イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Frasassi e Fabriano Frasassi編

2010年07月19日 14時06分52秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)
大変ご無沙汰しています。
Perugiaに来て、1週間、あっという間に過ぎてしまった。

毎日ほぼ4時間の授業。それも午前と午後に分かれているので、なかなか時間がとれず、PCが悪いのか、回線が悪いのかで、なかなか更新ができない。
そこに輪をかけて暑い!
先週は40度を越した模様・・・もう何もする気になれません。

しかし、授業がない土日は別。
土曜日は友人念願のFrasassiと今年個人的ブームだったFabrianoへ行って来ました。

FrasassiとはMarche州にある鍾乳洞。
この暑さ、涼を求めに行くには最適じゃないですか!

さてさて、Perugiaから6時台の電車で出発。
途中FolignoでAncona行きに乗り換え。
しかし電車が遅れたのもあり、乗り換え時間がほとんどなく、Folignoで降りて走り出す私たち・・・
しかし、よく見たらなんとホームは私たちが降りた電車の前。
無駄に全速力で走ってしまった・・・

9時過ぎにGengaと言う駅に到着。
友人が発見したこちらのブログPiccolo vagabondoには、駅前にBigrietteria(チケット売り場)が有って、そこでチケットを買い、鍾乳洞の入り口までバスに乗って行くと書いてあった。

しかし、駅前?何もないんですけど・・・
仕方がないので、駅の周りを歩いていると、車を磨いているおじさん発見。
そこで聞いてみると・・・踏み切りをわたった向こうだと。
電車の本数少ないくせに、調度遮断機が下りたところだった。

この沿線も単線なので駅でおのおのが待ち合わせ、と言う場合が多いのだが、今回も上下2本(どっちが上りでどっちがくだりだかは???)
おじさんに言われた通り踏切を渡ると、ようやく標識を発見。

この細い道を降りて行くと、

出ました、大駐車場。

ここにBiglietteriaの表示を発見。
結局、鍾乳洞の周りには駐車場はなく、車で来た人も、みんな一度ここに集まり、ここからバスで現地に行くという仕組み。
駅前というよりは駅の裏側という感じ。

さてさて、チケット売り場に行くと・・・

窓口のおばちゃん、と~ても感じが悪いのでお気をつけあれ!
まぁ、おばちゃんの感じは悪くてもとりあえず、10時の回のチケットは買えたので良しとしよう。

その後、バスに乗るまで結構時間があったので、周りのお店を冷やかす。
ちなみにここには仮設だけど、イタリアにしてはきれいな無料トイレがあるので、必ず行っておいたほうがいい。
だって当然ですが鍾乳洞内にはトイレないです。(入り口にはあったけど)

さてさてお店のほうですが、

ここは熱海か江ノ島か・・・そんなお店が並んでいる。
売っている物だって同じような感じ。

ぐる~と回っていると面白いもの発見。

砂の入ったとかげですが、Non toccare(触らないで)ではなくNon premere(押さないで)と書いてある。それを見ているとおばちゃんがやって来て「触るのはいいけど、上から(とかげを)指で押されると中の砂が偏って、形が崩れるのでやめて欲しいのよ~」と
4ヶ国語で書いてある。
それを見て「日本語でも書いておきましょうか?」と私。
ということで書きました。是非こちらに行く方は見てみてください。

そんなこんなで時間をつぶしていると、バスが10時10分前にやってきた。
乗り場はここ↓

このバスでほぼ10分もかからず目的地へ。

同じバスの人が呉越同舟、コースの最後まで一緒。

Le grotte Frasassi
この洞窟が発見されたのは1971年Speleologo(洞窟探検家)のよって発見された。1.5キロ、4つの洞窟は予約なしで見学が可能。
こちらのコースはおよそ75分かけて徒歩で見学。
ほかにGiro AzzurroとGiro Rossoという特別コースがある。
こちらは要予約(最低1週間前までに)。Azzurroは簡単な2時間コースだが12歳以上。Rossoはちょっと大変で3時間コース
洞窟内は常に14度に保たれている。もう入り口を過ぎた途端に「寒い!」という感じ。
最初のガイドの説明で「写真は禁止。更にカメラがいちこちに設置されていて、内緒で撮影しようものなら、出口でBrutta sorpresaがあります」つまり罰金。

バスを降りると洞窟まで続く長い通路。


道路の反対側は

そしていよいよ洞窟内へ・・・

残念ですが、もちろん写真は有りません。
前出のPiccolo vagabondoさんのブログにはすばらしい写真が載っているので、そちらをご覧ください。

1つ驚いたのは、外と洞窟の中では、私たちの目に映るものたちの距離感が違うということ。実際50センチくらいにしか見えないものが2メートルもあったりするらしい。
石灰岩の塊は、時には人に見えたり、動物に見えたり、本当に幻想的な世界をつくり出している。これらが2億年もの昔から、少しずつ形成されたものだなんて・・・自然は偉大だ。
宮崎駿の世界だよ~!

75分強じっくり楽しませていただきました。
中ではGigante(巨人)の前で写真撮影をしてくれる。遊園地のジェットコースターなどに最近ありがちな、勝手に撮影して気に入ったら出口でお買い上げ、というシステム。私たちも記念に1枚買ったけど、A4、でかくないですか?7ユーロですけど・・・

こちらは出口


説明書き

ポスターですが、それっぽいでしょう?

さてさて、このチケットではほかに2箇所、無料で見られるところがある。
1箇所はGengaのCentroの美術館、ここから6キロ。
ということで、私たち電車組みには無理。
もう1箇所は、Museo speleopaleontologico di San Vittore Terme(サン・ヴィットーレ・テルメ洞窟学博物館)
帰りのバスに乗って、1個目のバス停(バス停が有ったかは不明?)で降りれば見学できる。

この博物館、出来たてなんだか、作っている途中なんだか、さえないなぁ・・・
でも石灰岩の堆積の仕組や、洞窟にいる生物の写真、発掘品などが見られる。

その隣にはロマネスク様式の教会を見ることができる。
実は写真もあるのですが、圧縮しないといけないので後日(下手すると帰国後)Fabriano編と一緒にアップする予定です。

さてここで私たち、暑さに負けて休憩

ビールがおいしい!
更にこの川、とてもきれい。

魚が泳いでいるのが橋の上からでも見える。
このBarのおじさんに確認したところ、出発した駐車場まで500メートル弱と言うことなので、歩いて行くことにした。

途中川辺に降りられたので・・・友人が撮影したトンボ。

糸とんぼかな?
更に珍しい青いとんぼがいた。

ものすごくきれいだった。歩いてよかった!

この空ですから

そして、暑さに負けそうになりながらも駐車場の到着。

それほど距離はなかった。
調度バスに乗った場所の前に、公園のようなところがあったのだが、そこに出た。

犬もバテてます。

ここで、ちょっと問題が。帰りの電車の切符をどこで買えばいいか?
Tabacchiで聞いてみると
「近距離しか、ここでは買えない。駅前のレストランで買えると思うからそこに行って」と親切にお姉さんが教えてくれた。

駅前のIl Parcoというレストランで電車の切符は買える。
但し、ここレストランなので、食事時間以外はしまる可能性があるので、ご注意ください。
駅の裏にも川が。

どこも水はきれい・・・でも友人が触った感じでは「あまり冷たくない」と。

この暑さなので、仕方がないかも・・・
さてその後私たちはここから電車で15分弱Fabrianoに行きました。Fabrianoといえば、あの有名な紙、Fabriano紙発祥の地。今年はなぜかいろいろなところで名前を聞いていて是非1度行きたいと思っていたのだが、先週の授業でたまたまFabriano出身の先生の講義があり、絶対行きたい~となった。

但し、この続きは後日。
なぜならバッテリーが持ちません。
帰国前にアップできるかはわかりませんがお楽しみに

ちなみにFrasassiの公式サイトはこちらです。
http://www.frasassi.com/


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2 コメント

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はじめまして! (おくだ)
2010-07-21 05:30:28
初めまして! Piccolo vagabondoのおくだです。
情報が少し役に立ってよかったです。
確かにあそこの駐車場は「駅前」ではないかもしれないですね。
失礼しました!

まだブログに紹介をしていませんが、洞窟の中に教会(洗礼堂かもしれません)のある場所があったのですが・・・

夏はやっぱり人が多いですね。

Perugiaからオレンジ色っぽい私鉄に乗っていくと、食べ物の美味しい「Citta di Castello」や美術館の有名な「Sansepolcro」に行けるので時間が合ったらぜひ行ってみてください。
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ありがとうございます (fontana)
2010-07-24 18:07:27
おくださん

コメントありがとうございます!
Frasassiへは電車ではいけないと思っていたので、情報が非常に役に立ちました。
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