葛西臨海公園から熊谷までのおよそ90kmをご案内。
ロードバイクを買ったのが去年の3月。走るところすべてが初めての道で、乗るたびにわくわくしたものでした。そんなある日、荒川サイクリングロードってものがあり、それを使えば、森林公園や熊谷に行けるんだと知りました。いやあ、そのときの興奮といったらありません。
年を重ねることが、興奮の引き出しを増やすことだとしたら、年とることも案外いいことなのかもしれませんな。
ポール・エリュアールの詩にこんな一節があります。
Vieillir c’est organizer
Sa jeunesse au cours de temps
年をとることそれは青春を
時の流れの中で組織化することだ
ただ漫然と年をとるのではなく、自分の青春を時の流れの中で組織化し直していく、そういう年の取り方。そんな年の取り方をしていければ、いや、そうしていこうという姿勢が大切なのですね。ポジティヴに年をとる。
と、再び荒川に話を戻して。
で、何度も迷いながら、
初めて森林公園へ行ったときは嬉しかった。何かをなしとげた気持ちがしたものです。調べたら去年の5月。初めての輪行でした。
いろんなwebページで情報を集めて、あっちだこっちだと行った荒川サイクリングロード。今回はその恩返し企画。
初心者のための荒川サイクリングロード案内(って、ロードバイク買って1年のわたくしも自転車に関しては立派な初心者なのだけれど、荒川にはよく行くので)。地図が載っているサイトはあったんだけれど、それでも迷ってしまう人のために(それはぼく自身なのだが、でも66億人の中にはぼく程度の方向音痴は少なからずいるはずだ)。
出発は葛西臨海公園。向こうに見えるのが浦安のネズミ帝国御用達ホテル。
臨海公園内の表示板。観覧車そばにあります。葛西臨海公園は西側が荒川サイクリングロード、東側が旧江戸川健康の道(そこから江戸川サイクリングロードへ行ける)につながり、自転車好きにはたまらないところ。
表示に従って、進むと中川河口にぶつかります。道なりに右に。ちなみに無理に左折、直進すると海に落ちます。中川の土手の上が自転車・歩行者専用道路になっているので、そのまま3kmほど北上します。
清河大橋とぶつかります。この巨大な橋で、中川左岸、中川右岸、荒川左岸を通り越して荒川右岸まで一気に渡ります(川の場合、右岸、左岸は河口に向かっての右、左)。
橋を下りて川の方に戻るとこのような場所になっています。これを左に曲がります。
左に曲がると、右にこのようなものがあるので、ここから中に入ります。車やオートバイが進入できないような車止めで、この先いくつもあります。
この車止めを自転車降りずに行けるかどうかに自転車乗りのプライドがかかっていたりします。
これで荒川に入ります。前に見える橋が今渡ってきた清河大橋です。ここを過ぎるとややこしいことはしばらくありません。逆に、それだけ単調になります。21世紀の社会情勢が複雑さとの戦いだとすれば、荒川下流は単調さとの戦いなのです。戦いを恐れては社会にも荒川に挑むことはできません(←なんだそりゃ)。
葛西臨海公園から6.5km地点(これから距離表示はことわりがない限り葛西臨海公園起点)の荒川ロックゲート。旧中川と荒川に高低差があるために、このようなロックゲートで船の高さを調節します。去年の11月、
国土交通省の船でこのロックゲートを通過してみました。国土交通省いろいろ言われているから、今年は中止かなあ。
20km地点。荒川サイクリングロードにはあまりお店その他がありません。そこでこうした店は貴重な、トイレ休憩所&水分補給所になります。夏は冷房がなによりのごちそう。サイクリングロード沿いにもトイレはあるんですが、あまり入る気にならなかったりするので。
その向かいにある、あらかわ福祉体験広場。別にどうってことのない施設なんだけれど、車椅子の体験乗車ができます。ここらへんで、最近できた舎人ライナーと交差します。
25km地点の岩淵水門。赤水門、青水門があり、写真は現在は使われていない赤水門。
このそばに荒川治水資料館があり、展示などなかなか興味深いものがあります。ここもトイレ休憩にもってこい。
荒川を走っていると、どうしてこの部分だけ舗装していないんだろう、という箇所がいくつかあります。未舗装が走りにくいのは言うまでもないんですが、なんか変なものを埋め込んである、この部分はもっと罪作り。滑ります、ここ。ぼくも1度こけそうになったことがあるし、こけている人を2,3度見かけました。荒川ローディーの間では「フジツボ」と呼ばれている場所です。
フジツボからしばらく行くと、右に野球場があります。そこを左へ上っていきましょう。このまま直進でも行けるのですが、不愉快な未舗装路があるので、ここを上がって行った方が快適です(どうせ直進でも最終的に上りは一緒ですから)。
ここを上ると朝霞水門35km地点。ラジコン飛行機やアマチュア無線の人たちの車が停まっています。
続きは
初心者のための荒川サイクリングロード案内(2)で。