使えば、楽しい山です(ところどころ急登があったりするけれども)。
冬の谷川岳には登山道などありません。はえてる木を雪が覆ってしまうので、斜面全部が登山道。どしどし登ります。
でも、積雪の中、膝まで埋まりながら進むのは大変疲れるので、だいたい前を歩いた人の足跡を追います。雪の中を歩くのは本当に楽しい。あの重い靴に12本の爪のついたアイゼン装着してサクサク登ります。天気は奇跡的に晴れていて、もう何も言うことありません。
肩の小屋、道標にたどり着くと、頂上はもうすぐそこ。青空に道標が映えます。
山頂トマの耳到着。なんか好きなんですよねえ、谷川岳。これで4度目です。冬3度、夏1回。夏も美しいけれど、でも、ぼくは断然冬の谷川岳が好き。ほら、前世犬だから。
下りで見つけた「谷川岳ちっちゃいものクラブ」。ぼくね「おじゃる丸」に出てくる電ボのモノマネ超上手なんです、そう言えば。さあ、雪も青空も全部いっぱいいっぱい楽しんだから、東京に帰ります。また来るね、谷川岳。
高崎発平塚行きの湘南新宿ライングリーン車の1席は、そんなわけで居酒屋グリーン車と化します。一杯やりながら、旅の思い出に包まれて電車は南に向かいます。もう一度くらい今シーズン雪山登りたいな、と思いつつ。