エキナセアはムラサキバレンキセクという和名でも知られている。バレンとは木版画の刷り具のことだが、花の中心部がもり上がっているところをバレンにみたてたものだろう。赤、白、黄色のエキセアが神代植物公園で咲き乱れていた。花の格好がどこかやんちゃ娘のようでかわいい。
(2019-09 東京都 神代植物公園)
特徴
エキナセアは、花の中心部がクリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がります。くっきりした花形で存在感があり、花の観賞期間が長いので、夏花壇の彩りに重宝します。古くから切り花にも利用され、花後も球状の形が長く残り、ドライフラワーにもなります。ルドベキア属に近い仲間で、北アメリカに9種があり、主に栽培されるのは、ムラサキバレンギクと呼ばれるプルプレア種です。ほかには、細葉のアングスティフォリア種やテネセーンシス種、黄花のパラドクサ種などがあります。近年、急速に品種の育成が進み、草丈が低くコンパクトでつくりやすく、また花色や花形のバラエティに富んだカラフルな品種が出回るようになりました。今後もさらに多くの園芸品種が出ると予想され、注目を集めている宿根草です。
基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 北アメリカ
草丈/樹高 30~100cm 開花期 6月中旬~8月
花色 赤,ピンク,オレンジ,黄,白,緑
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,開花期が長い,耐寒性が強い