11月23日(土),仙台市若林区の大沼で水鳥を撮影してきた。
仙台市農業園芸センターに車をとめて,大沼の南西の角から反時計回りに1周しながら観察と撮影をしていく。
A地点
オナガガモの群れの中でダイサギが餌をあさりながら歩いていた。
足のアップ。
前3本,後ろ1本の基本形で,けっこう立派な爪も付いているのがわかる。
B地点
この日はマガモのエリア。
このエリアだけで30羽前後か。
その中の1羽が水面で横になって,足でしきりに自分の喉元をかいていた。
まるで,よくネコが後足で自分の耳の後ろをかいているようだ。
よく見ると,足には後ろ向きの指のようなでっぱりがちょこっと付いているのがわかる。
それにしても,必死そうな顔がジワる。
C地点
これは何の幼鳥だろうか。
おそらくオオバンもしくはバンだと思うのだが・・。
誰か詳しい人がいたら教えてください。
D地点
これはコハクチョウ。
ちなみにオオハクチョウとの見分け方のポイントは,嘴の黄色い部分の大きさがわかりやすい。
黄色い部分の大きさが嘴の半分以下で,鼻孔にかかっていないのがコハクチョウ。
逆に黄色い部分が大きく,嘴の先に向かって尖っているのがオオハクチョウだ。
E地点
ここには水面から倒木の枝が数本突き出ていて,カワウがよく羽を休めている。
この日もカワウが「羽干し」をしていた。
微動だにしないカワウの前を,オオハクチョウが悠々と通って行った。
なかなかシュールな絵面である。
ちなみに,カモやハクチョウには尾の付け根に「尾脂腺」という器官があり,ここから分泌される脂肪を羽づくろいのときに羽に塗って,多少潜水しても水をはじくようにしている。
これによって空気の層をつくり,体温の低下から身を守っているのだ。
一方,カワウは魚食性で潜水に特化した鳥である。
撥水して体表に空気の層ができてしまうと,潜水の妨げになる。
なので,カワウは尾脂腺が未発達で,羽毛の間に水が浸み込むようになっている。
だから,「羽干し」をして,羽を乾かす必要があるのだ。
F地点
ここではオオハクチョウが奇妙な動きをしていた。
最初は2羽が鳴きながら頭を上下させて羽ばたいていたのだが,次第に周りのハクチョウも参加して1分ほどの狂騒が繰り広げられた。
これは何だったのだろう・・?
求愛ダンスか,異性をめぐる争いか,はたまたただの戯れなのか・・・。
こちらも詳しい人がいたら教えてください。
G地点
コハクチョウの幼鳥が落穂か何かをついばんでる。
H地点
これは北西の対岸から撮影したもの。
陸地は大量のオナガガモによって占拠されている。
I地点
ここもおびただしい数のオナガガモの群れ。
しかし,よく見てほしい。
お気付きだろうか・・・ほとんどがメスである。(エクリプスも混じっているかもしれない。)
J地点
こちらもオナガガモの群れだが,先程とは逆にほとんどがオスである。
なぜなんだ?
これはI地点とJ地点を一緒に写したもの。
全体的に白っぽい手前半分がオスの群れで,向こう側半分が茶色っぽいメスの群れ。
それにしても,なぜオスとメスで分かれているのだろう。
これから某教団のように合同結婚式でも始まるのだろうか・・?
I地点の辺りには,金属製の網のようなものが沈んでおり,やはりいつもはカワウの休み場になっていることが多い。
しかし,この日はカワウの他にオナガガモ,マガモ,コサギも集まっており,なにやらカオスな状態になってしまっている。
というわけで今回の撮影は以上で終了。
次回は山になるのか,鳥になるのか・・。