黒い画集 寒流
松本清張の映画化シリーズ。
1作目の 『あるサラリーマンの証言』が
好みだったので
今回は2作目の『寒流』
私的には
アキ・カウリスマキ×半沢直樹で
とても好きだった。
1960年代の池袋が沢山映る。
昔の街並が観られたら
それだけで楽しくなる。
なんかもう別の国みたいで
エキゾチックで
こういう風景がみたくて
この手の映画を
みている といってもいい感じ。
とりあえず
新珠三千代が好き。
薄い地獄が
だんだん正真正銘の生地獄に
なっていく。
話自体は
暗いって事になるんでしょうけど
のぞきみ根性を
適度に刺激しつつ
主人公の ぼんやりした銀行員。
(にしては二枚目すぎだけど)
彼が置かれる
会社づとめだったら
今でもきっとありそうな
胃が きりきりしそうな
シチュエーションの数々が
だんだんコント的にみえて
わ〜 つらいな〜〜〜とか
声出して笑ったりして
(丹波哲郎が でてくるところは
絶対笑かそうとしてた。)
そんなとこが
アキカウリスマキ
みたいに感じたんですけど
あんまり賛同して
もらえないんだろうか。
笑かすポイント
狙ってやってると思うし
正統派ミステリーの世界観に
しれっと笑い混ぜてくるの
凄いバランス感覚だなぁ
と思ったんですね。
カウリスマキは
悲惨を たたみかけても
最後 明日も頑張ろうと思えるけど
こちらは松本清張だし、
ちっとも そう思えない。
パワハラ セクハラ
つらいよね。
会社勤めおつかれさまです。
という、寄り添い方なのかも。
いやな奴だけど
(取引のある女性の布団に 入ってくる!
クレバーで清潔感は保ってる上司
なぜか私 嫌いになれなかったし
この頃特有の
脇の豪華な俳優の名人芸も
街並と同じくらい 楽しませてくれた。
調子にのって
次の3作目
『 黒い画集 ある遭難 』
も みてしまった。
こっちは…私あんまり、でした。
街並が出てこないし笑
ラストシーンは
どうやって撮ったの!凄い!
と声出してしまったし
撮り方は 色々格好良かった
街並派には
1作目2作目!
池袋こんなだったのかぁとか
あれ、ここ神泉かな?とか
考えながら眺めるのが
年々楽しいです
…東京ラブストーリーみても
街並の映像に
ありがたみを感じる。
東京の景観
いよいよ分岐点。。。
(…もう二年行けてない。
どれだけ 変化してるのだろう。東京。)
謝謝
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