イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

コロナウィルスでイタリアも

2020年02月24日 16時38分42秒 | イタリアのテレビ・ニュースから

3連休最終日。
天気もいいけど、なんとなく一日が過ぎています。
テレビを付ければ新型肺炎の話ばかり。
日本、韓国だけでなくイタリアも結構被害が出ている様子。

全20州のうち、Lombardia,Veneto, Emilia-Romagna,Trentino,Lazio, Piemonteの7州で150人以上の感染者が出ている様子。残念なことに死者も出ている。
先週の金曜日には、初めて17歳の学生の感染も確認されたとのことで、休校になった学校が有るよう。
Lombardia,Venetoは大学も休校。
Veneziaは現在カーニヴァルの真っ最中だったけど、中止。
San Marco(サン・マルコ大聖堂)La Fenice(フェニーチェ劇場)を始め他の劇場、美術館などのイベント、市の図書館などを3月1日まで閉めることを決めた。

他にもミラノのDuomo(大聖堂)も25日まで閉めているし、242年の歴史において、5回しか閉館したことがなかったスカラ座も閉館中。
スカラ座がオープンしたのは、1778年8月3日。
一番初めに閉館したのは1790年2月20日Giuseppe II d'Asburgo-Lorena.(ヨーゼフ2世)が亡くなった時。
2度目はそれから2年後、1792年3月1日Leopoldo II d'Asburgo-Lorena(レオポルド2世)が亡くなった時。
そこから暫く月日は流れ、3度目は1897年、これが最初の長期閉館。7月1日、経済的な問題でシーズンオープンできず、結局再開したのは、若きGiacomo Puccini(プッチーニ)のEdgar(エドガール)の初演で幕開けた1898年の4月21日。
4回目は、1944年8月15日、16日に第二次大戦中スカラ座が爆撃に合い、史上最悪のダメージを受けた時。
しかしこの時は2年という短い期間で、再開へこぎつけた。
私の記憶にも残っているのは、2002年1月から2004年12月7日、これは劇場の老朽化に伴う、大掛かりな近代化の工事が行われた時。
そして今回。
この歴々の閉館理由をみてみれば、今回の緊急事態の重要さが理解できる。
日本に比べて対応早いなぁと思ってしまうのだが…

他にもオーストリアが、ヴェネツィアからミュンヘンに向かう電車に、熱の有る2人のドイツ人観光客がいるとのことで、2人はVeronaで降ろされたにもかかわらず、Brennero(オーストリアとイタリアの国境)で電車を停めた。(今は国境は封鎖されていないようだけど)
「陸路だけ遮断しても意味がない」とフランス、スイスなどは国境封鎖はしていない。
新聞記事を読んでいるだけで、気が重くなってきた。

そんな時丁度、添乗員をしている友人からメッセージが来た。
来週イタリアに行くらしいけど、フィレンツェ、ピサの美術館や教会、クーポラなどアジア人などの入場制限をしているか、休館しているところは有るのか知りたいということで、早速FBで向こうの友人たちに聞いてみたところ、今のところトスカーナは何もしていないとのこと。

私も4月頭にイタリアに行く予定なので、早くこの事態が収束してくれることを心から願ってます。
そしてなんとなく気が重いまま、貴重な連休は過ぎていくのでありました。

参考:https://milano.repubblica.it/cronaca/2020/02/23
https://www.corriere.it/cronache/20_febbraio_23/



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