高尾山の六号路でたくさん咲いていたアカショウマ。歩き始めに登山者の眼を慰めてくれる。この時期にはうれしいはなやかさだ。
(2020-06 高尾山)
アカショウマ(赤升麻)
多年草
東北地方南部〜近畿のやや明るい林床、または林縁に生える。根茎は直立して太い。葉は光沢はなく、3回3出複葉で、小葉は楕円形〜卵形〜狭卵形で、長さ4〜10(〜12)cm、幅2〜4.5cm、先端は尾状に伸びて鋭形、基部はふつう鈍形〜くさび形でまれに浅心形、縁にはややふぞろいの重鋸歯がある。花茎は高さ40〜80cm、基部はしばしば紅色を帯びる。花序は複総状で、側枝は下部のもので長さ6〜9cm。最下のものを除き分枝せず、短腺毛を密生。萼裂片は緑白色、披針形で、長さ約1mm。花弁は白色、さじ状線形、ふつう長さは3mmで、雄蕊より長い(まれに同長)。雄蕊は10個、長さ2〜3mm、裂開直前の葯は淡黄白色または淡紅色。さく果は長さ2〜3mm。全体にトリアシショウマに似るが、小葉の幅が狭いこと、花序の側枝が最下のものを除いて分枝せず細長いなどの点で区別される。花期は5〜7月。(日本の野生植物)
よく似たトリアシショウマは小葉が幅広く基部いちじるしく心形となる。(原色日本植物図鑑)
学名は、Astilbe thunbergii var. thunbergii
ユキノシタ科チダケサシ属