葉もないところからサフランのような花を突然開くコルチカム。机の上の球根からも咲くという便利な花だ。優雅な色の花なのに惚けたような様子がおかしい。
(2019-10 川崎市 道端)
特徴
コルチカムは60種ほどの原種があり、欧州、中東、北アフリカの地中海沿岸地域に自生しています。ほとんどが秋咲きで、ピンクや藤色の花ですが、C・ルテウムのように黄花で春咲きの種類などもあります。C・オータムナーレ(イヌサフラン)やC・スペシオサムを中心にいくつもの園芸品種が育成され、秋の花壇を彩る花として利用が多く、夏~秋植え球根ですが、数年間の植えっぱなしも可能です。また、土に植えなくても、机の上や窓辺に球根を置いておくだけでも花が咲く性質をもっているので、受け皿やコップなど、さまざまな容器を使って花が楽しめます。褐色の皮をかぶった大きな球根で直径は10cmほどになりますが、通常は5cm以上あれば開花します。球根の下部の片側に突起物があり、この部分と反対側の2か所から蕾が出て開花します。早春から新芽が伸び出し、大きなつやのある葉が6月ごろまで茂ります。なお、球根は有毒ですから食べることはできません。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
基本データ
園芸分類 球根
形態 多年草 原産地 欧州、中東、北アフリカ、中央アジア
草丈/樹高 5~30cm 開花期 主に9月中旬~10月
花色 ピンク,紫,白,黄
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 耐寒性が強い,初心者でも育てやすい