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年ごとのイメージ

2015-03-16 17:30:13 | あれこれ
この十年来、年末年始にかけて新たな年の1年を
どう生きていくのかのイメージが浮かぶという体験を重ねてきた。
ところが今年についてはまるで浮かんでこなかったのが不思議であった。
すると三月に入ってようやくイメージが生まれてきた。
歩んできた山道や高原の道、立ち止まって大地を耕したり、
コツコツと二年に渡って鑿で穴を穿っていた洞窟や
そこを突き抜けて出会った三龍(空と大地と海の龍)の姿や、
その横を通り過ぎてまた大地を歩き始めた姿、
そんな風景や生きてきた自分の姿をすべて描き詰めた壁に掛けられた一枚の描画を
椅子に座って眺めている自分が、去年のイメージだった。
今年はイメージが浮かんでこずどうしたのかなあって思っていた。
あまり、イメージが浮かんでこないので、
自分からもう一度この絵の世界に飛び込んで
そこに生きてみようかとも思って飛び込んでも見た。
これがユングの言うアクティブ・イメージというのかなと思いながら。
そうすると確かに三龍の世界を後にして歩く自分と自分が重なった。
でも違うのだ。
それも含めて、椅子に座って絵を眺める自分は自分として変わらずにいた。
三龍を後にしてとも言ったけど
三龍の姿や世界が消えるわけでもなかった。
変わらずにその全てを見ている僕がいた。
で、それはあまり面白くなかったのだ。
現実世界は生きやすくなっているのに、
こころはそれなりの手応え感や充実感はありつつ、
でも、面白くないのだ。
だから、また、絵の中に飛び込もうともしたのだ。
2月になって、ふと椅子から立ち上がる自分がいた。
その頃腰痛に悩まされ出していた。
でもイメージは、椅子から立ち上がって絵の壁とは反対側に歩き出したのだ。
薄闇と呼んでいいのかな、
グレーの淡い闇。
何も見えない。
見えないけど怖くはない。
そこへ向けて、
その中を歩いていくのだ。
それが今。