イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Chagall e il mediterraneo(シャガールと地中海)

2010年01月27日 02時32分04秒 | Mostra(展覧会)in Italia
今、雨が降っているので若干暖かい。
しか~し今年もご他聞にもれず、霜焼けができた。

昨日から、今日が雨なら今日、晴れていたら明日、Pisaまで行くつもりだった。
というのも晴れたら洗濯に行きたかったから…

ということで雨の中、Pisaまで行ってきた。
当初、18日までの予定だったので、行けない…
と思っていたこちら↓
Chagall e il mediteraneo
シャガールと地中海というMostra(展覧会)
日ごろの行いがいいので、ということもないでしょうが、評判が良くて今週末まで開期が延長になった

場所は、Firenzeも流れておりますArno川のほとり
天気悪~


Palazzo Blu
その名にふさわしく、真っ青な…天気のせいかしら?あまり色が鮮やかに見えないですが、こちらが会場


Chagall(シャガール)…
今から既に10年以上も前、初めてのヨーロッパに選んだのが南フランス10日間(だか12日間)の旅だった。
そうそう、あの忘れもしない激暑2003年…あれ?違うな
んんん…確か98年の年末から99年にかけてが初イタリアだから、その前の年で妹は高校生だったよな???
う~ん、最近昔のことがよくこんがらがってます。

話は元に、そうあのころはまだフランだったから2002年よりも前!
ニースから南フランスを周る旅は、今だったら本当に興味深い画家たちの即席をたどる旅だった。(当時は無知だったもので…って今も大して変わらない?)
もちろんその中にもシャガールがいた。
しかし、あの頃は、あまり好きではなかった。
それでもあのステンドグラスは南仏の太陽と共に、今でも頭に焼き付いている。

それから…たしか数年前RomaでのMostraを見て、ちょっと変わった。
なんていうのかなぁ~、絵から滲み出す"幸せ"感が、ちょっといい感じ。
もしや、私の心が乾いているのかしらん
今回もすごくよかった。

一番気に入ったのはこちら

La musica
Il soffitto dell'Opéra Garnier (disegno preparatorio definitivo), 1963
(Marc Chagall, Maquette définitive pour le plafond de l'opéra Garnier)
音楽 オペラ座の天井
う~ん、写真ではいまいちわかりにくい。
この作品、オペラ座の天井というだけあって、この絵がオペラやバレエにちなんで描かれている。調度中央の円の中にはVerdiの名前もあった。


Nelle isole greche
Sirena e pesce (gouache preparatoria per la litografia), 1956-1960
シリーズ、ギリシャの島々で
シレーナと魚
実はこの隣に有った絵が2番目のお気に入りだったのだが、写真がなかったのでこちらにした。

そして3番はこちら

Gerusalemme e la Bibbia
Il sacrificio di Isacco, 1931 - olio e gouache su carta. Musée national Marc Chagall, Nizza. (Marc Chagall, Abraham prêt à immoler son fils (1931)
エルサレムと聖書から
イサクのいけにえ(えっ、日本語にするとこんな怖いタイトルだったけ?)
いやってほど見慣れた、GhibertiやBrunelleschiの作品に比べて、彫刻と絵画、という区別ではなく、温かみを感じ取れた。

他に気になったのは、「あれ?この紙は???」と思ったら、和紙に描かれた作品が数点。
モノクロ。まるで水墨画のような非常に味がある作品だった。

最近、友人とメールで写真を送りあっていて話題になっていたが、どんなに技術が進歩しても、実際に見る色は写真で見るものと全然違う。
特にシャガールなどは、実物で見ないと駄目!!
無理して行った甲斐があったってもんだ

心は温まっても、体は寒い。
外から冷たい風の音が聞こえてくる。
北はまた大荒れらしい…
シャガールの描いた暖かい季節の訪れは、まだまだ先かしら?

しまった…勉強しないと春は迎えられないわ


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2 コメント

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シャガ~ル (紅子)
2010-01-28 02:26:53
私はまだシャガールの『幸福感』を感じ取れません!!
でも、あの幻想的な感じ、好きです。
シャガール展であれば、あふれんばかりのシャガールの作品だらけ!そうやって見ると、また違った感覚を覚えますね。
(ちなみにルノアール展はうんざりしました…。)

近現代のフランス絵画って、色彩が本当に印刷では表しきれませんよね!
私はセザンヌの《サント・ヴィクトワール山》を見たとき、切実に感じました。
日本の美術館ではハロゲンランプの下で作品を見ることが多いですけど、印刷される場合の光の条件って一体何が基準になっているのでしょう。。。
あぁ、博物館学実習の授業みたいだ~。

ところで、『いけにえ』って書くと、何だかより生々しいですね
大体『イサクの犠牲』って訳しますけど。
日本語のほうがさては出なくなってますね

あぁ、こっちのブログのほうが絵文字がかわいくていいですね~。

それでは、そろっと寝ます
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”犠牲”だったね (fontana)
2010-01-28 16:20:50
紅子さん

ははは、ばれちゃいましたね。
確かに”犠牲”ですわ…
なんかおかしいなぁ???とは思ったんですけど、全然浮かんでこなかった。
最近物忘れがひどくて困りますよ…トホホ
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