これもナンテンハギと同じように富士山麓で崖にへばりつくように咲いていたツルフジバカマ。クサフジに似た花だが、名前はどこからもらったのか、まつたく違う花を想像させる。それでも濃い藍色が初秋にふさわしい。
(2019-08 山梨県 富士山麓 )
ツルフジバカマ(蔓藤袴)
つる性多年草
北海道-九州の山野に生える。全体に軟毛があるが、毛の多いものからごく少ないものもある。小葉は10-16個あり、やや厚く、長さ1.5-4cmの長楕円形。花は紅紫色で、長さ1.2-1.5cm。旗弁の舷部(反り返った広い部分)と爪部(筒状部)は同長。托葉は粗く裂ける。花期は8-10月。(野に咲く花)
茎は長く伸び稜があってわずかに軟毛がある。小葉は5-8対、長さ15-40mm、幅5-12mm、乾くとやや紅褐色を帯び裏面に軟毛がある。巻きひげは通常分枝する。花は紅紫色で長さ12-15mm、苞はごく小さい。萼歯は不同長で細くとがり、下側のものは他より長くほぼ筒と同長。果実は無毛、扁平で長さ2-2.5cm、幅約5mm。(原色日本植物図鑑)
学名は、 Vicia amoena
マメ科ソラマメ属
よく似たクサフジは小葉が17-18枚以上ある。