野の花 庭の花

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雪の結晶のような小さな白い花が可憐なガガブタ

2019年10月08日 12時04分21秒 | 

ガガブタは鏡蓋と書き、昔の手持ちの鏡の蓋から名付けられたようだが、あまりすっきりしない。英語名water snowflake は、水に浮かぶ花を雪の結晶にみなしたものだろう。優雅な名前である。小さなスイレンのような葉に、可憐な花をつける。

(2019-09 東京都 神代植物公園) 

ガガブタ

ガガブタ(鏡蓋、Nymphoides indica)はミツガシワ科アサザ属の多年草。湖沼やため池などにみられる水草である。

分布
アジア、アメリカ、アフリカ、オーストラリアの温帯域に広く生育する。日本の本州以西や台湾などにも分布している。

あまり深くない止水域に出現する。ただし池沼の改修工事や水質汚濁などに伴い、日本では個体群が減少傾向にある。

形態、生態

ガガブタの花
浮葉性、または抽水性の植物で、地下茎をのばして生長する。スイレンに似た円心形もしくは卵心形の浮葉をつけ、長さ8-20cm。抽水葉をつけることもある。ただしスイレンと決定的に違うのは、水底の茎から伸びるのが葉柄でなく茎であることである。浮葉の少し下に芽や根が出る部位があり、ここから先だけが真の葉柄である。この部分から根や花芽、やがては葉も出てくることで、この部分だけで独立した植物体となることが出来る。夏から秋にかけて、葉柄の基部にバナナのような形をした殖芽をつくる。

花期は7-9月で、多数の白い花を咲かせる。花は上記の葉の少し下の部位から出る。水面から出た花には5弁があり、その白い花弁の周辺は細かく裂けていて、一面に毛が生えたような見かけになっている。自家不和合性をもち、結実するためには他家受粉が必要となる。

染色体数は2n=18。


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