私の知らない世界 №2 彫金編

「Firenzeに住んでいる」とは言うものの、まだまだ知らないことばかり
でも何故か、日本から知り合いが来ると新たな発見が増える。
日本人の情報量の多さに驚くと共に
自分の情報量が増えていくのが密かな楽しみ

私はそれをなるべくみんなに話すようにしている。
出し惜しみはしない（そんなに重要なことは無いから・・・）
というのは以前とあるコインランドリーを使用中
いきなり私が使っていたものだけ中に水を溜めたまま動かなくなったことが有る。
（それ以来使用中はそばを離れないようにしているけど）

もちろん非常連絡先というところに電話をしたけど繋がらない
（イタリアではフリーコールはとにかく繋がらない）
仕方がないこのままにしておいて夜店を閉めに来る人を待つか・・・と思ったが、駄目もとで友人に聞いてみた。すると彼女が「確かそこなら2軒先のパン屋が管理しているはずだから聞いてみたら？」と・・・
結果的にあたり！
何故か私が使っていたのだけヒューズが飛んでいた。
結局ブレーカーを切って入れなおしたら、再度動き始めた。
一緒にいた友人が何でそんなこと知っているのか？と聞くので友人に尋ねると、彼女の友人が何気なく話していたと・・・
この事件の教訓でそれ以来面白いことも、つまらないことも、重要なこともそうでないこともとりあえず人に話すようにしている。（時にはうざいと思うけど）そうするとどこかで助かる人がいるかも・・・私みたいに
ただ自分が苦労して手に入れたことはそう簡単には話しませんよ
ワイン1本くらいで・・・どう？

幸い（？）今日も授業が無くて（明日も無いんですけど）
友人を連れて彫金の道具探し・・・
この分野はもちろん素人なので
こちらに居る友人でジュエリーを作っている子に聞いてみた。
結局彼女が教えてくれた店に全て揃っていた上
値段は日本の半値くらい！

イタリアの場合、まず探しているものがどんな店にあるか？ということから始めないといけない。日本みたいに何でも揃っているデパートやスーパーは存在しない。
無いことは無いけど、それは郊外に行かないといけないし、物がいいのは圧倒的に小売店。（もちろん料金は高いかもしれないけど）
でもあたりを見つければ話は早い。そして店員は本当にプロ。大抵の質問には答えてくれるし、悪いものを自分たちの利益のために売ろう、なんていう人はほとんどいない。許可を得れば何でも手にとって見られるし、いくらでも在庫を出してくれる。

お店のおじさんに「日本では倍の値段です。」と言うと
「日本の美術学校と提携を組んでいるこちらの学校を通して、商品を卸しているけど・・・まぁ、高いだろうね」と
まぁこちらは飛行機代かけて来てますけど・・・それだけじゃないけどね

私によく分からないけど「洋彫りタガネ」というやつらしい
もしこれが欲しくてFirenzeに来る方は
こちらのお店へ
MEALLI
Borgo SS.Appostoli,16/r
39-055216145
9.00-13.00,14.00-18.00
土、日休
www.mealli.it
多分工具類なら何でも揃いそう。
私も段々マニアックになってるなぁ・・・

今日の職人つながり・・・
今朝もうちの近所で時計の電池を入れ替えてもらったのだが
最近日本でもよく見かけるFossilの時計
これ電池の入れ替えにものすごく手間がかかる・・・って初めて知った
おじさんに「今度時計を買う時は買う前に僕に聞くように」と言われてしまった。

中に電池が2つ入っていたのに10ユーロ
こういう職人芸に関してはそれほど高くないなぁと思う。
（ちょっと時間がかかったけど20分。普通の時計なら5分かからないもんねぇ）

更に昨日チェーンのカバーが取れた話しをしたのだが
今朝何も考えずに自転車に乗ったら
げげげ、ズボンのすそがチェーンに絡まるじゃないですか
仕方がない・・・自転車屋に行って「これ付けられる？」って聞いたら
「これ壊れてるじゃん。付けられない」と言われ、ちょっとひるんでいたら「新しいのなら付けられるけど」って・・・最初から言ってよ
「今その形は無いから、明日の朝来て」って。何でも新しいものを買う習慣の出来てしまった日本人の私たちには非常に新鮮な感じがした。これが本来のエコの精神なんだよな

イタリアの職人のすごさに圧倒された一日でした